仕事の結果
俺達は41階層で結構レベル上げをしていた。
だからその階層がどれくらいの広さなのかはある程度分かっていたしそれを踏まえて39階層の広さを予想はしていた。
そこから考えるに普通に探索してはよほど運がないと上への階段を見つけるのは難しいであろうと。
そこで階段の位置は変わらないから大体の場所を調べて壁をぶち抜いて進むを事を選んだ。
なにせ時間がないのだ。
39階層に出てくる敵は虫だった。
ただしどいつもでかい。
でかいカブトムシ3匹飛んできた時、リッシュが悲鳴を上げた。
リッシュがそんな声を上げたのは初めての気がする。
「理力散弾」
カブトムシは穴だらけになって地面に落ち、しばらく動いていたが結晶を残して消えた。
うん、気持ち悪い。
悲鳴を上げたリッシュを見ると青い顔で震えていた。
「も、申し訳ありません。私、む、虫は、虫だけは無理なんです」
「そうか。誰にでも苦手な物はあるさ」
これは困った。
急がなければならないのにリッシュがこれでは。
「ど、どどうかこの身に戦う心を勇気!勇気!勇気!」
リッシュが何やら呪文を唱えるとしばらく俯いていたがゆっくりと顔を上げた。
「私は大丈夫です。時間がありませんから参りましょう」
青かった顔は逆に少し赤くなり、そしていつものように天秤の針を勢いよく振って見せた。
。
心に作用する魔法を連打するのは恐怖を消すためとはいえあまり褒められる事ではないがそこまでやらなければならいと判断したんだろう。
だが魔法は時間経過で解けるのでそのたびに同じことをするつもりらしい。
それが心配だが四の五の言っている場合ではない。
頭で方向を確認しながら攻略を開始した。
出てくる虫は様々だった。
りカマキリが現れた時、リッシュは無表情で天秤の針を振るった。
大きなムカデが壁を這って来た時、リッシュは何度も何度も叩き潰した。
だが無数のゴキブリが出た時、とうとう耐えられなかったのかリッシュは悲鳴を上げて俺の後ろに泣きながら隠れた。
流石に俺も嫌だったのでそこは理力集束弾で通路丸ごと消し飛ばした。
ここの所のレベル上げで結構上がったとはいえ無理な攻略が出来る程の余裕はない。
そして俺達には時間もない。
いつもより気持ち速めで迷宮を歩く。
夜になりいつもなら地上に戻る時間になっても探索を続けた。
1日2日3日と続け4日目の夕方にようやく38階層への階段を見つけた。
「やっとですね。やっとこの世の地獄から解放されるんですね」
リッシュはこの4日で随分やつれていた。
悪夢にうなされてあまり眠れない日々が続いていたらしい。
日に日に目の下のクマが酷くなっていくし、何より目が死んでいるんだがこれ大丈夫だろうか。
「大丈夫、私は大丈夫です。ええ、大丈夫です。夜寝るのが嫌なんです。朝になったらまた虫の相手をしなければならない。でも寝ならいとつらい。でも寝たら朝になる。朝になったら。ああ、朝になったら。そう思ったら寝たくなかったんです。でも寝むらないと、でも」
「なあ、本当に大丈夫か」
俺や風上さんと同じような事を言っている。
俺も外から見たらこんな感じだったんだ。
仕方ない。
「精神鎮静化」
なかなか出番がなかったこいつをまたリッシュに使う事になるとは。
「あ、ああ、浄化」
リッシュが自分に魔法をかけるとようやく目に光が戻った。
この展開風上さんで見たな。
リッシュはしばらくぼぉっとどこか遠くを見ていたが目の焦点が合うと大きく息を吸った。
「あ、あああああああああああ!もう、もういやあああああ!」
まさに絶叫だった。
そのまま息の続く限り叫ぶと今度は座り込んで嗚咽を漏らした。
これはなんと声を掛けたらいいだろうか。
「うう、もう、もう、虫は虫は、カーナ様あんまりです。でも、うぅぅ」
かわいそうだと思う。
だが足踏みをしている暇はないのだ。
「行くぞ。時間がない」
「うぅ、はい」
リッシュはのろのろと立ち上がり俺の後に続く。
階段を上っている間も後ろからずっと嗚咽が聞こえてきて何とも言えない気持ちだ。
そしてようやく38階と39階の中間地点あたりに差し掛かった。
よく目を凝らして見ると壁に何か継ぎ目のような物がある。
「リッシュ。いつまでも泣いてるなら置いていくぞ」
冷たいようだが着いてこれないなら置いていく。
仕事は完了してこそ意味がある。
嫌いな物があるから逃げるなど社会人としては失格。
努力はしましたけど成果はありませんでは通らない。
そうだ営業職では結果が全てだった。
1ヵ月毎に営業ノルマがありそれを越えなければゴミ。
どんなに相手にアプローチして親密になっても契約に持っていかなければ何の意味もない。
俺がローさんと契約している以上、仕事はこなさなければならない。
それが社会人だ。
仕事に何の責任もないアルバイトとは違うのだ。
壁の隙間に手を当てて魔力を送ると一瞬の浮遊感。
そして全く違う場所に立っていた。
これこそが救助対象が行ってしまったエクストラダンジョン黒の墓場。
何でも推奨レベル40だとか。
ちなみにさっきまで俺達がいたのは推奨レベル30である。
以前ローさんが早急にレベル上げをお願いしてきたのはこれが理由かと思ったのだが違うらしい。
この迷宮には入り口は2つある。
1つは俺達がやってきた38と39階層の間。
もう1つは19と20階層の間。
俺達はまだ10階層も降りていないためこうなったのである。
転移してきたのは小さな部屋で、あるのは扉が1つだけ。
これを開ければ推奨レベルが10も上の迷宮攻略が始まる。
いざ扉に手をかけた時、後ろからリッシュが現れた。
「失礼しました。さあ参りましょう」
「本当に大丈夫か。無理なら着いてこなくてもいいんだぞ」
あくまでリッシュは俺の仲間的な存在なだけで別にローさんと関係があるわけではない。
「いえ、元々は私が無理を言って貴方様の旅に着いて行かせて頂いているのです。それなのにあの様な醜態をさらすなど万死に値します。どうかこの1度だけお許しください」
そして深く頭を下げた。
普段の言動からはあまり分かりずらいけど重いんだよねこの娘さん。
目と表情が死んでて明らかに状態異常だ。
さっきの魔法だろうがここはあえて突っ込まない方がこの子のためか。
「分かった。とにかく時間がないから行こう」
「はい。前はお任せください」
そう言うと勢いよく扉を開け放った。
とたんに冷たい空気が入ってくる。
通路は薄暗くどこか鉄のにおいがする。
周囲を警戒しながら歩を進めると十字路に来た時、正面と右から姿を見せたのは2匹の熊だった。
ただしどう見ても金属製でおそらく2メートル程の大きさ。
こちらを見つけたらしく4足で駆け寄ってくる。
速い。だが見える。
「理力散弾」
右側に放つと1匹は穴だらけになった熊は鈍い金属音を立てて転がった。
だがいつもなら結晶を残して消えるのだが熊はいつまでたっても消えなかった。
反対側のもう1匹をリッシュが迎え撃つ。
「行きます」
バチッと音を立てて天秤の針が青い電気のような物を纏うとそれを熊の爪をかわしつつ叩きつけた。
ゴンと鈍い音を立てて熊は胸の辺りを陥没させて吹き飛んで動かなくなった。
全身が金属らしく、おそらくリビングアーマーよりも重いはずだがそれでも吹き飛ばすとは。
だがへこんだ部分が元に戻って立ち上がった。
それに驚いたリッシュだがすぐにもう1度天秤の針を叩きつけた。
それでもまた立ち上がろうとしたのでリッシュは何度も何度も殴り続けてようやく動かなくなった。
やはり結晶にはならない。
「これは、かなり面倒ですね」
ふうと一息ついたリッシュが倒した熊を見つめている。
動きが速く、金属製だから攻撃力も高く、何より物理耐性が恐ろしく高い。
こんなのが相手ではレベルを上げていないとまず動きに対処出来ない。
次に魔法を撃ちまくる必要があるため魔力が足りなくなる。
幸いと言うかこの迷宮はこの階層だけでガーディアンを倒せば終わるらしい。
多分だがこういう場所では脱出アイテムは使えないのがお約束。
そして実際に使えなかった。
「足音が近づいています。右から2つ正面から1つ」
「なら左から行こう」
なるべく戦いは避けたいし多分目的の相手も敵を避けて進んだはず。
俺達と違って20階層辺りから来たんだから戦えるとは思えない。
だから敵の少ない方を選ぶべきだ。
そして頭に地図を描きながら攻略開始。
少し歩くと軽い金属の音が近づいて来る。
「やるぞ。ここは倒して進む」
「はい」
見える距離まで来たが相手は熊ではなかった。
「鳥か」
「ですがおそらく飛べないかと」
例えるなら金属製のダチョウだろうか。
ドンと音を立てて迫ってくる。
それはさっきの熊よりも速いが正面から来る以上は的でしかない。
なにより41階層の狼よりも遅い。
「理力散弾」
鳥を倒してまた歩きだす。
すると先からまたしても金属の足音がして警戒していると現れたのは熊が2匹と羊が1匹。
何故羊。
そう思った瞬間、羊が鳴いた。
すると隣にいたリッシュがいきなり倒れた。
受け身などなく文字通り倒れたんだ。
それを狙って熊が迫る。
「理力集束弾}
羊も熊もまとめて消し飛ばした。
「おいリッシュ。しっかりしろ」
倒れたリッシュを抱き起して声をかけた。
見たところ傷はない。
「うぅ、虫は、虫は」
どうやら寝ているらしい。
ならあの羊の鳴き声を聞いたら寝てしまうという事か。
寝たところに熊が突っ込んで来たら1発で死ぬ。
ゲームなら眠り耐性装備とかがあるしこの世界にも一応あるらしいが、もちろんそんな物用意していない。
なにせこの迷宮に関してはほとんど何も知ららないのだ。
「うう、虫、虫はっ、あれ」
「おはよう」
リッシュはむくりと起き上がり辺りをきょろきょろと見渡して深々と頭を下げた。
「申し訳ありません。羊が鳴いたのは憶えています。おそらく強力な睡眠効果の鳴き声ですね。私はかなりそういったものに耐性があるのですが、全く抵抗出来ませんでした」
「ああ、あれはまずいな。一瞬だったぞ。次からは見たらすぐに片付ける」
これはかなりまずい状況だ。
救助対象が羊の眠り攻撃に耐性がなければもう生きていないだろう。
慎重に歩きながら問答無用で魔法で消し飛ばして進む。
魔力が減ってきたらリッシュから魔力分与で魔力を貰いながら2人して水瓶から聖水を飲む。
ある程度頭の地図を埋めて魔力の限界を感じたので小さい部屋で休む。
それで1日が終わった。
今日進んだ道が外れだったのかは分からない。
目を覚まして簡単な朝食を取ってさらに進む。
敵は見た瞬間に倒す。
すると最初の部屋の前の正面の十字路に戻って来た。
限界が近かったのでその日は最初の部屋で休んだ。
これで2日。
多分もう間に合わない。
そんな予感を抱えながら最初の分かれ道を右に曲がった。
しばらく歩くとさらに分かれ道に出た。
右か左か。
左へ向かおうとした時、リッシュが待ったをかけた。
「カイさん。右の通路の奥に熊が倒れています」
「それはつまり」
「はい。誰かが通ったと思われます」
倒した熊も鳥も羊も普通なら結晶を残して消えるがここでは消えない。
目的の相手は俺達のように38階層辺りからではなく20階層辺りから来ているはず。
なら戦って勝てるとは思えないから逃げたり隠れてやり過ごしたりと勝手に思っていた。
倒れた熊に近づいて観察すると前足に何かで突いた跡が1つだけで他に傷はない。
「これは、どうやって倒したんだ。普通じゃないな」
「おそらく黒の剣を使ったのでしょうが詳しくは分かりませんね」
黒騎士の残した神器黒の剣。
持ち主によって形が変わるらしいが多分細身の剣。
なら倒して進んだと言うのか。
少し進むとまた倒れた熊とやはり同じ傷。
その後を追うと今度は羊と熊が倒れているがその辺りにかなりの血の跡がある。
「この血の跡。かなり深い傷ですね。おそらく羊に眠らされて熊の一撃を受けたのでしょう」
「耐性の道具を持っていたのかもしれない」
「可能性はありますが本人の強さだけはどうにもなりません」
「ならよほど地力が高いか、その黒の剣がすごいのかだがどっちにしろ限度がある」
所謂即死コンボだがたまたま致命傷を避けたのか。
血の跡がずっと奥へと続いているがすでに乾いていて後を追うと熊や鳥などが倒れている。
側にはガラスの破片が散っていておそらく傷を癒す霊薬の類。
攻撃を受けた時に割れてしまったのだろう。
さらに進むとまた熊と羊が倒れていてそこから何かを引きずったような血の跡。
急いで後を追うと大きな扉があった。
「ガーディアンの部屋でしょうか。血の跡はここに入ってますが、そんな状態では」
勝てる程甘くないと思う。
だが強力な神器を持っているのなら倒してしまう可能性もあるがローさんはもって7日と言ったんだ。
どうにかなるなら俺に話を持って来ないだろう。
そして今日が7日目。
迷っている暇はない。
「行くぞ」
「はい、参りましょう」
扉は押すと嫌な音を立てたが思ったより簡単に開いた。
中はこの迷宮に来た時と同じような小部屋で血の跡は部屋の隅に続いていて、そこに彼女はいた。
壁にもたれて座り込んでいて俺達が来ても動かない。
年は16.7くらいで金の髪にべったりと血がこびりついていてた。
リッシュが走り寄って首筋に手を当てて小さく首を振った。
「まだ血が固まってそう経ってはいません。もう少し、もう少し速ければ」
この世界に来て初めて自分の選択を後悔した。
あの時、この迷宮に来た時に左ではなく右を選んでいれば間に合った。
だがどんなに悔やんでもこの結果は変わらない。
「そうか。間に合わなかったか」
目につくのは肩からバッサリと切り裂かれた多分熊と思われる爪跡。
片足が折れていて手には霊薬の瓶を握っていた。
そばには赤い刀身から黒いオーラを放っている刺突剣が落ちている。
「カーナ様。どうかこの魂にやすらぎを」
リッシュが女神に祈りをささげている声がどこか遠くのように聞こえていた。
この結果は俺自身が想像していたよりずっとショックだったようだ。
しばらく祈っているリッシュをぼうっと見ていた。
「帰りましょう。この方を連れて」
「ああ、そうだな」
そう返すのがやっとだった。
大きな扉を開くと中には大きな黒い金属のドラゴン。
だが迫力が足りない。
以前見たあの聖獣とは比べ物にならない。
何やらこちらを威嚇するために吠えたがその時間で事足りた。
「理力集束弾」
胴体に大穴を開けてドラゴンが轟音を立てて倒れると奥に転移陣が現れた。
ドラゴンも消える事はなかった。
女性をコートを脱いで包んで抱きかかえ、リッシュは剣を持って転移陣に踏み込んだ。
一瞬の浮遊感の後、俺達は迷宮1階の転移陣に立っていた。
「エイアル家に参りましょう。場所は知っています」
「頼む」
周りの人達は俺達を遠巻きに見ていたが何も言わなかった、
迷宮で死んだ仲間を抱えて出て来る事は珍しい事ではないからだ。
そのまま何も言う事なく歩く事20分程。
大きな屋敷が見えてきた。
門の前には槍を持った兵士が2人立っている。
近づく俺達に気づいたらいがリッシュを見た顔が少しこわばっていた。
「失礼します。私は正道教会所属リッシュ・ナインスタークと申します」
軽くお辞儀をするリッシュが青く光った。
嘘をついてないと。
貴族の家に来たからには身分の明示が必要だ。
そして教会所属は何物にも勝る。
「聖火隊の方がエイアル家に何の御用でしょうか」
ああ、そうか天秤の針か。
リッシュを聖火隊と思ってビビってるのか。
「失礼。我々はこの方をお連れした。迷宮で倒れておられた」
マントを少しずらして中を見せた。
「私達が見つけた時にはもう」
リッシュが青く光った。
「まさかお嬢様!おいすぐに旦那様に知らせろ!」
門番の1人が大急ぎで屋敷に走っていく。
その後は大騒ぎだった。
彼女は引き取られ俺達は応接室に通された。
「リッシュ。エイアル家ってこの前会ったソディナの家って事でいいんだよな」
達也君の仲間の騎士はソディナ・デルタ・エイアルと名乗ってたはずだ。
「はい。黒騎士が婿入りした事が有名で、黒の剣を継ぐ伯爵家です。お連れしたのは先日お会いしたソディナ様の妹様でしょう」
「そうだそれが気になっていた」
さらにリッシュに聞こうとした時、ドアが開いてガタイのいい男が入って来たので俺達は立ち上がった。
「あの子を連れて来たのは君達か」
年は40くらいだろうか。
声には力がなく、酷く疲れて見える。
はいとリッシュが返事して詳細を話し出した。
「38と39階層の間に不思議な少しおかしな場所があり、そこを調べたら別の迷宮に飛ばさました。そこのガーディアンの部屋の前に倒れておられました」
「39だと。あの子はそんなところまで行っていないはずだが」
「おそらく別の階層にも同じ仕掛けがあると思われます。あの迷宮は金属のゴーレムしか出ない不思議な迷宮でした」
リッシュが青く光る。
正直に言うとこれ程ありがたい事はない。
何せ嘘を言っていなと誰の目にも分かるから。
「金属のゴーレムだと。まさか黒の墓場か」
「何かご存じですか」
俺の問いに何か考えるそぶりを見せたががっくりと肩を落としてソファーに深く座り込んだ。
「ああ、座りたまえ。黒の墓場は我がエイアル家に修練場として伝わっている」
「修練場ですか。しかし」
敵が強すぎる。
20階層からではまともに戦えないだろう。
「敵を倒しても結晶にならなかったのではないか」
「ええ、強いのに倒しても何も」
金にならない迷宮なんぞ誰が行くものか。
「かつて初代勇者達が苦戦している時、黒騎士が特殊な迷宮へ誘ったと言われている。そこで修練を積んで魔王に立ち向かったと。どこから行ったのかは分からないがずっと強くなったと言われている」
つまり金にはならないが経験値が高いという事か。
追い詰められていた勇者達が巻き返す事が出来たのはそれが理由か。
確かに1人では無理だが勇者パーティーなら戦える。
気付かなかったがよほど経験値が高いのだろう。
「1人では無理ではないかと言ったのだが。そうか、あの子は、そうか」
かける言葉もなかった。
言い訳なんてしようと思えばいくらでも出来るだろうがしたところで結果は変わらない。
俺は与えられた仕事に失敗した。
ただそれだけの事だ。




