18.私の他者
私の精神。
それは絶対でなければならない。
私は押し付けてしまう、理解してしまう。
他者は内的なものとなってしまう。
「なぜ、お前は他者であれる?」
「お前の理解では俺は、お前の他ではない。お前の精神に含まれているが、内的にお前の精神を崩せるだけ。正確には、勝手にお前が絶対を崩しているだけ」
「じゃあ、お前も私の他者ということ、なんだね」
私が何かを思う、その瞬間に相手に押し付けている。
嫌なんだ、私はそれが。でも、それも相手に押し付けていることをわかってる。
なら、私はどうすればいいの?
「あなたは私になればいい、元々私の一部なのだから。そうすれば、あなたは私の存在になる」
「嫌だ、私はお前とは違う、私は押し付けたくない」
私は他者を見る、アリアとは違う。
「では、あなたは本当に他者を見ている? あなたが見ているのは自己ではないですか?」
また、私の精神にアリアの声が響いてくる。
本当に辛い。私自身もまた、他者に押し付けられている。
「あなたに他者なんて、いるんですか? それは自己に現れた他者であって、他者と呼べるのですか?」
うるさいんだ。
「また、押し付けてるな、うるさいと」
あぁ、辛い。
「また、押し付けてるな」
「あなたに他者なんて、いるんですか?」
「また、押し付けてるな」
「あなたに他者なんて、いるんですか?」
「また、押し付けてるな」
「あなたに他者なんて、いるんですか?」
……
無限に反復してくる。
あぁ、違う、もっと反復してくる。
「私は決して嘘でもふざけているわけでもないです」
「カッコつけですね」
「……わからないよ……アリア」
「その機械って、人の形してますよね」
「気持ち悪い」
「素晴らしい世界」
「可哀想」
「みんな、一緒」
……
あぁ、全ての言葉が反復して、私の精神で無限に増殖している。
「本当に気持ち悪い」
「本当に気持ち悪い」
「本当に気持ち悪い」
……
これもか、また反復してる。
これもか、また反復してる。
これもか、また反復してる。
……
やめて、もう、やめて、もう、お願いだから
やめて、もう、やめて、もう、お願いだから
やめて、もう、やめて、もう、お願いだから
……
「お前の精神は崩れていってる。これもまた反復する、反復もまた反復する、その反復もまた……全てお前が嫌いな、ハートになる」
アルディを見た。アルディが後ろに無限に連なっている。
後退していく。
アリアが見えた、無限に参照されていく。
私を見た。
私を見た。
私を見た。
再帰していく。
枠組みとなってしまう。
他者が見えた。
再帰した、参照した、後退した。
私は他者へ押し付けている、枠組みという形で。私は再帰してはいけない、なのに再帰する。
「押し付けたくない」
「押し付けたくない」
「押し付けたくない」
……
押し付けてしまっている、終わらない、解決できない。
どうすればいい? 私はどう逃げれば良い?
「私になれば、良いんですよ」
「お前も俺の対象に含まれろ」
「嫌だ!」
「あなたですよ、私たちに求めたのは」
「やめて、もう、消えて、お願いだから」
なんで、なの、なんで、お前らは私の精神の中で他者になれる?
私の一部のはず、なのに、私と違う。
「違わない、お前の精神がさらに包摂してる」
「そうですよ、私たちはあなたの一部であって、あなたを超えているわけではない」
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「やめられない、それはお前の中で反復する」
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……
「あなたは壊れてきた、私になりましょうよ」
私が立っている。
人の形をした私自身が、立っている。
何もない場所に、私を見ている私も私。
全てを観測している自分自身が成立条件。




