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入学式➂

「いやー、いい挨拶だったよ。しかし、学術委員長とはすごいね。たしか、今までの最年少が3年生だったから大幅な更新だよ。」


 学術委員は頭の良さだけで決まる。つまり、この学校で一番の頭の良さを持つという意味でもある。しかし、あのテストのどこからそんなことが分かったのかはわからない。


「僕も驚きだよ。学術委員長かー、下手に派閥には入りたくないけど。」


 この学校には優秀な生徒がたくさんいて、将来を約束されたようなものばかりだ。そんな彼らは派閥を作る。この学校の主な派閥は、貴族派と王族派、特化委員長に仕える保守派、革命を求める中核派だ。


「そうだね。まあ、逆にバニル君がバニル派なんて作るのもいいかもね。」

「私、それに入ります。」


 そう話しに割り込んだのはユリアさんだ。ダグラス君は笑っているが、本当に作られたら面倒なのでご遠慮したい。


「バニル君は嫌そうだしやめとくけど。それよりクラスの場所を確認しにいかない。」

「そうですね。」


 僕はそういって教室の場所を確認しに行った。



~~~~~~~~~~~~~~~~



「皆さん、席に着きましたか。」


 そう話すのは20歳くらいの女性であった。彼女が多分僕のいる魔法科Bクラスの担任であろう。

 ダグラス君とクラスの場所を確認してから、ここまで来たが僕が最後であったのかもうこの担任っぽい先生はいた。まあ、入った瞬間みんなから注目を浴びていて最初気づかなかったんだが。


「先生。質問です。どうして主席であるバニル君がこのBクラスにいるのですか。」


 先生が話した途端、ある生徒は僕のことについて聞いてきた。まあ、そりゃそうなるだろう。魔法科の特待生は今までいなく、さらに僕が学術委員長であるのだ。そんな僕がAクラスではないのは不思議であろう。


「そうですよね、皆さん疑問でしょう。彼がこのクラスにいる理由は主に3つです。一つ目はAクラスが強くなりすぎるからです。今まではBクラスはAクラスのストレス役でした。しかし、今年は五人も上級攻撃魔法が使える。彼があそこに行ってしまったらBクラスのやる気は出ないでしょうし、Aクラスにストレスをかける者もいなくなります。」


 つまり、切磋琢磨してほしいから僕をこのクラスにいれたということだろう。先生の一つ目の理由にみんな納得する。この理由には僕も納得だ。AクラスとBクラスに天地の差があれば、どちらも努力をしなくなるからであろう。Aクラスにとって、Bクラスに負けるのは恥だみないな風に考えるものもいると聞くし。


「二つ目は彼を守るためです。Aクラスには大貴族、大富豪などがこのクラスよりたくさんいるのはわかりますよね。そんなAクラスに今年の首席で学術委員長のバニル君が入れば、派閥争いが激化します。」


 学術委員長は特化委員長ほどではないが、大きな権力を持つ。そんな委員長である僕をみんな派閥に入れたいだろう。まあ、僕は二年だけしかこの学校で学ぶ計画だが。


「三つ目は、彼は攻撃バイタリティを持っていないことです。もちろん上級魔法を使えるのでAクラスに入れてもいいですが、今までそんなことがないので抗議が来るかもしれないためです。」


 つまりは、僕自身の問題だ。僕が攻撃バイタリティの適性がないから無理だということである

。先生の話を聞いて複雑な表情をみんなしていた。多分攻撃バイタリティを持ってないのに上級攻撃魔法が使えるからだろう。

 上級の攻撃魔法を適正なしの物が使えるのはこの学校にいるかどうか、この国でも百人いるかどうかの世界だ。しかし、10歳にも満たない子供が使えるのはまれであろう。


「先生、今ので納得はできましたが、魔法適性がないのに上級魔法が使えるのは聞いたことがありません。本当なのでしょうか。」


 そういうのは先ほど先生に質問した子だ。その子は僕より背は大きいが手足は細い女の子であった。眼鏡の度が厚いせいか目が小さく見える。相当ながり勉とみた。


「まあ、今度実習があるでしょうからその時見てください。」


 先生はそういってその話をいったんやめた。まあ、あまり言及してほしくないから先生の対応はいいと思う。


「まあ、皆さんいろいろ気になると思いますが、まず学園について説明します。私はこのBクラスの担任ガリアといいます。」


 彼女はやはり担任だったらしい。彼女がそういうと僕は耳を先生に傾けた。話の切り替えが早いので集中しないと聞き逃しそうだ。


「知ってはいると思いますがこの学校は単位制です。指定された単位を取れば卒業できます。もちろん、早く単位を取得できれば早く卒業できます。卒業前に卒業試験に合格できたらですが。」


 彼女はそういって周りを見た。すると、


「先生、単位をとるためにはどんな授業をとってもいいんですか。」


 そう質問するのは元気そうな男の子であった。確かにどんな授業でもいいのか気になる。


「ダメです。一年生だけ絶対“技術魔法A”を受けてもらいます。また、その他に必須で受けてもらう授業が3つあります。なので、どんなに早く卒業できても一年はこの学校にいるでしょう。」


 やはりそうであろうと思った。何でもいいならみんな楽単を選ぶであろう。ただでさえ卒業が難しいのだからだ。


「先程“技術魔法A”の授業があるといいましたが、この授業で年二回、クラス対抗戦が行われます。皆さんは2か月後対抗戦が行われるので頑張ってください。以上でこの学校の授業の説明を終わりますが何かありますか。」

「あの、この教室には出席しなければいけませんか。」


 僕は気になることを聞いた。毎日この教室に一回は顔を出すなど何か理由があるから、教室があるんだろう。だから聞いてみた。


「この教室で出席をとるのはもうありません。ただ、ここで対抗戦の作戦会議や友達との交流の場として使ってください。また、私も毎日朝早くに教室に顔を出すので質問があったら聞いてください。今行ったことは机にある国立中等学校辞典をみて確認してください。必修科目も載ってるので絶対確認してください。」


 そういうが、辞典という名前からわかる通り分厚い。もちろん国語辞典ほどではないが英単語帳くらいの本だ。これを確認しろって言われても何日かかるのやら。そんなことを考えているとまた先生が話し出した。


「この学校にはたくさんの部活、委員会、授業や講師がいます。このチャンスを逃さないようにしてください。では解散。」


 先生はそういって教室を出た。

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