友達
HAPPY NEW YEAR
「やあ、君がうわさの特待生なんだね。」
先生が出ていくと前に座っていた女の子っぽい子が聞いてきた。いきなり話しかけてきたので少し驚いたがここは冷静に対応する。
「うん、そうですよ。僕はバニル。君の名前は。」
「私はアナスタシア。バニル君って天才なんだよね。勉強もできて魔法もできる。完璧だね。」
僕を褒めるので少し恥ずかしいが、もちろん何かの罠かもしれないので警戒した。
「そんな警戒しなくてもいいのに。友達になろう。」
「いや、警戒なんてしてないよ。うん、こちらこそぜひ。」
そんなこんなでクラスで友達ができた。
「アナスタシアはどんな適性があるのかい。」
「シアでいいよ。水と温度だよ。一応ダブルなんだ。バニル君は。」
「僕は、重力、防壁、治癒の三つありますよ。」
「へえー、三つか。やっぱ特待生はすごいね。しかも、適性じゃないものもうまく使えるんだ。」
「いいや、適性じゃないものはへたくそだよ。」
これは事実だ。適性のないバイタリティは上級など強い魔法が使えても精度が悪い。精密さは60%を超えるくらいだ。まあ、普通の人よりはいいかもしれない。
「へえー、お前って意外と凡人なんだな。」
僕との話に3人の男の子が割って入ってきた。正直あってるから言い返すこともない。ダブルは珍しいがこの世界は攻撃魔法以外あまり評価されにくい。つまり、僕には生まれながらのキャリアがないのだ。
「ちょっと君たち、そんなにバニル君をバカにしているけど、君は上級魔法使えないでしょうが。」
「シア、いいよ、事実だから。確かに僕は上級攻撃魔法はうまく使えない。ただ、みんな攻撃魔法に注目しがちだけど実際戦闘で大けがをしたら誰が治すのか。君はどう思う。」
そういって僕は三人の真ん中にいる男の子を指した。多分貴族で、横にいる二人は遣いだろう。
「そりゃ、治癒魔法が使える奴がやるだろ。」
「じゃあ、なんでみんな攻撃魔法以外役に立たないみたいな考えをしているのかな。」
「別に役に立たないわけじゃないが、後方で遊んでるだけだろ。こっちは命を懸けているんだぞ。」
「確かに後方支援は前線に比べて危険じゃないです。しかし、後方支援の重要性を、えーと君は…」
「バルセロ伯爵家次男のユージだ。後方支援が重要かの話じゃない。こっちがどれだけ命を張っているかだ。」
たしかに前線は命がけだ。この国の後方支援部隊が死亡する確率は0.1%だが、前線は10%は自防する。この学校から100人前線の仕事に着いたら10人はこの世からいなくなるのだ。命を張っているのは間違いない。
「ユージ君の言いたいことは分かりました。それで僕に突っかかっているということは何かあるんですか。」
彼は僕に前線が一番だという話をしに来たわけじゃないだろう。この話を彼とするのは疲れそうなので彼の用件を聞いた。ただ、俺をバカにするために来て話に割ってきたわけでないだろう。
「何って、たぶんこのクラスはお前が纏めるつもりだろ。」
「まとめるって、、、いや、そんなつもりはないし教室にあまり来ることはないと思うんですけど。」
「嘘をつけ。俺と勝負しろ。来週の9時に第一魔法練習館にこい。ルールは水変換バイタリティのみで魔法精度と魔法威力が高いほうが勝利だ。クラスのみんなもそれでいいよな。俺が買ったら俺がこのクラスのリーダーだ。勝利判定はラスターを予約する。」
ラスターとは、魔法の大会等での審判だ。もちろん色々な試験を受けて、公正な判断をするように国からたくさんの報酬をもらっているので、不正審判はないだろう。
「無理といってもきかないですよね。わかりました。ただ、僕が勝ったらユウことを聞いてくださいよ。」
「いいだろう。自分の腕を過信してろ。」
彼の言葉を聞いて僕は教室を出た。確かに水は中級魔法しか使えなく、精度はどの攻撃魔法の中でも悪い。彼がこのことを知っているのかわからないが、彼の下につくのはめんどくさそうなのでこの勝負勝とうと思う。
「ちょ、バニル君。急に外に出てもう。」
「ゴメン、ただ少しやる気が出て早く練習しようかなってね。」
「それはそうと勝てるの。」
「まあ、水魔法は苦手だけど勝てると思うよ。」
「バニル君は知ってるかもしれないけど、ユージ君のバルセロ家系はこの国一の水魔法の使い手だよ。彼がどうしてBクラスにいるのかも不思議なくらいだよ。なめないほうがいいよ。」
「それは知らなかった。じゃあ、もっと頑張らないと。」
「じゃあ、私寮に戻るから頑張ってね。」
さて、練習するか。そう思い、特待生専用の魔法練習館に向かった。




