入学式➁
「バニル・ハップンベルくん講壇辞してください」
僕は司会に言われ、僕は中央に行く。中央では注目を浴びていた。特にクラスの代表としてきた子は、噂があってか僕は注目を浴びていた。
「皆さんこんにちは。先程紹介にあずかりましたバニル・ハップンベルといいます。これから皆さんとは勉強、人間関係などたくさんのことを共に学んでいくと思います。もちろん僕もその一人です。この国立中等学校はこの国で一番の中学です。今日から僕たちはその一員であることを自覚し精進していきます。先輩や講師の皆さん。これからよろしくお願いします。」
僕は噛まずにそう言い切った。少し上から目線であろうが、こうでも言わないとなめられそうなのであえて言う。もちろんこれも今後の我が領の威厳のためである。
「ありがとうございます。最後に学校副理事長からのお話です。」
僕が最後かと思っていたが、副理事長からの話があるらしい。理事長はこの国立学校すべてを管理している。理事長になるには魔法や武術にたけていなければならないが、一番重視されるのは学術である。つまりこの国で筆頭の賢い人なのだ。その人の補佐役が副理事長であろう。
司会が言い講壇するのは30代ぐらいでスマートそうな男であった。副理事だが威厳がすごいあるように見える。
「ここまでよく勝ち残ってきました。そして、特待生3人はここまで来たことを誇りなさい。さて、ここまで勝ち残り入学できたのはあなたたちの努力からでしょう。しかし、忘れてはいけないのは環境です。あなたたちがここまでこれたのも家族や友人などあなたを取り巻くものがあってここまでこれたのです。考えなさい、もし両親が貧乏であったら。想像しなさい、友人が誰もいなかったり、いじめたり、敵対したら。感じなさい、自分の身体がうまく機能しなかったり、欠損していたら。それでも合格できるのであるならとても優秀なのでしょう。しかし、ここにいるみなさんは全員今の例にのっとっていないはずです。いいですか、これから学んだことは自分のためだけに発揮するのではなく、教育を家庭や周囲の事情で受けられなかった人のために使うのです。決して他人を陥れるようなことには使わないでください。私からは以上です。」
そういうと拍手が巻き起こった。高学歴で徳のある挨拶であった。本当にそうだ。僕も親が貴族だったから、アクアという魔法の教師を雇うことやエリカさんやジークさんからたくさんのことを学べた。それがなかったらこの学校に行けたかはちょっと怪しかった。そんな素晴らしい環境を無駄にするなという戒めはとてもいいことである。
「あっ、それとバニル君。」
そんなことを考えていたら副理事長が僕に話しかけた。
「理事長から伝言だ。君はこの学院の学術委員長だそうだ。君の筆記試験の結果からだそうだ。頼むぞ。」
そういうと周りがざわざわしだした。まあ、仕方ないことだ。学術委員長とは毎年理事長が学校の学問の方向性について指揮を執ったり、テストの制度などの見直しや、進学のことなどを取り仕切る委員会で、この学校の二大委員会だ。例えるなら、特科委員が行政であり、学術委員は司法みたいな感じだ。もちろん立場は特科委員>学術委員という位置づけであるが、特科委員は学術委員に口出しすることはできない。
これをいって分かっただろうが、この委員の長を僕がやるのだ。もちろん特科委員が学術委員長をやるのはあまり珍しいことではない。ただ、一年生が委員長をやったというのは聞いたことがない。だからみんな驚いている。
「あ、はい。」
僕は副理事長の言葉に軽く返事した。正直やりたくない。さっさと学業課程を終えて、魔法の研究をしたいからだ。めんどくさいことになってしまったが、この学校で活躍しておくのも悪くはないだろう。
「以上をもって入学式を終わります。入学生は、前に書いてある紙を確認して自分の教室へ向かってください。」
視界がそういって入学式は終わった。
頑張りたいけど、頑張れない自分




