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入学式➀

 今日は入学式。もちろん地球の入学式とはあまり変わらない。いや、親が出席してはいけない点で大きく違うかもしれない。だが、この世界では教育機関の方針に国も親も口出しできないのだから、当たり前であろう。


「はあ。」


 家のドアから出る前に大きなため息をついた。僕は今日みんなの前で入学の挨拶をしなければならない。前世からあまり緊張はしないほうだが、今回は人数が違う。1500人は同学年に、その他の学年の代表や先生を含めると2000人は有に超えるであろう。


「おっ、バニル君。」


 僕を呼びかけるのはダグラス君であった。


「あ、ダグラス君。おはよう。」

「おはよう。どうしたんだい、ため息なんかついちゃって。」

「そりゃね。」


 彼も察しているであろうから、あまり深くは言わない。僕は今緊張中であるだけだ。いや、緊張というよりは恐怖であろう。


「大丈夫だって。練習はたくさんしたんだろう。」

「うん。ただ、失敗するとどうなるかと思うとね。」


 そう話しつつどんどん入学式が行われる第一体育館に向かう。行けば行くほどそわそわしてしまうのだ。


「まあ、あとのことは考えずに気楽にいけばいいよ。」

「そうかなー。」


 そんなは僕の話を聞いてくれるダグラス君のおかげで少しは楽になった。まあ、もう目の前に式場が見えるが。


「じゃあ、僕はこの辺でね。じゃあがんばってね。」


 そういってダグラス君は自分の席へ向かった。

 会場内は騒がしいことはなく、逆に静かでみんなが緊張しているようだった。入った瞬間、この空気のせいでまた緊張をしてしまった。そんな時だった。


「ダグラス君。特待生の君は壇上の上で座ってね。」

「えっ、あ、はい。ありがとうございます。」


 そう声をかけてくれたのは上級性の子だった。まさか自分の知らない人にまで自分のことが知れ渡ってるなんて思いもよらなかった。それはいいが、僕がいまから座る席は壇上の真ん中であった。もしかしたら違うかもしれないが、空いている席がそこしかなかったのだ。もう、式の主要人物(校長やら)は壇上に上がっていた。そんなわけでいそいで壇上に向かった。

 壇上に上がるとエリックが僕を見た。彼は僕を見ると「俺より上とは不正したんだな。」と小言を言ってきた。確かに魔法の点数では彼のほうが少し上だったのかもしれない。まあ、僕は攻撃魔法以外の魔法テストでは僕がトップに近いだろうし、記述もほぼ満点だろう。まあ、相手は知らずに不正を疑っているが。



 僕が席について30分くらいだろうか式が始まった。


「これから国立中等学校の入学式を行います。まず初めに特化委員長4年のアリスタ様に入学者へ挨拶をいただきます。」


 アリスタ。この学校で知らない者はいないであろう。どの科目もオールマイティにできて、さらに十大剣豪で侯爵家。自ら一人で建てた会社は大企業になり、美人とこの学校の長ともいえるべきスペックである。普通は6年生などの人が委員長だが、この学校の委員長は逸材を委員長にすることから4年生と早くも会長になったのであった。


「みなさま、ご入学おめでとうございます。これから数年勉学や武術等いろいろなことを学んでいくでしょう。みなさんがここにいるのは何万人の中から勝ち取り1500人に選ばれたです。そのことを忘れず一所懸命に勉強してください。」


 そういって華麗に自分の席に戻った。短いながら委員長にとって最大のエールであろう。

 次に校長先生の話であった。まあ、いわずもがな長い。あまり覚えてないがこれから頑張れを繰り返してるようなことだった。英語の長文か!


「次に在校生による合唱です。」


 そういうと後ろから音楽隊が演奏をした。歌はあまりわからないが、現代の地球で学んだ音楽知識からすると、中世とルネサンスを混ぜた感じであろう。コードこそ単調だが音楽隊の質がいい。体が震えるような演奏だ。さらに合唱が素晴らしい。歌のことに関してはさっぱりだがいいというのはわかる。聞きいっているからかもう終わってしまった。


「ありがとうございました。続いて1年生主席バニル・ハップンベルくんからの挨拶です。」


 いつの間にか終わった演奏の直後僕の出番が来た。しかし、もう緊張はほぐれた。行ってくるしかない。

いつまた投稿できるかわかりません。

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