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食事をしましょう

「お邪魔します。」


 僕がそういって部屋に入ると同時に僕は驚いた。


「おお、こんないい部屋なのか。ここに住めるとは嬉しいな。」


 その部屋はすべて最新バイタリティーの道具ばかり(つまり最新家電)であり、部屋はホテルのスイートルームであった。150平米はあるであろう。

 部屋には引っ越しのために送った荷物が置かれていた。それ以外にも必要な家具、ソファーやベッド、カーペットなんかも引いてあった。


「素晴らしい部屋だ。」


 思わず声が出た。まず、部屋の内装は明るめであり好感が持てる作りだ。ほかにも背の高い部屋ではないが景観は悪くない。人の行きかう姿などほのぼのした景色が見える。そのほかにも家具の高級具合と最新のバイタリティー機器との相性がいい。

 とにかく素晴らしい部屋だが、早く荷物を片付けたい。これのせいでマイナスだ。僕は覚悟を決めて荷物を片付けた。



~~~~~~~~~


「おわったーーー」


 僕は荷物を片付け終わって力が抜けるような声で言った。おおよそ4時間かかった。時刻は18時であった。もうこんな時間だ。明日は朝早く、9:00から入学式だ。その時だった。


とんとん

「バニル君、エイリーだけど入っていい。」

「ちょっと待ってください。」


 僕はドアのカギを開けに行った。


「エリーさん、どうしましたか。」

「ご飯一緒にどうかと思ってね。」

「それなら...」

「あっ、いたいた、バニル君。」


 ちょうど僕がご一緒する旨を伝える時に声がかかった。どれかと思えばダグラス君たちであった。


「あ、ダグラス君とユリアさんどうしました。」

「バニルさん、その方は??」


 ユリアはエリーさんを知らないので聞いてきた。なんか顔つきが怖いが体調が悪いのだろうか。


「えっと、このかたは...」

「私はエイリーだよ。君がダグラス君か~~。同じ剣術科の3年生だよ。よろしくね。」


 彼女はそういって僕の肩に手をのっけて来た。


「そうですか。私はユリアといいます。初めまして。」

「ユリアちゃんかー。」


 エリーさんは高貴なダグラス家の娘をちゃんづけで読んだ。おいおい、彼女は伯爵家の物なのに大丈夫なのだろうか。


「はい、エイリー先輩。それよりもバニルさん、エイリー先輩とどういう関係なのですか。」


 ユリアさんはちゃん付けに反応せず先輩扱いをした。確かにこの学校は身分に関係なく受けられ、貴族だからといって生徒に干渉できない。なので、この対応も当たり前のことなのだろう。

 しかし、関係を尋ねるとはやはりこの学校でも命の危険があるのであろう。


「えー、バニル君とは一夜を共にした関係??」


 エリーさんはそういって笑っていた。まあ、確かに一夜剣を交えた関係だからあっているが、なんか語弊がある気がする。そう思って、ユリアさんを見るとやはり顔をこわばめていた。体調が悪いのであろうか。


「あのー、バニルさん一夜共にしたのは本当ですか。」

「あー、うん。まあ、共にしたというよりは剣を交えたってのが正確です。」

「えー、いいな。バニル君。僕もエイリー先輩と戦ってみたかったのに。」


 僕がそういうと、ダグラス君は食いついてきた。やはり、ダグラス君が知っているということは有名なのだろうか。


「ダグラス君、エリーさんはやっぱり有名なの。」

「有名も何も十大剣豪だから。一番若くしてなったっていうので有名なのに知らないのかい。」


 ダグラス君はあきれたように僕を見た。十大剣豪の一人か。だから、特待生になっているのだろう。


「いいよ、僕も君と戦ってみたかったんだよね。...あっ、それはそうと、今からバニル君とご飯行こうと誘ってたんだけど一緒に来る?」

「そうなんですか。私もバニルさんを誘おうとしていたのでご一緒します。」


 そういってユリアさんは僕の腕をつかんだ。

 それを見たダグラス君は「やあ、バニル君期待してるからね。」といった。まあ、別にこういうのは子供だから大した感情出ないだろう。


「じゃあ、食堂に向かいますか。」


 そう僕は取り仕切って食堂に向かった。



~~~~~~~~~


「ここが食堂なのかー。」


 見えたのは大きいフードコートだ。どっかのショッピングモールの3倍はある。しかし、混んでいることに変わりない。見た限り座れる席がなさそうだ。


「混んでるなー。」

「今はちょうど混んでいるときだからね。ダグラス君はいやかな。」

「いや、別にいやというわけではないですが、」


 混んでいるのは確かだ。ダグラス君が心配しているのはたべる場所があるかであろう。


「エリーさん、席が空いてないようですけどどうします?」

「特待生は専用の席が使えるんだ。あっ、もちろんその友達も座れるよ。」


 エリーさんはそういうと僕たちを案内してくれた。向かう先はドアのついた部屋でがあり、そこに警備員がいた。エリーさんは警備員に特待生証を見せた。


「はい、確認しました。4名でよろしいですか。」

「うん。」

「わかりました。お入りください。」


 警備員に連れられて中に入ると数人が食事をしていた。部屋の大きさは250平米ほどあり、席も4人石が15席あるので余裕がある。こんな部屋を作らなければみんな広々と使えるのにと思ったが、僕にとってありがたいのでまあいい。


「ここに座って。」


 エリーさんが指定した席に座った。座り心地は堅めの椅子でお世辞にもいいとは言えないが、ご飯の食べるだけの席だからそんなものであろう。隣にエリーさんが座ってきたが何にも思っておらず、リラックスしているようだから、僕がちょっとリッチになりすぎただろう。


「バニル君たちは何を食べたい。」


 エリーさんはそう聞くが正直何があるのかわからない。この食堂は大きなフードコートになっていて、たくさんのご飯を選べる。まあ、大学の学食と変わらないシステムだ。


「何をと言われても何があるのかわからないんですけど。」

「あっ、そうだよね。初めてだもんね。」


 そういって彼女は急に席を立ちあがり「ちょっと待ってて」といって席を離れた。


「急に出て行ってしまいましたね。」


 僕と対角線に座っているユリアさんはニコニコしながらそう言った。


「まあ、何か考えがあるのだろうね。」

「うん、そうだと思うよ。」


 そう僕が話しているとユリアさんが怒っているように見えた。それにダグラス君の隣で頬を子供の用にずっと膨らませている。


「バニルさん、私ともエリーさんや兄のようにフランクに話してください。」

「わかりました。じゃあ、ユリアさんなんか機嫌が悪いようだけどどうかしたの。」

「ユリア!!さんはつけないの。」

「あっ、ユリア::」


 ちょっと女の子を呼び捨てで呼ぶのは恥ずかしいがユリアの機嫌を損ねるのは良くないので恥ずかしながらいうと、ニコニコといつも通りの機嫌になった。まあ、機嫌を直してくれたみたいでよかった。


「お、どうしたのかー。」


 

 わだかまりが消えたところでエリーさんが戻ってきたようだ。エリーさんは両手にお盆を器用に持ってこちらにやってきた。しかし、この食べ物はなんか見たことがある。


「やあ、やあ。これがこの学食一押しのラオとコルコルだよ。」


 お盆には四人分の食事があった。器用だし重いのだろうがさすが剣豪であるのか、余裕そうに持ってきた。こんなことなら手伝いに行けばよかったが。それはいいとしてだ。

 エリーさんが持ってきたものの中にあるコルコルはいいとして、ラオだ。このラオはラーメンに似ている。醤油とんこつのような家系の香りがするものだ。


「このラオはね、男子に人気で毎回品切れになる商品なんだよ。そして、コルコルは野菜と肉を辛しょっぱく炒めたもので、これも人気なんだよ。さあ、たべてみて。」


 彼女はそういうと食べてみるよう催促した。まあ、学食のクオリティーが気になって早く食べてみたかったので、まずラオから食べてみる。


ずるうーーー。


 麺を食べると、もちもちとした食間が出てきた。味もニンニクに近いようなものがくるおいしい味で、しょうゆ豚骨に近いスープであった。


「ラオはとってもおいしいですね。」

「でしょ。男子には特に人気なんだよ。」

「ほんとだ、おいしい。」


 ユリアも食べていておいしそうに食べている。やはり、どんな世界にもラーメンが嫌いな奴はいないのだろう。さらに家系だしな。


「エイリー先輩、どうして女子はこれを食べないんですか。」


 ユリアはそう聞くが自明であろう。つまりは、


「実は口が臭くなるんだよねー。まあ、おいしい料理の代償みたいな。まあ、だから女子には嫌厭されてんだよね。」


 エリーさんがそういうとユリアははっとしたように口に手を当てて匂いを嗅いだ。まあ、もう食べたから遅いんだけどね。


「まあ、ここにいるみんな食べてるからその匂いには気づかないよ。」

「そうなんですね。」


 エリーのアドバイスは正しいがここにいない人には匂うんだけどもねー。

 そういうのをみていたらいつの間にかラオの麺をすべてすすっていた。久しぶりのラーメンですぐに食べきってしまった。みんなはまだラオを食べているようだ。


「あ、もう食べたんだ。やっぱ男の子、早いね。今度はコルコルも食べてみてよ。」


 エリーさんは僕に進めてきたので早速食べてみた。味は、山椒のない麻婆味で野菜のシャキシャキ感がいい。そして、食べた後すっきりするような柑橘系の味もグッドだ。


「コルコル、おいしいですね。特に歯ごたえがいいです。」

「そうでしょ。これは学生全員に人気なんだよ。味もおいしいしね。」


 そんな話っをしながら僕は食事にありついた。

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