試験⑥~終了~
道場にはたくさんの受験者がいた。多分200人は超えるであろう。しかし、なぜ道場でやるのかはわからない。まあ、いいであろう。
「受験者の皆さん。治癒魔法の受験でよろしいですか。」
道場は広いが結構人でいっぱいだ。まあ、200人と他よりは確実に少ないであろう。魔法科志願者の70%以上は環境変換バイタリティ持ちだ。ほとんどは炎といった攻撃系魔法に行っているであろう。
「では今から、剣術科に所属する学生に魔法をかけてください。」
なるほど、どうして剣術科にいるのかわかった。剣術科の生徒は何度も打ち合う。それによりけがをすることが多々あるのだ。剣術科には専任の治癒師がいる。それによってたくさん治癒を受け続けているのだ。だから治癒のレベルもわかる。
もちろん、一番の判定基準は試験館だ。多分試験官は何百と治癒を経験したものであろう。だから基本的に生徒は助言程度の物であろう。
試験が始まるとどんどん治癒魔法をかけていた。やはり皆自分の得意分野であるからか、治癒魔法は中級を使うものがある程度いたり、ほとんどが初級魔法だが精度がよかった。まあ、今回は凄腕の魔法を使うものはいなそうである。僕も半数見たので受けることにする。
「次の人、受験票をください。」
「えーと、あ、噂さのバニル君ですね。では始めてください。」
まあ、上級魔法が7歳で使えるのだ。僕の名前もうわさになったのであろう。僕としてはあまり騒がしい学園生活は望んでいないので不本意だ。
いろいろあるがまあ、自分の実力を出し切ろう。僕はなぜ治癒魔法を選んだかというと一番精度がいいからだ。先生のアクアと同じバイタリティでもあったから、早く覚えられさらに長く鍛えられたからか精度がどの魔法とも比べていいのだ。前にも言ったか同じ初級魔法でも制度がある。簡単に言うとその魔法で治せる最大限を100とすると制度が普通レベルの物は60くらいであるが、極めていくと98や99と100に近づいていくのである。僕の使う治癒系の上級魔法は制度が98ととてもいいのだ。
「では、いきますよ。」
かけるのは男の剣術科の生徒である。一応言っておくとエイリーはこの会場にはいなかった。男の生徒は横になった。そこで僕は今出せる最大限の治癒をかける。
「リカバリー」
この魔法はどんな重賞でも治る。体の部分の結束などは直らないが、どんな傷、そしてほとんどの毒や病気が瞬時に直せるのだ。もちろん中級魔法の『トリートメント』と難しさは10倍以上違う。自分のバイタリティを細胞一つ一つに働きかけるようにするのだ。
「おお。」
周りの物は驚いている。この治癒魔法は視覚化できるのだ。といっても光を放つようなものだ。だがこれは成功を意味するものでもある。
「すごい。体の悪いところがすべて消えたくらい体が軽い。」
かけた男子生徒は驚いていた。この魔法は練度を高めると疲れや悪い物質すべてを取り払ってくれるのだ。視覚化だけでなくこの魔法は効果も実感できるのだ。
「なるほど、練度の高い治癒系の上級魔法。」
試験官は感心していた。多分試験官でもこの域に達するのは難しいであろう。とにかく練度が高いのであるからだ。
「よし、試験終了。終わったら受験票通りに進みなさい。」
試験はこれで終了だ。もちろんやることは一応ある。受験票通りに進めると自分の属性バイタリティを検査するのだ。だが僕は一度検査しているので、僕のバイタリティの報告書を提出するだけだ。
受験者全員が報告書を提出すればいいのだが、このバイタリティを調べるのに30イル、日本円で約15万もするのだ。普通の家庭では早々できない。なので、一般庶民の人はここで測定する。受験での測定は無料なのでたくさん調べる人がいるのだ。大体他の学科も併せて10万人。一日ではできないので10日ほどに分けている。
もちろん僕は調べてあったし、10日も王都でダラダラするのもどうかと思うのでこの書類を出してさっさと家に帰るのだ。
バイタリティの診断書を出す紙は学校入り口にあるので、学校を出るついでに出せる。
「よろしくお願いします。」
「はい、バニルさんですね。書類の提出をお願いします。」
僕は言われた通り書類を出した。これで試験も終了だ。
試験を終え学校を出ると近くにジークさんが待機していた。
「お疲れ様です、バニル様。試験どうでしたか。」
「多分合格ですよ。」
そういって僕は家に帰った。
【次回】未定
【重要】1イル約5000円




