試験⑤~剣士の極み~
「負けました。」
結果から言って負けた。彼女は身体強化すら使わずに勝ったのだ。彼女が勝ったのは技術でだ。力は身体強化した僕のほうが強い。ただエイリーさんは目にギリギリでとらえられる速度で刀を振っている。これは手ごわい。もしかしたらエリカさんより強いかもしれない。
「いやー、君すごいよ。僕をここまで楽しませるとは。今日受験したダグラスくんと同じくらい強いんじゃないかな。」
「ダグラス君はさっき言った今年の優秀な剣士のことだよ。君、魔法科じゃなくて剣術科に着たらいいのにね。」
しかし、それには疑問を持った。エイリーさんは、ダグラス君をぎりぎり勝てると評価していた。今の彼女は勝っているし、身体強化も使っていない。力系の魔法を一つも使っていないのだ。
「エイリーさんは力系魔法を使ってないのに僕とダグラス君の実力は同じくらいなんですか。ダグラス君にはぎりぎりで勝てるって言ってたじゃないですか。」
「ああ、それは、身体強化せずにぎりぎり勝てるってこと。でも、うちの同級生は身体強化しても君に勝てる人は少ないよ。」
なるほど。ということは彼女はずば抜けて剣術ができるのか。
「さて、いい運動になったし君もまだあと一日試験があるんだろう。今日はこの辺にしますか。多分君は合格するさ。そしたらまた会おう。」
「わかりました、エイリーさん。良い練習になりました。」
僕がお礼を言うと彼女は笑顔を見せて走り出した。まだまだトレーニングを続けるみたいだ。僕はまだ、夜明けまで時間があるみたいだし、寮に帰って寝るとする。
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結局あの後、寝ることはなかった。エイリーさんの技を忘れないようにメモをしたり、イメージトレーニングをした。
「そろそろ時間だし行くか。」
今日は8時に1号棟に集合だ。変な奴に怒られないようちょっとだけ早くいく。
1号棟につくと、もうたくさんの人であった。みんな7歳なのに集合が早い。さすがは新学校入学希望者だ。
30分して時間になった。15分前には全員集合していた。
「皆、今日は最終日だ。今日は自分の得意な魔法で勝負しなさい。まだ、試験は終わっていない。昨日うまく成績がつけられなかった人も最後まであきらめないよう。では、いつも通り受験票の指定の会場まで移動しなさい。」
昨日と同じ試験官はそういうと受験者は会場に向かった。今日は受験番号で移動するのではない。自分の試験で使う魔法にそって移動するのである。
「今日は治癒系の魔法を使うから、試験会場は剣術科道場でやるのか。」
なぜ剣術科の道場でやるのかはわからない。だが第2道場に向かった。
【次回】八月中には最低一本投稿します。
【投稿】22時に投稿は固定化します。
評価等よろしくお願いします。




