試験➁
案内人に誘導され試験会場まで向かった。最初は筆記試験だ。
向かう途中いろいろな人に遭遇した。耳が猫のような者、小人のように背が小さい者、逆に背が大きな者、背に羽が生えているもの、お金持ちのような恰好をしている者などたくさんいた。ちなみにぼくは貴族の正装で来ている。白いシャツに白いコート、白いズボンだ。
「ついたものから席に座るように。」
試験監督のようなものから言われたので席に向かった。席は受験番号にそっている。僕は結構ぎりぎりだったので僕以外の人が席についていた。
「俺を待たせるとはあいつ何様だ。」
席に着くと斜め後ろからそういわれた。見た感じ貴族のおぼっちゃまだ。まあ、めんどくさいし簡単にあしらう。
「時間ギリギリで申し訳なかったね。」
「本当にそうだ。そういうやつは受ける資格はねえな。」
まあ、確かに着席完了まであと5分だったのでよくはないと思う。だからといって受けるなというのはおかしな話だ。まあ、こういう貴族はめんどくさそうだし無視しておこう。
「おい、お前!!聞いているのか。」
「そこの君、そろそろ試験だ。次、私語をしたら失格になると思いなさい。」
そういわれた貴族の少年は黙りこくった。まあ、ここは学校。貴族であろうと学校が権力を持っているのだ。失格にすると言われればしゃべることもできまい。
「それでは試験を開始する。名前と受験番号をしっかり書くように。それでははじめ。」
試験官が合図すると試験が始まった。
試験は外国語や歴史、数学、魔法学と4教科だ。だからといって休憩もなく、300分でこの強化を解くのだ。まあ、すべて勉学済みである。
外国語や歴史、魔法学で100分使った。まあ、簡単なものばかりだ。全部覚えきればいいだけだ。別に勉強すれば誰だってできるであろう。さて数学だ。
数学は正直レベルが低すぎだ。まず、5+1といった小学生の問題であったり、18×2など難しさのかけらもない。ただ証明問題もある。それも小学校レベルだ。“これが三角形であるのを証明せよ”とかそんなもんだ。まあ、50分で最終問題になった。最終問題は…。う~ん、少し難しい。
問:2,3,5,7,11…のように1を含まないその数でしか割れない数を素数という。524287が素数であることを示せ。
まあ、この問題は2~524286まで割っていって割れないよとやるのが、普通の人のやり方だ。まあ、これはクソ問というべきであろう。パソコンがあれば、素数判定プログラムを作るだけで1秒でわかる。
そんなことは置いといて、ここはフェルマーの小定理を用いる。まずはフェルマーの小定理の説明から、いや、モッド法からの説明もしなければならない。ほかにもカーマイケル数を考慮しなければいけない。まあ、時間は十分あるからやってみる。
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「試験終了」
結果から言って多分満点だ。フェルマーの小定理を証明したらほぼ完結だ。べき乗の計算なんかはやっていない。問題から524287は素数であるから多分あっているだろうと予測で答えを書いたからだ。
「各生徒は受験番号と寮に貼ってある番号と照らし合わせて寮で止まるように。寮生活については受験表に記載してあるルールに従っておくこと。それでは解散。」
そういって各々が席を立った。僕も早く寮に帰って寝よう。
「おい、お前。」
「何ですか。」
「俺はアレク伯爵家の息子だぞ。さっきの態度は何だ。」
はあ、さっきの貴族だ。まあ、今の僕は子爵家だから確かに上の存在だ。まあ、ここは穏便にやるしかない。
「さっきはすいませんでした。」
「お、おう。」
僕が謝るとこの息子はびっくりしたように驚いた。こいつは単純なんだろう。まあ、ここは下手に出るのがいいのであろう。
「今後、皆様を待たせないよう十分注意していきます。」
「まあ、どうせお前みたいなやつじゃ合格できないし、もう見ることもないであろうから許してやろう。」
彼はそういって立ち去った。僕も早く寮でご飯を食べて寝るか。
「ああ、今日は疲れたな。」
【次回】6月10日22時
【次々回】6月30日22時
※少し日にちが開きます。




