魔法試験
「では、今日は最後のテストです。エクスプロージョンを使ってみてください。」
今日は最後の魔法の授業。明日から中等学校入学試験だ。
エクスプロージョンは炎系の上級魔法だ。アクアさんが丁寧に教えてくれたおかげで10回に3回はできるようになった。とはいっても攻撃系魔法で使える上級魔法はエクスプロージョンだけだ。
「エクスプロージョン!!」
そういって僕は木に向かって魔法を打った。…結果は成功だ。木の周辺で大爆発した。
「おみごとです。いや、私でもこれが使えたのは12歳になってからだったのに…」
アクアさんは落ち込んでいるが、アクアさんがいなければ僕はここまでできなかったであろう。アクアさんは一から丁寧に教え、僕にいつでもチャレンジさせようとした。だから成長も早かったのである。
「先生のおかげです。」
「バニル君、今から先生ではありませんよ。」
そう、これで魔法の授業は終わったのだ。5年間とずっと教えてくれたので結構さみしい。
「アクアさん、お友達になりませんか。」
「はい、では私はアクアって呼んでね。バニル。」
「アクア、またいつかよろしくね。」
これでお別れだがまた会える日を祈って。
「バニル、おたがい試験頑張りましょうね。」
アクアもそろそろ高等学校の試験だ。僕もアクアに試験が合格できるよう祈っている。
「そうそう。これは先生からの合格祈念です。」
アクアがくれたのは、高級な指輪であった。相当高いものに見える。
「給料半年ためて買いましたよ。これは自分のバイタリティを高めてくれます。ほかにもいろいろな機能があるのでこの説明書を見てね。」
アクアはそうして僕にプレゼントをくれた。給料半年、600イル。日本円に換算したら約300万円だ。高価なものをもらってしまった。
「ありがとうございます。」
「じゃあ、本当に最後だね。また今度会おうね。」
そういって僕はアクアを見送った。ありがとうアクア師匠。
家に帰るとアリスがいた。アリスは父や母よりなついている。アリスは3歳になったころバイタリティを確認した。まさかの炎、風、水、力、防壁と5つの適性があった。それも4つは攻撃系という僕と真反対だ。
「バニル、バニル。明日どこか行くの。」
まだアリスには学園に行くことは伝えてない。学園で合格したらしばらくは寮生活だ。
「ああ、そうだよ。」
「アリスもいっしょに行く。」
「アリスはお母さんとお留守番して。」
そういうとアリスは頬を膨らませる。アリスは子供なのですぐいじけてしまうのだ。
「アリス、お兄ちゃんは三日いなくなるだけだよ。」
カリンは慰めようとしている。まあ、全然慰められてないが。
「アリス、いい子にお留守番したら一緒に寝てあげるよ。」
アリスはまだ子供だが、貴族ということもあり3歳で一人で寝てるのだ。まあ、これで大体オリスの機嫌は直る。
「わかった。約束だよ。」
簡単に機嫌が直る。まあ、そんなところが可愛い妹であった。
【次回】6月1日22時




