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進路

 アリスが生まれて3年半がたった。今年で6歳になりあと半年くらいで学校に行かなければならない。学校は日本と同じく4月から始まるのだ。3月に入学試験があるのだが、どの中等学校に行くかまだ決めていない。


「バルちゃん。今日お父さんが来ますよ。」

「お父様が…。今は忙しいと聞いてるけど。」

「お話があるんだって、お勉強が終わったらダイニングに来てね。」

「わかったよ。」


 最近は魔法の勉強やエリカさんとの剣のけいこ以外に勉強もしている。勉強といっても数学やらはできるので、歴史や外国語を勉強している。


「今日もシャルド語を勉強しましょう。」


 家庭教師はメイドのジークさんだ。ジークさんは女性のメイドで何でもできるすごい人なのだ。ちなみに今学んでいるシャルド語でこの世界の言葉すべてを学んだことになる。まあ、全部で8か国語しかないのでかんたんだった。

 魔法に関してはすべて中級魔法が使えるようになった。治癒と防壁、重力に関しては上級まで使えるようになったのだ。それからは週一回の訓練に変わった。

 剣に関してもまあまあできるようになった。といっても体格差やエリカさんが力変換バイタリティ持ちなのでまだまだ勝てそうにない。


「これで終わりです。次回テストをしますが、これで合格であれば家庭教師も終わりです。」


 僕は自学を毎日3時間しているので覚えが早かった。まあ、子供の特権でもあるだろう。次回のテストも多分合格だろう。


「それではバニル様ダイニングに向かってください。」


 ジークに言われ、ダイニングに向かった。ダイニングには父のカイルとアリスがいた。アリスは最近では会話ができるようにまでなった。まあ、カリンは僕と比べて遅かったので心配していた。僕が異常なまでにアリスには迷惑をかける。


「バニル、ここに座りなさい。」


 カイルは僕が年を積むごとに父らしく威厳を出してきた。昔は優しかったが、こちらの父のほうが好きだ。


「お父様、今日はどうされたのですか。」


 父は忙しい中家に帰ってきたのだ。相当な用事があるのであろう。


「話はバニルの今後についてだ。学校だがどこに行くのだ。」


 なるほど進路調査か。まあ、学校はある程度決めている。


「国立中等学校に行こうと思います。」

「そうか。まあ、バニルならどこでも余裕だろうが、学科はどうする。」


 中等学校だが学科がある。魔法科や剣術科、貴族科、料理科、経営科、現代政治科、教育科と、国立中等学校は7つの学科がある。僕としては魔法科か貴族科の二択だ。


「魔法科に行こうと思います。」

「!!魔法科か…。本当にいいのか。」


 カイルも驚いていた普通は貴族科だ。貴族科は貴族だけがいける学科でこの学校に行く貴族の40%はこの学科だ。だからといって他の学科に行くのも珍しくない。実際60%は違うのだから。父が驚いているのは僕が魔法科を選んでいることだ。


「魔法科でいいのか。攻撃魔法のバイタリティを持っていないバニルにはつらい生活になるだろう。」

「大丈夫です。」


 魔法科の試験は、筆記300点、攻撃魔法1200点、好きな属性の魔法を500点でつけられるのだ。もちろん普通のどんな学生でも、どんなにすごくて中級魔法しか使えないからテストが向いていないとかではない。合格はできるのだ。

 ただ、クラス分けで攻撃系のバイタリティでA~Eまでクラスが決まる。当たり前だ、効きのバイタリティを持っているかで授業スピードが変わるのだ。僕は確実にE近くのクラスになるであろう。

 問題はそう言うことではない。ここではAクラスがBクラスをBクラスがCクラスをいびったり、しいたげたりするのだ。これの精神的苦痛でEや下位クラスはやめる人が多かったりするのだ。


「本当に大丈夫か。」

「はい。逆境には慣れています。」

「そうか。では書類を出しておこう。」


 そういって、カイルは席を立ちアリスのもとへ向かった。アリスはまだカイルのことをお父さんだと感じてないからであろう。

 さて、気を引き締めて攻撃魔法の練習をしますか。

【次回】5月28日22時

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