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魔王軍の軍師と将軍物語(仮)  作者: 神那 悠樹
―briga:戦い―
47/59

ねえ、知っていますか?②


―――――――――雪杜視点



パルロッターレの報告は本部だけではなく、主力とも言えるこちらにも届いていた。

そのせいで、今まで目の前の敵にだけ向いていたみんなの意識がそぞろになる。




「七番隊隊長殿!! 私を右翼隊の援助に向かわせてください!」

「俺も…俺も行きます! 左翼は任せてください!!」




何人かの今俺の下で動いてくれている他隊の小隊長が援軍に動こうとする。




「――――――――――ダメだ」

「なッ…!? 何故です!? 彼らを見殺しにするおつもりですか!?」




小隊長が上げた声に小さく唇をかむ。


――――――――オレだって、本当なら率先して助けに行くタイプの人間だし、実際助けに行きたい。(オレは初瀬見たくドSでも鬼畜趣味でもないんだよ!)(僕だってそうじゃないって…by初瀬)

それでもオレが止める理由、それは一つだけ。




「ウチの軍師様の思し召しだよ…『どんなことになろうと、動くな。中央隊が敵の主力隊の動きをどれだけ牽制できるかによって勝敗が決する』んだとさ」

「しかし…!」




他隊の小隊長がそれでも食い下がる。だが、初瀬の策がどれほどのものか知っている小隊長や兵士は沈黙し、従っていく。




「アイツの読みが外れたことをオレはここ最近見たことがない。それに…―――――――」




つい、笑顔がこぼれる。

いやまぁ、笑って言うことじゃないってのはわかってるんだけど、さ…




「アイツのこと、邪魔するわけにはいかないだろ?」




自分のことを卑下するシュミは全く持ってないが、こういう状況において…いや、どんな時でも、もし勝ちたいと思うのだったら、初瀬に大人しく従った方がいい。


オレは、誰よりもそれを知っている。




「では……このまま味方を見殺しにするおつもりか!?」

「そんなことするわけねーだろ。いくら勝てたって被害が大きかったら目も当てられない」




いきり立つその小隊長を宥めながらオレにはできない戦い方で今も戦っているだろう幼馴染を思う。


―――――――もし、両翼のどちらでも突破されたとしたら。

本陣に直接攻撃されるし、オレたちは後ろを取られて退路を失う。


それを思うと、今すぐにでも引きたくなってくる。


………だけど。




「まぁ見てろって」




笑え。今だけでいい…内心どう思ってようが、悟られるな。

ここでの対応で、今回上手いくか行かないかが決まるんだから。




「オレの幼馴染、舐めんなよ? きっと今こうしている間にも、アイツの策は動いてる」




オレはお前に言われた、すべき事を為す。

――――――――ただ、それだけだ。それ以上は、必要ない。


余計なことをして、怒られたくもないし。




「オレは、アイツのことを信じてるし、アイツもオレを信じてくれてる。その期待と信頼を裏切ることはオレにはできねぇよ」




……………まぁ、もっとも。

たぶん、だけどな! 別に悲しくなんてないけど!! いや、ホント! ホントなんだからな!?






――――――――――初瀬視点





「なっ、何をする!?」

「………お分かりに、なりませんか?」




いまだに状況の把握ができていないらしい司令官殿に首を傾げて見せる。



………まぁ、仕方がないか。世界としての文化の違いってヤツなのかな。

前にも言ったけど、この世界の技術力っていうのは本当に拙劣な所がある。


魔法で何とかできてしまうためこのアスガルズ王国でも、人間の国々でも、僕達の世界―――――――二十一世紀の先進国と言われている国の常識からしてみるとありえないほどに。


僕だって産業なんて学校の世界史とか地理とかでかじった程度だし、ちゃんと視察とかしたわけじゃないからよくわからないけど…精々、蒸気機関程度…と言った所だ。


だから、あの時。コレを見たときは本当に驚いたよ…僕達にとって最も遠くにある、けれども最も近くにあった、この武器があるなんて。




「あなたにはこの状況を打破する策をお持ちなのですか? そうでないなら、邪魔だ…そう言っているのですよ、僕は」

「ほう、邪魔だからどうすると言うんだ? お前はぼくの部下に過ぎない。何の権限を持ってそんなことを言っている!?」




珍しく正論を告げる司令官殿。

……そう、まさしくその通り。いくら気に入らなかろうが、いくら僕より格下だろうと、階級で言ったら司令官殿を退ける権限は僕にはない。


―――――――――でも。




「あなたに譲ってもらわなくても……指揮権が僕に移る方法ならありますよ」




僕は静かに、手に持ったその武器に魔力を流し込みながら笑った。




「ねぇ、シュビール卿…知っていますか? 戦場における士官の死因の二割が、部下に殺されたものらしいですよ?」




そして。

以外にも軽い音が、僕が司令官殿の額に押し付けていた僕達の世界でいう回転式拳銃リボルバーの形をした魔力銃から実弾の代わりに濃縮された僕の魔力の塊が飛び出し、打ち抜く。


崩れ落ちるその体に、罪悪感はない、と言ったら嘘になる………それでも。


笑え。今だけでいい…内心どう思ってようが、悟られるな。

ここでの対応が、次への布石になるのだから。




「と言っても……僕たちの生まれた世界ばしょでの話ですが」




僕はあなたが大嫌いでしたが、忘れません。

……さようなら。




非常にわかりづらいですが、一応ネタがあったりします…この場面。

今までにもちょこちょこ使っていましたけど…全部わかってる人っているんですかねぇ?


基本的に本も漫画もゲームも何でもいけるタイプの人間で、色々やってるんで…つい。

わかってる人がいるならニヤッとしてください。

もちろん感想としてご一報下されてm(ry


………図に乗りました、すみません。


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