表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王軍の軍師と将軍物語(仮)  作者: 神那 悠樹
―prescelto:抜擢―
36/59

あはは、いいザマだね?

―――――――――――雪杜Side


マズいことになった。なんて言うか、かんて言うか…うん、とにかくマズい。

どのくらいかって言うと……オレの生命の危機、的な?




「エルド……おま、なんてことを…」

「えー…だって俺も参加したかった!」




むくれながら剣を構えるエルド。

ちょ、あんたオレより年上だろ!? 「だって」とかいうなよ!




「ところでさっき初瀬から『パルロッターレ』来てなかったか? お前があんなに過剰反応返すのって初瀬ぐらいだけだろ」

「いやま、そうだけど…今回は初瀬だけじゃないんだ、よっ!!」




オレは言葉を終えるのとほぼ同時に打って出る。

……まぁ、まだ小手調べのだったからかなり余裕で防がれたけど。


――――――あ、「パルロッターレ」ってのはあれな? 初瀬とかからの声を届ける魔法。

そこまでは難しくはない(これ、初瀬に言ったら本気で頭抱えられた。そんなに簡単なのかコレ!?)し、汎用性も高いうえに指揮を取るのにも使えるからって初瀬にめちゃくちゃ厳しく叩き込まれた。

一応使えるけど…そこまで器用には使えないんだよなぁ…




「え? ってことは誰だよっ!?」

「うぉわ! あっぶねー…取り合えず、オレが言えんのはコレだけだ…

ご愁傷様、エルド…お前の尊い犠牲は忘れない!」

「え、何それっ!…死ぬの? 俺、死ぬのか!?」

「少なくともオレがお前の立場だったら死ぬかもしれない…いや、死んだほうがいいと思うかも知れねぇな」

「どんだけ!?」




………ただ話してるだけに感じるかもしれないけど、一応戦ってるんだぞ?

エルド、強いからな…並の騎士とかよかずっと強いし…ってて楽しいちゃ楽しいけど…めんどくはある。




「あー、エルド…お前にとって大変残念な知らせと大変困った知らせがあるがどっちを聞きたい?」

「どっちも悪い知らせかよ!? そうだなぁ…それってセイに見張られながら山のよーな執務こなさなきゃいけないのとどっちがキツい?」

「そうだな…」




オレの剣とエルドの剣がぶつかり合い鍔迫り合いになるが、お互いに間合いを取り直すために飛び退く。

距離をおき、仕切りなおして再び相手の隙をうかがいながら、俺は少しだけ考えた。


―――――――うーん、オレも初瀬にほとんどの執務をまかせっきりにしている分際だから大したことは言えない。言えないけど、あの辛さは知っている。

…………………でも。




「それと同じくらい……いや、それよりも上…か?」

「マジか…!?」




多大なショックを受けてるみたいだけどきっちりオレの剣撃に対処し、隙あらば切りかかってくるエルド。

参ってくれれば楽なのに…ま、そんなに弱いやつじゃないか




「取り合えず、ヒント。

この場にお前がいるってことは警備他諸々のことはどうなってると思う?」

「警備? うーん…まぁ、『特別観戦席にいる俺』を対象に守ってるわけだから…計画なんかは大体狂うな」

「わかってたのか……じゃあ、ちょっと質問なんだけど今回の警備体制って誰が計画したか知ってるか?」

「今回は……えっと、誰だったかな? ん? あ、ちょ、そういや……!」

「あー、気付いたか」




そのことを思い出したのか顔が青ざめていくエルド。

剣技にもちょっと乱れが出てきた。すかさずその隙を突いたけどかわされた。

………チッ。




「死んだな、エルド…ちなみにうちのトコの軍師サマは今回の警備体制を立てるに当たってただでさえ寝る間もないくらい忙しいのにかなりの時間を割いて案を練ってたんだぞ? ユーリさんとかローデヴェイクさんとも意見のすり合わせして、さ…」




初瀬のヤツ、高校入ってからはだいぶ安定してたけど基本的にはそう体の強いやつじゃないんだよなー…。

結構夢中になると寝食を忘れるタイプの人間でもあるから、ほっとくと倒れそうだし…こないだも貧血でフラフラしてたし。


ん? 要するに何かって? 初瀬とかユーリさんとかローデヴェイクさんと同じくらいにはオレも今回のエルドの行動は腹に据えかねてるってことだ!




「まぁ……あれだ、エルド。コレ終わった後にこってり絞られるとは思うが…




――――――――――――覚悟しろ?」






後に、とある魔王は語る。

「笑顔で殺気を俺に容赦なく叩きつけてきた雪杜は…やっぱり初瀬の幼馴染だったんだな」と。


五発と言わず、十数…いや、数十の大小の傷と四人がかりで行われた嫌味(もしくは叱責)の影響で身も心もぼろぼろになりながら。




なんだかんだで雪杜も(特定条件において偶発的に)黒いです。

お互いにお互いを大事にし合える友情っていいと思います。


男の友情ってこんな感じなのかな?

わかんないので参考資料があったら教えてください。実体験でも可。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ