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魔王軍の軍師と将軍物語(仮)  作者: 神那 悠樹
―soldatesca:入隊―
22/59

なに?なんか文句あるの?


「ふぅん…」




実力を知るためにも小隊長達にやってもらった演習を見て僕は呟く。




「…予想よりかはできてんじゃん」




……とはいえ、僕が僕の「手足」として望む水準にはまだ及ばないが。




「いや、ちょっと待てって、初瀬! その感想は可笑しいだろ!?」




僕の隣でそれを見ていた雪杜が盛大に反論する。

……なんだよ。




「確かに兵士単位で見るとすごいけど! バラバラもいいところじゃねえか!?」




―――――そう。

第七部隊は「問題児最終処分場」と異名をとるほどの問題児ばかりが押し付けられる部隊だ。

…天才や鬼才を持つ存在はその才に比例した強い個性を持っている、というのは種族や世界の壁を突破しても同じらしい。


要するに命令無視当たり前、単独行動いつものこと、みたいな…部隊として纏まることができていなかった。




「まぁ、『軍隊』としてはダメダメのダメダメだけどね。というか、使えないってレベルじゃないよ、これ。全員解雇レベルだって」

「解雇っすか!?」




視線を何人かの兵士に向ける。

そいつらは、そんな混沌とした中でも一際目立っていた。




「――――――…ねぇ、雪杜。孫子はね、こんなことを言っていたんだ…『()く戦う者は勝ち易きに勝つ者なり、故に善く戦う者の勝つや智名(ちめい)も無く勇功(ゆうこう)も無し』ってね」

「えっと……どういうことだ?」




僕は答えず、また演習全体の様子を見やった。




「…『勝兵は先ず勝ちて(しか)る後に戦いを求め、敗兵は先ず戦いて而る後に勝ちを求む』こうも言っているんだよ」

「だから、どういう意味だよ?」

「んー………ちょっとした基準になるってこと、かな?

――――――時期になったら教えてあげるから…そろそろ乱入していいよ? 一発かましてきておいで」

「え? …ああ、行ってくる!」




納得していなかったみたいだけど、上手いぐらいにごまかせてよかったよ。

………何の基準か言ったら、雪杜のことだ、必ず怒るだろうし。



――――――ぽっと出とも言うべき僕たちとはいえ、「軍を掌握」まともな方法で軍を掌握できないことはない。

というか、僕たちにはエルドが…この国の王が背後にいるんだ。相応の軍功さえ立てていけば掌握できるだろう。

…でも。そんなに長い時間はかけられない。


方法が見つかるまで帰れないけど、エルドだけが探すよりも自分も探したほうが見つかるのが早くなる可能性がある。



今だって、あっちでは僕たちはきっと行方不明扱いになっているはずなんだから。

帰れるなら早く帰りたい。浦島太郎的な流れになってた時のことは考えないことにしとく。





「…言わないでいっか」





突如乱入し、混乱を突いて各個撃破していく雪杜を眺めながら僕は呟いた。




――――――何の基準かは、知らなくていい。

この演習が、第七隊で本当に使えないヤツを見つけることだったとしても。

そして僕が、そいつらを使って何をするつもりでいるかなど。


知らなくたって、いいんだ。




「雪杜は…ただ、雪杜らしくあってくれればそれでいいよ」




…そう決めたのは、僕だから。

この考えが、どこから来るものなのかはわからない。まぁ、恋愛感情でないことはわかるけど。




「自己犠牲って、好きじゃなかったはずなんだけどなぁ…」




混戦はもう手の付けようもないぐらいに極まっていた。


…まぁ、こんなもんだろ。



さて、と。収拾のためぶちかます魔術は何がいいかなーっと!

なんかな…

もしかしたら書き換えるかもしれません。


補足としては、初瀬は雪杜のコトを傷付けないためならなんでもしますよ、ってコトです

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