VSサタナエル
セリオンはエスカローネと共にバイクの乗って、サタナエルのもとに向かった。
セリオンにはサタナエルの感じが分かる。
サタナエルはフィリアをさらって、セリオンを待っている。
「ねえ、セリオン……」
「? どうした?」
「サタナエルに負けないで」
「ああ、そうだな。だが……」
「どうかしたの?」
エスカローネが背後からセリオンを抱きしめてくる。
その手が強くセリオンを握りしめる。
エスカローネの豊かな胸が形を変えた。
「サタナエルは強い。俺があいつに勝てるかどうか、それが分からない」
「それでもセリオンは戦うのね?」
「もちろんだ。俺は戦士だからな」
「どうして親友の二人が戦わねばならないの?」
「あいつは俺のライバルだからだ。宿命の相手だ。それに俺はまだ、サタナエルが闇に堕ちた理由を聞いていない」
「サタナエルはネーベルハイムでおかしくなったのよね?」
「ああ。あいつは母親を殺した。そこに何か理由があるんだろう。そろそろだ。サタナエルのもとに着く。エスカローネ、サタナエルとは俺が一人で戦う。君は見守っていてくれ」
「でも……」
「いいんだ。これは俺の戦いだからな。君が見ているだけで勝つ可能性が増す」
「ならいいけど」
セリオンは高台の上にバイクを止めた。
そこにはサタナエルの姿はなかった。
サタナエルはどこだ?
「サタナエルがいない……近くにはいるはずだが……」
「セリオン、フィリアよ!」
「フィリア……」
セリオンが鎖に囚われたフィリアに近づこうとした時、影から刃が伸びて、フィリアを貫いた。
フィリアがそのまま倒れる。
「フィリア!」
セリオンがフィリアに近づく。
「フッフフフ、久しぶりだな、セリオン」
「サタナエル……!」
セリオンはフィリアを抱きしめる。
フィリアはだんだん冷たくなっていった。
フィリアは死へと向かっている。
フィリアの顔から血の気が失せていく。
「エスカローネ、フィリアを頼む!」
「やってみるわ!」
エスカローネはフィリアに近づくと、光の回復魔法『ハイル・リヒト』をかけた。
だが、効果は芳しくない。
フィリアの傷は致命傷だった。
エスカローネの回復魔法を持ってしても、フィリアの回復はならなかった。
「フィリア……」
「フフフ、どうだ、セリオン? この私が憎いか? 存分に憎め。それがおまえに闇の道を用意する」
「哀れだな……」
「何?」
「おまえはそんなに一人になりたいのか?」
「……」
「我愛する、ゆえに我在り。それが俺だ。俺の愛は揺るがない」
セリオンが立ち上がった。
セリオンは大剣を持つ。
「おまえはなぜ闇に堕ちた?」
「フッ、それを知りたいなら、私を倒すがいい」
サタナエルも野太刀を構えた。
「この星はどうなる?」
「フッ、知れたこと。フィンブルの冬が訪れる。この世界は永劫の冬に包まれて、すべての生きとし生けるものは滅び去る。かくして世界は破滅を迎える」
「そんなこと俺が許すと思うか?」
「そうだな。その通りだ。では、セリオン」
「サタナエル!」
セリオンとサタナエルが地を蹴った。
二人の武器が激突した。
セリオンはサタナエルに大剣を打ち付ける。
サタナエルは涼し気だ。
サタナエルはセリオンを斬りはらった。
「うおあっ!?」
セリオンはサタナエルに押しのけられた。
やはり、サタナエルは強い。
この男はかつてよりも、強くなっている。
サタナエルは飛行してきた。
そのままセリオンを刀で吹き飛ばす。
「うおああああ!?」
セリオンが吹き飛ばされる。
セリオンはある施設に衝突した。
セリオンは立ち上がる。
サタナエルは中に入ってきて、セリオンに襲いかかる。
セリオンはサタナエルの刀をかわす。
セリオンは内部を移動した。
サタナエルが追ってくる。
サタナエルの斬撃が放たれた。
セリオンはそれを受け止める。
サタナエルが斬りつける。
セリオンはサタナエルに斬り返した。
二人の武器が交差する。
「ほう……前より強くなったな。何がおまえをそうさせたんだ?」
「それはおまえだ! 俺はおまえに勝つ! そのために強くなった!」
「フッ、この程度では私には勝てないぞ?」
「どうかな?」
セリオンがサタナエルをはじき飛ばす。
サタナエルは建物の下に落ちた。
セリオンがそれを追う。
「はあああああ!」
セリオンはサタナエルに上から斬撃を仕掛けた。
サタナエルのガード。
サタナエルの刃に氷結が宿る。
「耐えきれるか? 霧氷剣!」
サタナエルが氷雪の斬撃を繰り出す。
セリオンはサタナエルと距離を取る。
サタナエルの追撃。サタナエルは霧氷剣でセリオンに再度攻撃する。
セリオンは氷の大剣・氷結刃でサタナエルに対抗する。
「はああああ!」
「フン!」
二人の斬撃が応酬する。
サタナエルは後退した。
セリオンが追う。
セリオンはサタナエルに大きく大剣を振り下ろす。
サタナエルはそれをかわす。
サタナエルが刀でセリオンを斬りつけた。
サタナエルの斬撃が続く。
セリオンは一撃をよけ、もう一撃を大剣ではじき、最後の攻撃を大剣で受け止めた。
「おまえは何が欲しい、セリオン?」
サタナエルは引いた。
そのまま浮遊して、後ろに下がる。
セリオンはそれを潰そうとする。
セリオンが大剣でサタナエルを打ち付けた。
「絶望を贈ろうか」
「うおあっ!?」
セリオンがビルに剣を突き入れて、落下を止める。
「くっ……」
セリオンはぶら下がる。
セリオンはサタナエルを見上げる。
分かっていたことではあるが、サタナエルは強い。
これまで会ったどの敵よりも強い。
まるでサタナエルは絶望の象徴だった。
「これが私の闇だ」
サタナエルが闇の刀と共にセリオンに斬りつける。
サタナエルの技『闇黒一刀斬』である。
セリオンは大剣を壁から抜き、ビルを垂直に駆けあがり、蒼気の斬撃でそれに応えた。
蒼気と闇がぶつかる。
セリオンとサタナエルはすさまじい斬撃を相互に繰り出した。
セリオンはその途中で、サタナエルから逃げるように離れる。
サタナエルはそれを見送る。
セリオンは別のビルに跳んだ。
「くう……」
セリオンはサタナエルとの戦いで消耗していた。
このままではサタナエルにやられる。
その時、サタナエルが野太刀を振り下ろした。
セリオンは転がって回避する。
サタナエルが連続で突きを放つ。
セリオンはそれを必死によける。
サタナエルがセリオンをつかんだ。
セリオンはサタナエルに吹き飛ばされた。
「うおああああああ!?」
煙が立ち込める。
サタナエルが走る。
煙の中からセリオンが現れた。
セリオンは全力の蒼気でサタナエルに向かう。
「はっ! 闇粒子斬り!」
「蒼気凄晶斬!」
セリオンの大剣はサタナエルの刀を斬り飛ばした。
セリオンの勝ちかと思われた。




