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お母さん、私、恋したよ!  作者: 藤堂慎人
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再登校 2

 腕にひびが入って以来、美津子の嫉妬にも似た感情からの嫌がらせも収まり、平穏な高校生活を送っていた。もっとも、嫌がらせは終わったけれど、仲良くなったというわけではない。クラスの中の生徒の一人ということでの日常だ。

 私の母は怪我の後、担任と相談していた。私の病気のことについて、学校には知っておいてもらいたいということからのことだった。もちろん、そのことは公にしないということになっている。

「先生、さくらのことですが、病院での検査の結果、ウェルナー症候群ということでした」

「えっ、それはどういう病気ですか?」

「珍しい病気ということですが、先生もお気付きの通り、さくらは実際の年齢よりも老けて見えます。早老症の一つということで、早い話、年を取るのが早いという病気です」

 母が担任と話している時、他の教師も話を聞きに来た。いろいろな教科の先生にお世話になるわけだから、実情を理解してもらい、普段から気を付けてもらえれば、という気持ちがあったので集まった先生たちにも説明することになった。もちろん、母は医者ではないので聞いた話をするだけだが、どの先生も初めて聞いた病名に驚いていた。

「この病気の場合、身体が老化した時に発症する問題に注意が必要なようで、先日さくらが骨折したのも骨が脆くなっていたことが関係していると思われるようです。ですから、体育の先生にはこの点きちんとお話しいただきたいと思います。ただ、だからといって適度な運動は必要ということですので、その匙加減が他の生徒さんとの関係で難しいと思いますが、どうぞよろしくお願いします」

「分かりました。体育の先生ともよく相談し、対応します。それで今後ですが、入院とかは必要ないんですか?」

「具体的な身体の問題が出た時は別ですが、普通の生活で大丈夫だそうです。でも、皮膚が弱くなるようで、日焼け止めなどは使いたいと思います」

「日焼け止めなどは年頃の女の子のことですから、さくらさんじゃなくても使っている子はいます。問題ありません。学校側としてもできる限りサポートしたいと思いますので、楽しい高校生活を送り、大学生にもなってもらいたいと思います。他の生徒さんには気付かれないようにしますので、特別なことがない限り普通に接していきます。お母さんに家でサポートしていただき、何かあった時は必ずご相談して下さい」

「ありがとうございます。どうぞよろしくお願いします」

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