表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
追放されたけど、全能力がSSSで世界の理から外れてました  作者: 南蛇井


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
73/84

第73話 《勇者共闘》

世界は燃えていた。


神々の侵攻は止まらない。


帝国。


教国。


魔導連盟。


各地で都市が崩壊し、人々が消えていく。


神々は感情なく“修正”を続けていた。


それはもう救済ではない。


虐殺だった。


王都ルクセリア外縁。


崩壊した街区。


そこでは今も神使徒と連合軍が激突している。


騎士たちが倒れ。


魔術師たちが焼かれ。


絶望だけが積み重なる。


その最前線。


一人の男が立っていた。


勇者レグルス。


レグルス


黄金の剣。


傷だらけの鎧。


神託によって“観測外存在排除”を命じられた男。


かつて。


彼はカインを敵として見ていた。


世界を乱す異常。


倒すべき存在。


そう信じていた。


だが。


もう違う。


レグルスは見てしまった。


神々が人を“数値”のように消していく光景を。


泣く子供も。


逃げる老人も。


祈る人間も。


全部。


平等に削除される。


そこに慈悲はない。


正義もない。


あるのは。


管理。


それだけだった。


神使徒が街を消滅させようと光を集める。


騎士団が絶望する。


間に合わない。


その瞬間。


レグルスが前へ出た。


「――もういい」


聖剣を握る。


強く。


今までずっと迷っていた。


勇者として。


神託へ従うべきか。


世界を守るべきか。


だが。


答えはもう決まった。


レグルスは空を見上げる。


白い神々。


そして。


静かに言った。


「今倒すべき敵は神だ」


その瞬間。


聖剣が光った。


ゴォォォォォ!!


黄金の光。


今までとは違う。


もっと深い。


もっと鋭い。


AL-0が即座に反応する。


『高次属性変化確認』


『対神性特化――』


『神殺し属性発現』


空気が震える。


レグルス自身も驚いていた。


剣が軽い。


違う。


世界そのものが変わった。


神へ届く力。


それが今、勇者剣へ宿っている。


神使徒が襲いかかる。


白い光線。


都市破壊級。


だが。


レグルスは踏み込んだ。


「はぁぁぁぁぁッ!!」


黄金斬撃。


神使徒両断。


今まで傷すらつかなかった存在が、一撃で崩壊する。


騎士団が絶句。


「神を……斬った……?」


レグルスは剣を見つめる。


理解する。


これは。


人類側の希望。


その時。


後ろから声。


「おー、すご」


カインだった。


カイン


レグルスが振り向く。


少しだけ苦笑。


「……お前に言われても嬉しくない」


比較対象がおかしい。


カインは困ったように笑った。


「いやでも、本当にすごいと思う」


本心だった。


レグルスは少し沈黙する。


そして。


静かに言う。


「俺はずっと、お前を倒すべきだと思ってた」


「世界を壊す危険な存在だってな」


カインは何も言わない。


レグルスは空を見る。


燃える世界。


崩壊する空。


神々。


そして。


拳を握る。


「でも違った」


「世界を壊してるのは、あいつらだ」


勇者が剣を向ける。


神へ。


「共闘しろ、カイン」


「今だけは」


静寂。


そして。


カインは笑った。


「うん」


その瞬間。


勇者と観測外存在。


世界最強の二人が並ぶ。


王道。


絶望の中で生まれた、人類最後の希望。


だが。


その光景を。


神々は見ていた。


白銀神域内部。


アストラが静かに目を閉じる。


アストラ


『勇者個体レグルス』


『危険度再設定』


運命線が変質する。


そして。


神は静かに宣告した。


『抹消対象へ認定します』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ