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追放されたけど、全能力がSSSで世界の理から外れてました  作者: 南蛇井


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第64話 《天空戦争》

終末だった。


王都ルクセリア上空。


空が消えていた。


見えるのは。


無数の白。


神々の軍勢。


翼を持つ使徒。


光輪を纏う執行体。


神代兵器すら超える存在たちが、空を埋め尽くしている。


数万。


いや。


もっとだ。


王都民が震える。


誰もが理解した。


勝てない。


これはもう戦争ではない。


滅びだ。


その瞬間。


神々軍勢が動く。


『世界修正開始』


無機質な声。


直後。


白い光が降り注ぐ。


ドォォォォォォン!!


王都結界直撃。


超高位防御結界が一瞬でひび割れる。


結界師たちが吐血。


「防げない!!」


「出力が違いすぎる!!」


さらに。


空中へ浮かぶ王国防衛都市群。


浮遊都市アルディア。


神光直撃。


無音。


そして。


都市が消し飛んだ。


空中都市崩壊。


巨大建造物が燃えながら落下していく。


王都民絶叫。


地獄。


その時。


連合軍出撃。


帝国魔導艦隊。


王国騎士団。


魔導連盟術師団。


獣王国戦士。


魔族軍。


世界連合。


全部隊投入。


ヴァレリアが剣を掲げる。


ヴァレリア


「全軍!!」


「撃ち落とせェェ!!」


帝国超軍事魔法。


数百の砲撃魔法陣。


空を埋め尽くす光。


轟音。


神々軍勢へ直撃。


爆炎。


だが。


効かない。


使徒たちは無傷。


逆に。


白い光線一撃。


帝国戦艦蒸発。


ヴァレリアの顔が歪む。


「っ……!」


アイリスも飛び出す。


アイリス


超高速斬撃。


神使徒を数体撃破。


だが。


数が多すぎる。


空が敵だ。


グラディオ率いる聖騎士団も突撃。


勇者レグルスが聖剣を振るう。


光の斬撃が神軍を切り裂く。


それでも。


押される。


神々側が強すぎる。


空間そのものを操作してくる。


大地が裂け。


海が逆流し。


現実が崩壊していく。


まさに。


大陸規模戦争。


その中心。


ネメシスが静かに宣言する。


『抵抗確認』


『人類文明、排除対象へ移行』


巨大光輪展開。


王都全域へ照準。


終わる。


誰もがそう思った。


その時。


一人。


前へ出る。


カイン。


風が止む。


神々軍勢の視線が一斉に向く。


観測外存在。


最大異常。


カインは困った顔をしていた。


「……なんでこんなことするんだよ」


返答はない。


神は感情を持たない。


ただ修正する。


ネメシスが光を放つ。


『世界安定のため、対象を削除する』


直後。


数万の神使徒が同時攻撃。


空が白に染まる。


王都消滅級。


いや。


大陸破壊級。


全員絶望。


だが。


カインは。


剣を抜いた。


ただ。


軽く。


一振り。


――……。


無音。


次の瞬間。


空が消えた。


神々軍勢。


数万。


全部。


蒸発。


白い存在群が、一瞬で粒子化して消滅する。


遅れて。


ズガァァァァァァァァァン!!


衝撃波。


雲海崩壊。


大気断裂。


空間裂傷。


世界そのものが揺れる。


誰も動けない。


ヴァレリアが呆然と呟く。


「……は?」


レグルスも凍る。


アイリスは息を失う。


神々軍勢。


消滅。


一撃。


しかも。


カイン本人は困惑していた。


「……あれ?」


「やりすぎた?」


やりすぎです。


その時だった。


空。


世界の遥か上。


バキィィィィィィン!!


空間そのものが砕けた。


今までの亀裂とは違う。


もっと巨大。


もっと深い。


世界の“外側”が見えるほどの裂け目。


そこから。


何かが。


こちらを覗いていた。

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