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追放されたけど、全能力がSSSで世界の理から外れてました  作者: 南蛇井


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第43話 《帝国最強》

創世迷宮アーカディア。


第一層《崩壊都市》。


遠征隊は、神代都市中央区画へ到達していた。


巨大建造物群。


空中軌道。


崩れた神代文明の残骸。


その中心。


第二層転送ゲートへ続く大通路。


だが。


そこを塞ぐように。


超巨大兵器群が待機していた。


「……まだあるのかよ」


S級冒険者の一人が顔を引きつらせる。


前回の防衛兵器とは格が違う。


大型機動砲台。


空中戦艦。


多脚機械兵。


さらに。


都市上空。


巨大な円盤状兵器が浮かんでいた。


ルナの顔色が変わる。


「あれまずい!!」


「都市制圧級兵器!!」


「神代文明の対軍用モデルだ!!」


全員嫌な予感しかしない。


その瞬間。


都市全域へ警告音。


――WARNING.


――侵入者排除モード移行。


赤い光が走る。


兵器群、一斉起動。


砲門展開。


魔力収束。


遠征隊が即座に戦闘態勢へ入る。


しかし。


その前に。


一人が前へ出た。


ヴァレリア。


帝国最強将軍。


赤髪が揺れる。


彼女はニヤリと笑った。


「いいじゃねぇか」


「ちょっとは楽しませろ」


その瞬間。


圧倒的魔力が噴き上がった。


ドォォォォォン!!


地面震動。


空気圧壊。


遠征隊が息を呑む。


超高密度軍事魔法。


彼女の背後へ、巨大な赤い魔法陣群が展開される。


十重。


二十重。


複合展開。


帝国軍兵士たちが熱狂した。


「将軍閣下だ!!」


「来るぞ!!」


ヴァレリアが腕を振る。


「――殲滅開始」


次の瞬間。


空が燃えた。


超高熱砲撃。


魔力弾幕。


広域破壊術式。


都市一帯が爆炎に包まれる。


ドゴォォォォォン!!


大型機械兵蒸発。


浮遊砲台崩壊。


神代建造物が吹き飛ぶ。


圧倒的火力。


各国精鋭が絶句する。


「これが……帝国最強……!」


「戦略級だぞ……!」


ヴァレリアは止まらない。


空中へ跳躍。


巨大魔法槍形成。


「落ちろォ!!」


轟撃。


空中戦艦直撃。


超巨大爆発。


観戦していた兵士たちが歓声を上げた。


「すげぇ!!」


「勝った!!」


だが。


次の瞬間。


空気が変わる。


爆煙の奥。


赤い光。


――ギィィィィ……


機械音。


全員の顔色が変わる。


壊れたはずの神代兵器が。


再起動していた。


自己修復。


しかも。


さらに増えている。


ヴァレリアの笑みが消える。


「……は?」


ルナが青ざめる。


「再生機構付き……!?」


「嘘でしょ……!」


神代文明。


現代より遥かに上。


火力だけでは突破できない。


その時。


空中戦艦主砲展開。


超大型砲撃準備。


今度こそ危険だった。


ヴァレリアが舌打ちする。


「チッ……!」


だが。


その直後。


カインが前へ出た。


「えっと」


「止まってくれません?」


軽い。


あまりにも軽い。


そして。


彼が空中戦艦へ触れた瞬間。


――ピタリ。


全停止。


静寂。


砲撃停止。


兵器停止。


空中で全部固まる。


遠征隊全員フリーズ。


ルナが震える。


「また!?」


神代文字展開。


《管理権限確認》


《最上位アクセス承認》


《戦闘プロセス停止》


巨大戦艦がゆっくり降下する。


さらに。


機械兵群。


空中砲台。


全部が武器を下ろした。


従属。


完全停止。


ヴァレリアがしばらく黙る。


そして。


深いため息を吐いた。


「……反則だろそれ」


その言葉に。


誰も反論できなかった。

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