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追放されたけど、全能力がSSSで世界の理から外れてました  作者: 南蛇井


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第42話 《第一層 崩壊都市》

創世迷宮アーカディア。


第一層。


遠征隊が内部へ踏み込んだ瞬間。


景色が変わった。


「……都市?」


セリスが呆然と呟く。


地下のはずだった。


だが。


そこに広がっていたのは、一つの世界だった。


空。


人工太陽。


超巨大建造物群。


崩壊した高層都市。


空中を走る光の軌道。


半壊した浮遊塔。


現代文明とは比較にならない。


神代文明。


その本物。


ルナは完全に限界だった。


「うわぁぁぁぁ!!」


「神代都市!!」


「生きてる!!」


走り回ろうとして、アイリスに首根っこ掴まれる。


「落ち着け」


「無理!!」


一方。


各国精鋭は警戒を強めていた。


静かすぎる。


都市全体が死んでいるみたいだった。


その時。


――ピコン。


乾いた機械音。


全員が止まる。


空中。


赤い光。


次の瞬間。


ゴォォォン!!


建物壁面が開いた。


内部から現れる砲台。


さらに。


空中浮遊兵器。


機械兵。


無数。


「敵襲!!」


ヴァレリアが叫ぶ。


直後。


光線が飛んだ。


ドォォォォン!!


遠征隊後方爆発。


結界師が吹き飛ぶ。


S級冒険者が叫ぶ。


「速ぇ!?」


あり得ない速度。


神代兵器。


現代兵器とは桁が違う。


さらに。


空中から光雨。


機械兵群突撃。


完全包囲。


遠征隊が一気に崩れる。


「防御!!」


「回復急げ!」


「術式が通らん!!」


魔法が弾かれる。


砲撃威力が異常。


しかも。


敵の数が多すぎた。


ヴァレリアが超大型軍事魔法を展開する。


赤い魔法陣。


熱量集中。


「――焼き払え!」


爆炎奔流。


数十機撃破。


だが。


すぐ補充される。


「クソッ……!」


アイリスも前線で暴れる。


神速剣閃。


機械兵を斬り裂く。


しかし。


終わらない。


ルナが青ざめる。


「まずい!」


「これ都市防衛システムだ!」


「侵入者認定されてる!!」


つまり。


迷宮全体が敵。


その瞬間。


巨大砲台が空中展開。


都市中心部。


超大型主砲。


エネルギー収束。


遠征隊全滅級。


グラディオが歯を食いしばる。


「防御結界!」


結界展開。


だが。


誰も耐えられると思っていない。


その時。


後方から困った声。


「えっと……」


カインだった。


みんな振り向く。


本人は完全に困惑している。


「通りたいだけなんですけど」


次の瞬間。


空間が静止した。


ピタリ。


砲撃停止。


機械兵停止。


浮遊兵器停止。


全機能凍結。


遠征隊、理解不能。


「……は?」


ルナが震える。


都市全域へ青い光が走る。


次々浮かぶ神代文字。


《管理権限確認》


《上位アクセス検出》


《敵対フラグ解除》


空気凍結。


そして。


機械兵たちが一斉に動く。


武器収納。


整列。


さらに。


巨大砲台群まで向きを変えた。


全兵器。


カインへ正対。


緊張が走る。


だが次の瞬間。


――ガシャン。


一斉敬礼。


完全沈黙。


遠征隊絶句。


S級冒険者が口を開ける。


「……嘘だろ」


ヴァレリアが額を押さえる。


「もう何でもありかよ……」


カイン本人が一番困っていた。


「いやなんで!?」


AL-0だけが静かだった。


『当然の反応です』


『神代管理システムは、上位権限者へ服従します』


全員ゆっくりカインを見る。


怖い。


もはや怖い。


その時。


都市最奥。


超巨大塔が起動する。


ゴォォォォ……


空へ伸びる光。


そして。


新たな文字列が浮かび上がった。


《第二層転送ゲート解放》


創世迷宮は。


まるでカインを導くように、次の階層への道を開いていた。

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