表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
追放されたけど、全能力がSSSで世界の理から外れてました  作者: 南蛇井


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
104/130

第104話 《崩壊戦線》

世界中で。


戦争が始まっていた。


人類同士ではない。


世界そのものとの戦い。


外界侵食。


現実崩壊。


終末戦争。


赤黒い空の下。


海上都市レヴァリア。


そこは一瞬で消えた。


住民が空を見上げた瞬間。


都市全体へ黒いノイズが走る。


次の瞬間。


街が“平面化”した。


建物。


人間。


海。


全部。


二次元の紙みたいに潰れ、空間へ吸い込まれる。


悲鳴すら残らない。


別地域。


北方山脈。


巨大山脈が上下反転する。


大地が空へ。


空が地面へ。


重力そのものが崩壊。


都市が宙へ落下した。


さらに。


存在欠損災害。


避難していた少女が、突然消える。


最初から“存在しなかった”みたいに。


周囲の人間の記憶からも消失。


母親だけが泣き叫ぶ。


「お願い……!」


「娘を返して!!」


誰も覚えていない。


世界法則そのものが壊れていた。


王都中央。


AL-0の演算空間。


無数の神代モニターが展開される。


AL-0


『世界同期率低下』


『外界侵食指数上昇』


『現実維持処理を開始』


莫大な演算負荷。


神代文明最高AIですら限界が近い。


しかし。


AL-0は止まらない。


白いホログラムが高速で明滅する。


『空間固定』


『因果補強』


『世界法則同期実行』


その瞬間。


崩壊しかけていた空間が一時的に安定する。


神代文明最後の管理AI。


彼女が今。


世界を繋ぎ止めていた。


別戦場。


王都東区。


空間圧縮災害発生。


街一区画が一点へ押し潰され始める。


兵士たちが絶望する。


「逃げろ!!」


「空間が閉じる!!」


その時。


金色の斬撃が走った。


ズガァァァン!!


空間そのものが両断される。


現れたのは。


アイリス


アイリス。


白銀の鎧は既に傷だらけ。


だが。


彼女は止まらない。


外界存在が出現。


形状不定。


ノイズ化した怪物群。


だが。


アイリスは真正面から突っ込む。


「邪魔だァ!!」


剣閃。


一撃。


数十体まとめて粉砕。


圧倒的。


外界侵食下ですら。


彼女は王国最強だった。


兵士たちが歓声を上げる。


「戦姫だ……!」


「アイリス様が来たぞ!!」


アイリスは振り返らない。


ただ。


避難民の前へ立ち続ける。


その背中だけで。


人々は希望を思い出す。


西部戦線。


崩壊する都市群。


そこを走る一筋の光。


レオン


勇者レオン。


彼はひたすら人を救っていた。


崩落建築から子供を救出。


侵食領域から民衆誘導。


限界を超えて動き続ける。


兵士が叫ぶ。


「勇者様!」


「もう撤退を!!」


だが。


レオンは止まらない。


「まだ中に人がいる!!」


聖剣が輝く。


神殺しの光。


だが。


彼が斬っているのは神じゃない。


絶望。


人類が諦めないために。


勇者は最後まで立つ。


そして。


中央司令部。


ルナが狂気じみた速度で術式を書き続けていた。


ルナ


「侵食波形、固定……!」


「外界法則との差分計算!」


机いっぱいの数式。


神代文字。


外界言語。


常人なら発狂する情報量。


だが。


彼女は止まらない。


恐怖より。


知識欲が勝っていた。


「あと少し……!」


「外界法則の逆位相を――」


その時。


司令部全体が揺れる。


警報。


AL-0が即座に表示。


『超高次崩壊反応を確認』


『神域座標へ侵食到達』


全員が凍りつく。


神域。


神々の本拠地。


世界管理中枢。


そこへ。


ついに外界侵食が到達した。


空間モニターへ映像が映る。


白銀神域。


そこへ黒いノイズが広がっていく。


神々の世界が。


崩れ始めていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ