表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/54

圭太君へ                           一九九九年五月七日

アドバイスありがとう。でも僕はやっぱり自分の感情をアウトプットして処理する気にはなれない。だって、それって外に吐き出せない状況になったら自分を制御できないっていう理屈じゃないか。

 母の無神経で無秩序な言動に腹が立つ。僕は自分の領域を侵犯されることが何よりも許せない。この女は、自分の狭い了見で何もかも判断できると勘違いしている。何かを選択したり、決断したりするとき、一番大事なのは、何が正しいのかではなく、誰の問題で、誰が判断すべきかということだ。要するに、自分の事は自分で決めるし、他人の事は他人が決める、という事が大前提だ。複数の人が同等の権利をもつ問題は、結論は、何が正しいかということで決めるべきだけれども、そうでないなら最もその問題に関わりのある人が決定権を持つべきだろう。君もそう思わない?父も僕に干渉してくる。しかも、父は力を抜いた尊大さに厭らしさ、狡さが加わった、とにかくやりにくい、腹立たしくなって、頭がどうにかなってしまい、どう返事を返したらいいのかわからなくなってしまうようなやり方でいつも僕を(母も)やり込める。要するに、母は我儘で、父は卑怯者なのだ。母は僕の事を要領が悪いと言う。僕はそれを言われるのが嫌いだ。「要領が悪い」なんてあいまいな言葉、どう処理すればいいんだ。母はいつも文句ばかり言っている。当てつけて傷つけるのに最も適した相手が僕なんだ。確かに僕は要領が悪いね。

                                  仁以千絵より


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ