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仁以千絵君へ                        一九九四年九月三〇日       

そんな考え方はしたことなかった。でも、その考え方はたいていの人の感情の理くつに合ってないと思う。仁以千絵君には全ての人のそんとくをならそうとするような考え方があるよね。

                                    圭太より





解説:仁以千絵と圭太は小学生と幼稚園児にしては賢すぎると思われるかもしれませんが、幼い子はそれを言葉にできなくともこういう思考を、少なくとも曖昧にはもっている子がいると思います。圭太は健康的な考え方をしますが、仁以千絵は鬱屈としていて繊細です。

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