7/7『A Silent Prayer』の周辺
『A Silent Prayer』の周辺
「鳩熊」第5回に「洗濯物が回るのを見ているのが好きで」とあります。
いまどきの洗濯機はほぼ全て、駆動中はフタが開きませんねw
古い人間ですいません、昔は開いたままで見えるのがあったんです。
最初のほうで「ソルト」が思ったより好調だったので「A Silent Prayer」を投入したという話をしました。
略して「ASP」が初めての長編であり「これを書いとかないと先に進めない」性質のものだったからですね。
なにやらスピリチュアルな題名のわりに「中年にさしかかった男が二人の女性の間でくよくよ自問自答した末、また孤独になって終わる」という内容なので反発もあるかと思いました。
でもまあ、こういう独白ものはやめようと「夢の更新」を書き、それが「ソルト」につながっているので、わたしの原点なのは間違いないです。
読者さんが五万十万いるわけじゃないので「自作を語るのは百年早えーわ」というのはありますが、お許しくだっせぇw
そんなおこがましい自作の話ですが、第2話でハルオが浅草の街を歩いたり、故郷だった場所に戻って「自分が死んだ方がいいのにな」と考える場面があります。
わたしは小説作法の勉強ってほとんどしていないのですが、この回は「ハルオが直接Mとの恋愛に向かう前にこの描写はしておきたい」と本能で書いています。
ほかの回で亡くなった父親の描写「あんたどうせならもっといい酒を飲んで死ねばよかったのに」、妹がいて「妹が日曜学校で通っていた教会はまだある」これだけです。これ以上は必要ないという独断の連続ですねw
「断章」に出てくる文章は「ASP」のために削りに削った部分が多いです。くずカステラみたいですが、いちおうそれぞれ独立した短編としても見られるかなと思います。
もう一つだけ、「ASP」って漱石の「三四郎」と少しだけ似た構造なんですね。
冒頭の年上女性との絡み、中盤に風邪、肺炎で寝込んでからの展開。
ずっと後に気づいたことで真似したつもりはないんですが、無意識になぞっていたかもしれません。
それではいましばらく「鳩熊」と時折の「断章」を楽しんでいただければ幸いです。
7/7の21時、『夜の鳩、月の熊 〜夢の更新 Phase3〜』第7話を投稿します!




