第五十九話 新しい依頼
第五十九話です。
どうぞよろしくお願いします。
村に戻ると、俺たちは、まず、食堂へと、駆け込んだ。
「お待たせしました、四人分!」
運ばれてきた料理を、俺たちは、一気に、平らげた。
【満腹度が回復しました】
現在:80/100
「生き返りました」
タクトが、満足そうに、息を吐いた。クロトも、久しぶりの、村の味に、目を、細めている。
食事を終えると、俺たちは、ギルドへと、向かった。ガラムが、俺たちの姿を見て、豪快に、笑った。
「おお、森の探索、無事、終わったか」
「はい。色々、収穫が、ありました」
俺は、時間凍結領域のことは、伏せつつ、影狼の群れと、古の岩熊の討伐について、報告した。
「あの辺り、随分、危険度が、上がってると、聞いてたが……お前さんたちなら、当然の結果か」
ガラムは、満足そうに、頷いた。
「実は、ちょうど、頼みたい依頼が、ある」
ガラムが、一枚の依頼書を、差し出した。
【村周辺の脅威度、再調査】
報酬:討伐経験値(大)/銀貨80枚
難易度:★★★★
「村の周辺、以前より、モンスターの、危険度が、全体的に、上がってるようだ。正確な、脅威度マップを、更新したい」
「分かりました。受けます」
俺の即答に、ガラムは、頷いた。
「頼んだぞ。それと――クロト、お前さんも、この村に、しばらく、腰を、据えるつもりか」
ガラムの問いに、クロトは、少し、考えてから、答えた。
「ああ。しばらくは、な」
依頼を受け、俺たちは、改めて、村の周辺を、巡回することにした。
「西の草原から、始めましょうか」
俺の提案に、皆が、頷いた。以前、銀葉草を採取した、あの丘陵地帯へと、俺たちは、足を向けた。
「観察眼……看破の真眼」
【解析中……】
【周辺環境】
生体反応:やや高密度
「以前より、確かに、増えてる感じですね」
俺の呟きに、ユイが、頷いた。
しばらく歩くと、複数の、角兎が、姿を、現した。だが、そのレベルは、以前とは、明らかに違っていた。
【解析中……】
【変異角兎】
LV:30(複数)
「これ、以前の角兎と、違いますね」
俺の言葉に、クロトが、頷いた。
「討伐、いきましょう」
俺たちは、手慣れた連携で、次々と、変異角兎を、討伐していった。
「風刃!」
【変異角兎を討伐しました】(複数)
【討伐経験値を獲得しました】経験値:+680(累計)
「南の丘陵地帯も、確認しましょう」
俺の提案に、皆が、頷いた。移動しながら、俺たちは、いくつかの、依頼を、こなしていった。
道中、村人から、頼まれた、迷子の家畜を探す、小さな依頼も、こなした。
【依頼達成】
迷子の山羊を探して
報酬を獲得しました
・成長経験値:+40
・銀貨:8枚
・名声:+5
「こういう、地道な依頼も、たまには、いいですね」
ユイの言葉に、俺は、頷いた。
南の丘陵地帯に、辿り着くと、俺たちは、以前より、明らかに、強力な、モンスターの群れに、遭遇した。
【解析中……】
【変異巨兎】
LV:38
「これは、少し、手強そうです」
俺の言葉に、皆が、それぞれ、構えを、取った。
「風纏、身体強化、並列で」
俺は、支援魔法を、丁寧に、展開した。
「弱点、確認します」
【解析中……】
【変異巨兎】
弱点:耳の付け根、僅かに露出した装甲の隙間
「耳の、付け根です!」
俺の報告に、クロトが、鋭く、踏み込んだ。
「もらった!」
クロトの一撃が、正確に、弱点を、捉えた。
【変異巨兎を討伐しました】
【討伐経験値を獲得しました】経験値:+310
「まだ、いますね」
タクトの言葉に、俺たちは、着実に、残りの個体を、討伐していった。
【変異巨兎を討伐しました】(複数)
【討伐経験値を獲得しました】経験値:+920(累計)
一連の調査を終え、俺たちは、村へと、戻った。
「報告、まとめましょうか」
俺の提案に、皆が、頷いた。ギルドで、ガラムに、調査結果を、詳しく、報告する。
「変異種、か……。村周辺にも、確かに、何か、変化が、起きているようだな」
ガラムが、険しい表情で、資料を、まとめた。
【依頼達成】
村周辺の脅威度、再調査
報酬を獲得しました
・討伐経験値:+400(達成報酬)
・銀貨:80枚
・名声:+25
「引き続き、注意して、見ておいてくれ。何か、大きな変化の、前触れかもしれん」
ガラムの言葉に、俺は、頷いた。
宿に戻る道すがら、俺は、改めて、自分のステータスを、確認した。
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延命ポイント(LP):30.7日分
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数字は、緩やかに、増加していた。地道な、戦闘の積み重ねが、確かに、俺たちを、強くしていた。
「変異種、気になりますね」
ユイの呟きに、俺は、頷いた。
「はい。この村の、周辺だけじゃなく、もしかしたら、Elysium全体で、何か、起きているのかもしれません」
俺の言葉に、クロトが、腕を、組んだ。
「あの、創設理念の公開と、関係あるのか」
「分かりません。でも――」
俺は、静かに、続けた。
「引き続き、注意深く、見ていきましょう」
夜、宿の部屋で、俺は、久しぶりに、静かな時間を、過ごしていた。この村での日々――積み重ねてきた、地道な成長。それは、決して、派手なものではなかったが、確かな、手応えを、俺に、与えてくれていた。
窓の外、始まりの村の夜が、静かに、更けていく。俺たちの物語は、まだ、その先へと、続いていく。
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【ステータス】
名前:リョウ
LV:44
HP:262/262 MP:182/182
STR:170 VIT:140
AGI:162 INT:104
延命ポイント(LP):30.7日分
所持金:銀貨182枚(+88)
名声:1,040(+30)
満腹度:60/100
次のレベルまで:6,600/38,000
【冒険者ランク】
B
【装備】
胴:砂塵避けの軽装ローブ
武器:嵐風の双牙
足:革のブーツ
装飾:魔力の指輪
腕:風霊の腕輪
携帯品:長期保存食・船上用軽量ブーツ(ユイ)・耐水加工の籠手
【所持スキル】
・痛覚遮断
・看破の真眼
・植物知識・中級
・木工の心得・初級
・調合の心得・初級
・回復魔法・上級
・回避の心得・上級
・風纏・中級
・身体強化・中級
・文献解読・初級
・並列詠唱・上級
・対人戦の心得・初級
・灼熱耐性・初級
・風刃・初級
・調停の心得・初級
【称号】
・一線を越えた者
・世界の歪みを正した者
・簒奪者
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
村周辺の変異種、そして、忍び寄る、新たな異変。
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