↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「命を喰うレベルアップ ―僕は誰かの余命で強くなる―」  作者: 黒豚
第4章 境界線の向こう側

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
59/72

第五十八話 森の奥、さらに

第五十八話です。

どうぞよろしくお願いします。


時間凍結領域が、消えた場所を後にし、俺たちは、さらに、森の奥へと、足を進めた。


「観察眼……いえ、看破の真眼、使ってみます」


俺は、育ったばかりのスキルを、試すように、発動させた。視界に映る情報の密度が、以前とは、明らかに、違っていた。


【解析中……】

【周辺環境】

生体反応:複数(中規模、通常種)


「これまでより、詳しく、見えてる気がします」


俺の呟きに、クロトが、興味深そうに、俺を、見た。


「便利なスキルだな、それ」


しばらく進むと、木々の合間から、複数の獣が、姿を、現した。


【解析中……】

【影狼(かげおおかみ)】

LV:48(複数)


「久しぶりに、しっかりした、戦闘ですね」


ユイの言葉に、俺は、頷いた。


「風纏、身体強化、並列で」


俺は、支援魔法を、丁寧に、展開した。


「クロト、久しぶりに、連携、頼む」


「おう、任せろ」


影狼の群れが、一斉に、飛びかかってきた。俺は、回避の心得・上級で、正確に、その動きを、見切る。


「弱点、確認します」


【解析中……】

【影狼】

弱点:胸部、心臓付近


「胸です!」


俺の報告に、クロトが、鋭く、踏み込んだ。


「討伐、慣れてるだけは、あるな」


クロトの一撃が、正確に、一匹を、仕留めた。


【影狼を討伐しました】

【討伐経験値を獲得しました】経験値:+180


「タクトさん、そっちは!」


「大丈夫です!」


タクトの盾撃が、別の一匹の動きを、確実に、封じる。ユイが、その隙に、追撃を、加えた。


【影狼を討伐しました】

【討伐経験値を獲得しました】経験値:+175


俺自身も、風刃を、織り交ぜながら、着実に、影狼を、討伐していった。


「風刃!」


【影狼を討伐しました】

【討伐経験値を獲得しました】経験値:+190


残りの数体も、俺たちの連携によって、次々と、無力化されていった。


【影狼を討伐しました】(複数)

【討伐経験値を獲得しました】経験値:+520(累計)


「一段落、しましたね」


ユイの言葉に、俺は、頷いた。だが、まだ、油断はできない。


さらに、進んでいくと、開けた場所に、これまでより、明らかに、大きな、狼の姿が、佇んでいた。


【解析中……】

【影狼の首領】

LV:55


「群れの、リーダーみたいですね」


俺の言葉に、皆が、それぞれ、武器を、構え直した。


「行きましょう」


首領が、鋭い咆哮とともに、突進してきた。俺は、風纏で、素早く、身を、かわす。


「風刃、連続!」


俺は、攻撃魔法を、続けざまに、放った。首領は、それを、身をよじりながら、なんとか、避け続けた。


「弱点、探ります」


【解析中……】

【影狼の首領】

弱点:後頭部、僅かな隙のみ


「後頭部、隙が、少ないみたいです!」


俺の報告に、クロトが、不敵に、笑った。


「なら、俺たちで、隙を、作ってやる」


クロトが、正面から、大胆に、斬りかかった。首領の意識が、一瞬、そちらへと、向く。


「今です!」


俺は、その隙を突き、風纏の全力で、背後へと、回り込んだ。


「嵐風の双牙!」


短剣が、後頭部を、正確に、貫いた。


【影狼の首領を討伐しました】

【討伐経験値を獲得しました】経験値:+950


首領が、大きく、震えたあと、地面に、崩れ落ちた。


「終わった、みたいですね」


タクトの言葉に、俺は、頷いた。視界の端に、通知が浮かぶ。


【システム通知】

プレイヤー「リョウ」がLV43に到達しました


一つ、確実に、レベルが、上がった。急激な、跳躍ではない、地道な、積み重ねの結果だった。


「こういう、着実な成長も、悪くないですね」


俺の呟きに、ユイが、微笑んだ。


「はい。あの頃と、同じ感覚です。銀葉草を、一本ずつ、集めてた時の」


その言葉に、俺は、懐かしさを、覚えた。


さらに、森を、探索していくと、俺たちは、小さな、洞窟の入口を、見つけた。


「観察眼……看破の真眼」


【解析中……】

【洞窟内部】

生体反応:単一(強力)


「一体、いますね。かなり、強そうです」


俺の言葉に、クロトが、少し、緊張した表情を、見せた。


洞窟の中に、足を踏み入れると、奥から、低い、唸り声が、響いてきた。


【解析中……】

【古の岩熊(いわぐま)】

LV:62


「これまでの中でも、かなり、強い相手ですね」


俺の報告に、皆が、それぞれ、気を、引き締めた。


「風纏、身体強化、並列、最大出力!」


俺は、支援魔法を、丁寧に、重ねがけした。


岩熊が、巨大な、腕を、振り上げた。


「散開!」


俺の指示に、皆が、それぞれ、身を、翻す。地面が、大きく、抉れた。


「弱点、確認します」


【解析中……】

【古の岩熊】

弱点:腹部、装甲の薄い一点


「腹です! でも、隙が、少なそうです!」


「なら、俺が、引きつける」


クロトが、大胆に、前へと、出た。岩熊の攻撃を、紙一重で、かわしながら、注意を、引きつける。


「今のうちに!」


タクトの盾撃が、岩熊の動きを、僅かに、封じた。その隙に、ユイが、鋭く、踏み込んだ。


「ここです!」


ユイの一撃が、腹部を、深く、抉る。


「もう一押し!」


俺は、風纏の全力で、踏み込み、疾風の一撃を、叩き込んだ。


【古の岩熊を討伐しました】

【討伐経験値を獲得しました】経験値:+2,200


岩熊が、大きな音を立てて、崩れ落ちた。


【レベルアップ!】

LV:43 → LV:44


「よし、また、上がった」


俺の呟きに、皆が、それぞれ、達成感の滲んだ、表情を、見せた。


洞窟の奥、岩熊が守っていたらしき場所に、小さな、宝箱が、置かれていた。


「観察眼……看破の真眼」


【解析中……】

【古びた宝箱】

中身:装備品(推定)


俺は、慎重に、蓋を、開けた。中には、風の紋様が刻まれた、一対の、腕輪が、収められていた。


【風霊の腕輪を入手しました】

装備欄「腕」に設定可能です


「これ、装備してみます」


俺は、早速、腕輪を、身につけた。


【装備を変更しました】

腕:風霊の腕輪

AGI:+10、風属性魔法の威力増加


「風刃の、威力、上がってる気がします」


俺の呟きに、皆が、頷いた。


「今日は、随分、しっかり、稼げましたね」


ユイの言葉に、俺は、頷いた。地道な、戦闘の積み重ね――それが、確かに、俺たちを、強くしていた。


「そろそろ、村に、戻りましょうか。日も、傾いてきましたし」


俺の提案に、皆が、頷いた。俺たちは、森の入口へと、引き返し始めた。


「今日の、収穫、色々、整理する必要が、ありそうですね」


俺の呟きに、クロトが、頷いた。


「時間凍結領域、影狼の群れ、そして、この、岩熊。この森、思ったより、色々、詰まってたな」


俺は、改めて、自分のステータスを、確認した。


────────────────────

延命ポイント(LP):30.5日分

────────────────────


数字は、緩やかに、増加していた。一歩ずつ、着実に、積み重ねてきた、この日々。その確かな手応えを、俺は、噛み締めながら、村への、帰路を、歩き始めた。

────────────────────

【ステータス】

名前:リョウ

LV:44(LV42 → LV44)

HP:262/262(+14) MP:182/182(+10)

STR:170(+10) VIT:140(+8)

AGI:162(+17) INT:104(+6)


延命ポイント(LP):30.5日分

所持金:銀貨94枚

名声:1,010

満腹度:32/100(要注意)


次のレベルまで:4,600/38,000


【冒険者ランク】

B


【装備】

胴:砂塵避けの軽装ローブ

武器:嵐風の双牙

足:革のブーツ

装飾:魔力の指輪

腕:風霊の腕輪(NEW)

携帯品:長期保存食・船上用軽量ブーツ(ユイ)・耐水加工の籠手(タクト)


【所持スキル】

・痛覚遮断

・看破の真眼

・植物知識・中級

・木工の心得・初級

・調合の心得・初級

・回復魔法・上級

・回避の心得・上級

・風纏・中級

・身体強化・中級

・文献解読・初級

・並列詠唱・上級

・対人戦の心得・初級

・灼熱耐性・初級

・風刃・初級

・調停の心得・初級


【称号】

・一線を越えた者

・世界の歪みを正した者

・簒奪者

────────────────────


最後まで読んでいただきありがとうございました。

影狼の群れ、そして、古の岩熊との激戦。

地道な積み重ねで、また一歩、強くなりました。

ブックマーク・評価、応援よろしくお願いします!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。