↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
LEAF MEMORY 〜始まりの鐘〜  作者: えんJOYラピス


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

38/41

希望

 信じて欲しい。ラフィルのその言葉がいやに重く、胸に響く。

 今目の前にいる男は真っ直ぐ私の瞳を見つめていた。普段の不真面目で軟派な態度ではない。戦場で見せるような快楽に満ちた笑顔でもなければ、足りない頭を動かしている時の眼差しでもない。そこにあるのはただ確固たる信念と希望そのものだということは、どれほどの馬鹿でも理解できるだろう。


 第一騎士団双璧の革命軍に肩入れする選択。10年音沙汰のなかった双子の王族たる王女と王子が作る未来…私にとってはどちらも簡単に信じられるようなものではなかった。

 けれど彼らは疑うにはあまりにも眩しかった。全てを賭して戦う彼等の姿には私の有り様が重なって見えた。否、それだけでは無い。彼らが滅ぼしたくて堪らなかった暴政、それを葬り去った後に創られる民の為の民主主義国家……もし、もしそんなものが本当に現実となるのなら。そんな時代がもっと早く訪れていたのなら……


 ___私はもっと多くの選択が出来たのかもしれない。


 幼い頃に自分の生き方を決め、その道を歩む覚悟を持たなくとも良かったのかもしれない。やりたい事を見つけることも出来たのかもしれない。

 そんな不確かな可能性が浮かんで消えない。


 信じていいの?信じたいの_?


 胸の内で幼い私が問いかける。その表情は不安で満ちている。

 ああそうだ、私の周りに頼れる大人は居なかった。大人に頼っても良いのだと、思う事すらなかった。それだけ荒んだこの国を変えられるのは、きっと………

「お前に指図されるまでもない。私は私の意志で……この結末を信じるだけだ。」

 この場にいる人間にも過去の己にも言い聞かせる。これが第二騎士団指揮官たる私の答えだ。だから何も案ずることは無い。

閲覧ありがとうございました。

次回投稿を楽しみにお待ちください。

※この作品はpixivにて同時連載中となっております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。