お茶会こそ茶番
場所は藍創家の居間、家具が壁際へと移動して片側3人の6人掛けテーブルが2つ連結されて並べられ1つの席だけ空いた状態で12人が席に着いていた。
席に着いていないのは只一人、手にエチケット袋を持った譜衣は姪甫の膝の上で捕獲されている。
今日みんなが集まったのは、幾つかの事情が重なる。
まず譜衣が体調不良で休むと連絡が行き、合同狩りの疲れがまだ残っているのかもしれないとチームのメンバーが心配をしてお見舞いに行きたいと姪甫に相談したところ、今日はハスタ塾から地区の新人が挨拶に来るというので急遽会場が藍創家に設定されたのだ。
設定と云えば姪甫が新な情報を発表した。
巴把には緋瞳という娘がいて譜衣の母親らしい。そして姪甫と緋瞳は中学から大学までクラスメイトで親友だったと暴露した。わしもじじいも知らなかった。
「じゃあ姪甫ちゃん、譜衣をよろしくね」
「はい。おじさま」
じじいに変装した諸護衆と姪甫の寸劇があって、じじい役は奥へ姿を消した。
「はい、みなさんそろったようですのでルル塾阿華夢校エルダー班の定例会を始めたいと思います。今回はハスタ塾の方達も参加していただいてますので、幾つか合同でとなりますが、よろしくお願いします」
姪甫が班以外の3人に向かい席に座ったままぺこりと頭を下げた。
「「…「よろしくお願いします」…」」
譜衣は今回客として加わった3人の中で一人だけ、見覚えがあった。あのチベたんことジト眼ちゃんだった。ん! 逆か? いやどっちにしろ本名じゃないし。細かいことはいいんだよ。ボケてるからな。
空鬼に狙われるのはたいていマナを多く持つもので流れからこのジト眼ちゃんが新人の魔女だと推測できたのだ。都合良く通っているハスタ塾に相性の良いマテリアルがあったのだろう。ソロで動くのはまだ先だろうけどこれからは自分自身で守っていくことになる。
地域が重なると共闘する機会もあるかもしれないから、こういう場を設けることも必要なのだろう。
訪問者側となるハスタ塾の新人二人が自己紹介を終えルル塾のメンツが引き続いた。
「研しゅ生のエルダー☆リップでしゅ。よろしゅくおねがいしましゅ」




