隙間風があったので
前話の蛇足的補足。
ぐぬっ。
目の前で我が輩の軍団が消えていく。
それもみすぼらしい仔猫のヌコパンチとターゲットの幼女の凶弾によってだ。
"窮鼠猫をかむ"などという言葉があるが、追い詰めてすらいないと言うのにだ。
このままでは危険だ。
我が輩は軍団の陰に隠れながら、戦略的撤退を決意した。
下僕共を踏み台にして、高台にある屋外へと通じるダンジョンに身を隠し状況を確認していると、屈辱にも軍団は全滅まであとわずかとなりカウントダウンの様相である。
うむ、あ奴らに逃げるという知能が残っていなかったのが敗因か。
今はこの屈辱を目に焼き付けて、次の作戦に活かそう。攻勢あるのみよ。ぐわははははは!
あ。こっち来る。え、まさか我輩が隠れているの気付いてる?
バック、バック……… (ネチヤ)
ウソー!
※ ※ ※ ※
わしは射的を楽しんで、楽しんで、そして一匹だけ他と違う動きとマナ濃度の的を見付けていた。
先に仔猫も気付いていたようだけど位置的に離れていたからパンチが届かなかったようだ。
で、ねえ。これ、わしの獲物な。
わしと仔猫はことごとくGなのを黒い霧にしてこの世界のマナへと還元した。
ちょっとだけ、この周辺のマナ濃度の分布が偏るだろうが、まーこの世界のレギュレーターが、仕事するでしょう。
でさあ、処護衆に椅子から降ろしてもらってグルーガンを受け取った。
千鳥足で窓枠まで寄るとほんの少し外気を感じるところがある。
築半世紀以上の木造建築だからね。そりゃあ歪んでもくるし仕方ないかとか、気付かないふりして、対応も何もしてこなかった。ご先祖様不甲斐なくてごめんなさい。
つう気持ちいっぱいで、その隙間へとグルーガンのトリガーをキコキコした。
おお、いつの間にか向こう側から処護衆が、コーキングガンで屋外の補修してくれてるぞ。
わしはこの後、寝てしまったんだろうな。




