表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
未来から来た男  作者: UMA未確認党


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/4

第3話 未来から来た女

 春樹は調子づいていたところで待ちなさいと言われて不機嫌になった。


「お、お前何でこの状況で動ける!これは未来の技術だぞ」


 声を出したのは女性だった。


「甘いわね後醍醐春樹。そんな過去の技術突破方法なんて両手で数えるほどあるわ」


「過去だとォ……お前まさか」


「アンタの予想通りよ」


 どうやら2人だけの世界に入っているようで俺は置いて行かれている。


「あの~何だチミは!」


「何だチミはってそれ何時代の演芸よ」


 女性はそうあしらったうえで俺の方を向いてこういった。


「アタシは霊元夏海。アンタの味方のエージェントよ」


 しかしどっちも変な名字してるなぁ。変わった名字の人じゃないとそのエージェントとやらになれない決まりでもあるんか?


「何だ夏海!お前に関係ないだろ」


「関係あるわよ。アンタが殺そうとしている雄平のことにはね」


 夏海は一泊置いてから


「アタシはそこの男よりさらに50年後、100年後から来た存在よ」


「それがどうした僕ドラ○もん!」


「春樹アンタねぇ……あっそこの人ドラ○もんとひみつ道具は22世紀にあるかどうかについては伏せるわね」


 夏海はエンタメが分かる人のようだ。まぁそのロボットがあるかどうかについては聞かないで置こう。


「大体何で止めるんだよ。雄平がテロリストになっているって言うのは流石にアンタの時代の歴史の授業で扱っているだろう」


「そうね。確かにあの時日本は大規模な損害を被ったわ。でもそれだけじゃなかった。その後の話を知ってる?」


 夏海は静かに歴史を語り始めた。




 雄平はのちの時代において大規模テロを起こすことになったが、そのきっかけは連れ添った妻を事故で喪ったことだった。しかし事故を起こした企業はのらりくらり責任を逃れた。それが今まで温厚にしていた雄平をより一層狂わせた。その企業、いや国家を許さなかった彼は止める娘をよそに暴走してしまったらしい。それがテロの真実だった。


「それがどうした過去がなんにせよ。あの事件の犠牲者は事故の数十倍もの人的、経済的損失を出したんだ!現に俺の恋人もな!」


「聞きなさいよ。それ以降ある出来事が起こったの。雄平は死刑になったけれど子供は結婚したのその後世界を疫病が襲うのよ」


「え、疫病?!それがまた起こるのか」


 春樹は衝撃の未来を信じられないようだった。無論俺もだが。


「しかしそれはある特効薬の誕生で幕を閉じることとなるの。その開発者は後醍醐茂樹!その薬は日本の大勢の命を救ったわ」


 夏海は自慢げに胸を張る。


「な、何だってェ!とはならねぇよ。誰だソイツ」


 春樹は未だに納得していないらしい。


「茂樹教授は生まれは全く恵まれていなかったけれど先祖の罪を悔いるためにこの薬の開発を神に託されたと仰っていたわ」


「それがどういうことなんだってばよ」


 春樹はまた質問をする。


「気づかない?茂樹教授の後醍醐姓は母親の物よ。父親は蒸発したわ」


「母親の旧姓が後醍醐ってまさか」


 春樹は俺の方を振り返る。


「えぇ。後醍醐茂樹は桃園雄平の息子よ!」


「えぇ!」


 俺は更なることに驚いてしまう。


「息子が英雄だと……そんなことが起こる訳が」


「更に!茂樹には兄弟がいるわ。その名前は春樹。つまり雄平はアンタの父親なのよ!」


「何だと……」


 春樹は膝をついてしまった。


「あの愚弟が教授で、あの男が俺の父親で……」


「ねぇアンタは自分の父親を殺すの?自分がその精子から生まれてるくせに?」


「うわああああああ!!!」


 春樹は大きく空に叫んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ