フユガニの堪能、そして前世の思い出
大変お待たせ致しました。
除雪作業が終わり帰宅するハンターがギルドの中に集まる。
そして今日はギルド前広場で盛大に飲食が提供されることになった。
勿論ヒナの復帰祝いである為、途中からヒナは仕事を取り上げられている。
代わりにヒナには町の人やハンターからのお祝いの言葉や品々が送られている。
町人(女性)「ヒナちゃん、元気になって本当に良かったね~」
町人(老人)「寒いから暖かいマフラー付けなさい。」
町人(少女)「おねぇちゃんこの飴美味しいから上げるね!ママと作ったの!」
ヒナ「みんなありがとうございます!大事にします!
飴はちょっとずつ食べるね!」
ヒナが自分がどれだけ街の人に愛されているのかが明確にわかる。
この街はヒナに命を救われた人がほとんどだからでもある。
そして夜…
ヒナの復帰祝いが行われた。
ゲイル「よぉーし!みんな!今日の仕事よくこなしてくれた!!!
そして娘ヒナの為にハンター諸君もありがとう!
今日はヒナの復帰祝いだ!
ハンター達が持ってきた食材も酒もすべてただで飲み食いしてくれ!!!」
ハンター・町人『ぉおおおおおお!!!!』
ゲイルの掛け声で町の人が飲み食いを始める。
流石にギルド前の広場に4000人も集まることはできないので、
一部のハンターは出かけられない人のためにお祝いの料理を配達しに行っていた。
孤児院にはブレイマンが大量に届けに向かっている。
真冬の時期ではあるが、短時間の小規模範囲なら魔法を屈指して
寒さをある程度軽減させることが出来る為、みんな安心して飲み食いをしている。
勿論魔法の範囲外は雪がもう積もり始めている。
ヒナの為に献上された食材はかなり大量なため、
交代制でヒナ以外の人が調理をしている。
今回はヒナの調理ではないがヒナの味柄の探求が物を言い、このアトランテの食事は
王族の料理よりも美味である。
ヒナ「フユガニのお刺身盛り合わせだぁ!」
見た目こそただのカニと変わらないフユガニの刺身。
食べ方は個人の好みだが、ヒナはポン酢で食べるのが好きだ。
軽く湯煎したフユガニの身はタラバガニのようなふわりとした身…
しかし、味の濃厚さは比べ物にならないほどである。
これが前世の日本なら確実に高値で取引ができるであろう。
そしてフユガニはこれまた味噌の量がすごい。
通常一匹から取れる味噌の量が小さじ2杯分とすると、
フユガニは軽く500グラム取れるのである。
勿論1匹のフユガニから取れる量だ。
1匹単体お重さでも2キロ程度の個体から10キロの個体もいる為
蟹が好きな人には1匹でもうれしいモンスターなのだ。
ただ残念なことに、フユガニはヒナが初めて調理したモンスターだった。
見た目が蜘蛛型のモンスターにも見えている為、食べようとする人が居なかったのだ。
はじめこそヒナのゲテモノ食いにみんな驚いていたが、
食べてみるとこの上ない美味しさに
ヒナが大丈夫と言えば今まで食べなかったものも食べるようになった。
ヒナ「頂きます!(これで日本酒とかも飲めたらまた最高だろうな…。)」
フユガニの大きな足の身をそっとポン酢に付ける。
そして口いっぱいにその身を頬張る。
ヒナ「んっふ~!!!」
言葉にならない幸せの叫びをあげるヒナ。
その姿にハンターや他の人も幸せな気持ちになる。
ヒナは食べ物を食べているとき周囲を巻き込むほどおいしそうに食べるのだ。
どんな見た目の食べ物でもヒナが食べるとつい唾が溢れ、自分も食べたいという
一種の催眠誘発とでも言うような雰囲気を出す。
ヒナ「はぁ~…幸せ…」
次は蟹味噌に身を直接つけて頬張る。
ヒナ「やっぱり蟹の身と味噌の組み合わせは最高!」
ヒナの周囲だけ幸せオーラが充満する。
普通復帰の主役ともなると、話し合いの場に率先して出ることになるケースが
多いいのだが、ヒナの時は誰も声を掛けないのが暗黙のルールである。
仮にそのルールを知らないで声をかけるとハンターギルドが全員敵
回る事を覚悟しなければならない程だ。
この暗黙ルールは以前ヒナがギルド内で食事をしているときに引き起った事件が
原因で作られている。
この話もまた今度の機会にお話ししましょう。
次にヒナが食べるのは蟹の茶わん蒸し。
勿論フユガニの茶わん蒸しはひと際香りが良い。
そしてヒナの茶わん蒸しはほんの少し工夫がされており、
茶わん蒸しの上にさらに蟹味噌が乗せてある。
ヒナ「ふふっ(この食べ方は前世の孫のおすすめだったわね。
はじめは抵抗があったけど意外と美味しくて好きになったのよね。)」
一口口に入れると蟹の風味が広がる。
ヒナ「(やっぱり日本酒が欲しい…。)」
勿論この世界でも未成年はお酒の飲酒はしてはいけない。
ただし、17歳で成人できる世界なので、日本と比べると判定基準は甘いほうだった。
この世界では基本的に飲食による中毒死はほぼ魔法で解決できるものが多いためだ。
勿論猛毒がある物に関しては即死性が高い。
だがさすがに10歳の子供には酒は飲ませられない。
飲酒はどうしても中毒症状が出てしまうからだ。
それももう一度飲みたいと思うほどの。
精神年齢100歳でも気が引ける。
ヒナ「…(あと7年待たないとな)…」
フユガニの料理を一人黙々と堪能するヒナ。
そんな中ふと前世の事を思い出した。
主人と一緒にカニ料理専門店に行った時のことだ。
初めてヒナは蟹を食べる切っ掛けになったのは、生まれて20年間
蟹を食べたことが無かったのだ。
単に食わず嫌いだっただけだ。
しかし、物は試しと初めて口にしたとき、
蟹の味にこの上ない幸せを感じた。
9月より長らく投稿をお待たせしてしまい申し訳ありませんでした。
私も家族もみんな元気です!
しいて言うのであれば、本職が繁忙期の為毎日へとへとになっております(´;ω;`)
今のところおかげさまで新型コロナウイルスに感染してはいませんが、
引き続き皆様も体調と感染対策に頑張ってください。
正直かかるときはかかると思います。自分が気を付けていても、
知らない間に感染している事もあるかと思います。
かれこれ3年近くコロナに翻弄される生活を送りましたが、
少し生きにくい時代である感じは私もあります。
でもなんとかなると前向きに生活をしています。
皆様もどうか前向きに頑張りましょう!
次回更新はストックの関係で短い予定です。
ご了承ください。
年末にはストックを作る予定ですのでまた何かありましたらご連絡いたします。




