冬の珍味
ようやっと物語が始まりました。
なのに更新が遅れてしまい申し訳ありません。
話自体はこまめに更新してますので、たまり次第更新していきます。
ギルドの食事処は朝昼晩の3回の忙しい時間がある。
その時間は常に皿洗いと提供の繰り返しを淡々とこなす。
今日はヒナの復帰初日ではあるが、いつもと変わらない光景だ。
むしろいつもよりも回転率が良いためハンターは徐々に外へ出ていく。
いつもより1時間早く朝の提供が完了した。
今日のメニューは以下の通りだ
★ビーフシチューのような『ケンタウロスのテールシチュー』
★雑炊ような『曼荼羅竹の卵雑炊』
★コーンスープのような『デスコーンのスープ』
★きゅうりの漬物のような『デスコーンのツル漬物』
★キムチ鍋うどんのような『辛舞キノコのうどん鍋』
冬場では基本的に暖かいものが提供される。
極稀に討伐したモンスターが食事用としてハンターからの買取依頼があり、
即興で食事がふるまわれることもあるという。
以前はこの冬場の時期に蟹型の大型モンスターが討伐され、
巨大な鍋でワイワイ宴会が開かれている。
ルミナス「ヒナ、少し休憩しましょう」
ルミナスが額の汗を拭い、ヒナと共に休憩に入る。
賄いはもちろん自分たちで準備をする。
基本的に賄いは今日のメニューから選んでも良いとされており、
ヒナに関して賄いの味付けを多少帰る程度でしっかり料理を堪能している。
今日ヒナが選んだのは辛舞キノコのうどん鍋だ。
大人向けの辛い料理なので、ほんの少し蜂蜜を入れてほんのり甘く仕上げた。
辛舞キノコは滋養強壮と体を温める効果が元からある。
見た目はまっかなシイタケに黄色い斑点が付いている毒々しい見た目ではあるが、
基本的には入れる分量さえ間違えなければ何とでもなる。
また、気付け薬としても使える。
この時期では主に寒さ対策に使用される。
粉末にすればモンスターから逃げ切る為の辛子玉の材料にもなる。
ルミナスと共にヒナは賄いのうどんを口に含む
ピリリと口に広がる辛舞キノコの辛みと、舞茸のような風味。
食べると汗がジワジワと浮き出てくる。
そして二口目はスープ。味噌とショウガ、そしてヒナの居れた蜂蜜が程よい
甘さを引き立てる。
ヒナ 「美味しぃ~」
つい笑顔と感想がこぼれる。
ヒナからすれば久しぶりのギルド飯。
自分で作れると言えどもやはりギルドの雰囲気の中で食べる食事は格別だった。
食事の大切さは人それぞれの感性が飛び交う。
胃を満たすことだけを考えるもの。
味の追求、雰囲気…
食事のシチュエーションでプロポーズを計画する人も居るほど、
雰囲気とは大切にされて いる。
ヒナにとってギルドはすべてが完成された場所である。
静かではない室内だが、今日も平和であると意識ができるからだ。
ヒナ『この毎日が私の精神安定剤みたいなものね。』
温かいご飯を胃に流し込む。
外の寒さとこの暖かさはじんわりと染み渡る。
ヒナ『前世ではキムチ鍋とかチーズ入れてたりもしたな、
あとピリ辛餃子鍋とか。』
前世の食文化はこの世界ではある意味偉業とすら思える発展だった。
料理は『切る・焼く』の2つだけだった。
そこに『煮る』を加えただけで革命だった。
まして鍋やビーフシチューなんて初めて仕上げたときはゲテモノを見るような目線を
送られていた。
ルミナス「さて、これからディナーの仕込みをしましょうか。
今日はみんな寒い中帰ってくるからね!」
そう今日は豪雪日の初日。
明日も元気に仕事をして貰えるように体の体調を大切にして貰わないといけない。
ヒナやルミナスはハンター達の体調管理の基礎を守る立場なのだから。
ヒナ「豪雪の時期はよく《フユガニ》が討伐されるけど今日は来るかな?」
ルミナス「どうかしら?大鍋でも作るの?」
ヒナ「《フユガニ》があるなら大鍋と刺身でもいいと思うの。
暖かい料理も酒のおつまみにもなるし、何よりみんな好きでしょ?」
ルミナス「そうね、それに貴女の好物だしね!それに今日は貴女の復帰祝いだからお父様は
必ず取ってくるでしょ!」
そう言うと、ギルドに次々と今日の討伐物が届き始める。
その中にはヒナの好物も勿論含まれていた。
ハンターA「ヒナちゃんに復帰の祝いだ!フユガニ大量にいたから半分取ってきたぜ!」
カウンターにきれいにのされた赤い棘のついた蟹が50匹ぐらい
入った袋をどさりと置かれた。しかも4袋。
ハンターB「俺はヒナちゃんの好きな果物持ってきたぞ!」
袋にたくさん入った冬の時期でも手に入れられる果実がカウンターに置かれた。
ここで間違えないでほしいのだが、この二人のハンターは
雪かきの仕事をしてきただけである。
仕事の合間にヒナの好物を探す。普段なら一言は受付も注意するのだが
今日は仮にもヒナの復帰日。
何も文句は言わない。という許可が出ているそうだ。
受付「はい、今日は専用の受付を準備しましたので、
ヒナ嬢のお祝いは厨房の方にお願いします。」
受付の案内の元、ヒナへの貢物が山になっていく。
その間ヒナは夜の仕込みをルミナスと共に仕上げていく。
今日の夜は長くなりそうだ。
忙しい時間の中ヒナはそう思っていた。
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今年も残り数か月となりました。
皆様お体の具合はいかがでしょうか?
私は我が子の風邪に合わせて体調を崩しています。
10月は初めてのワクチン接種ですのでしばらく更新ができるかわかりませんのであらかじめご了承ください。
実は私も重症化のリスクが考えられる体質になってしまったので、正直外が怖いです。
流石に幼い我が子残して先に旅たち楽はないので今後も変わらず健康管理に気を配りたいと思います。
そして評価を付けてくださいました購読者様に感謝いたします。
今後も評価を励みに描き続けたいと思います。




