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『アホ神話ーしょーもなと笑ってください【古事記コメディ・神様たちの黒歴史】』  作者: 杉勝啓


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『兄の釣り針を失くしたので、十拳剣を500本の針に改造したら余計に怒られた件』

山幸彦くんはお兄ちゃんに許してもらうために自分のトツカノツルギを500本の釣り針に加工して詫びました。


でも、お兄ちゃんは許してくれません。

「あの針は特別な針なんだ。あの釣り針はボクの友だち。友だちを失くされたら、お前は黙ってられるのか」


途方にくれて、山幸彦くんは海で泣いてました。

「え~ん、お兄ちゃんが許してくれないよー」


そんな彼の前に現れたのはシオツチノカミくんです。

「どうして、尊いニニギの子のあなたが泣いているのですか」

「実は、兄ちゃんの釣り針を失くしてしまって。トツカノツルギを加工して釣り針を作ったのですが許してくれません」

「それは、あなたもよくないですが、お兄さんも頑固ですね。そのお兄さんの釣り針、海を治めているワダツミくんの力を借りて探してごらんなさい」

「でも、ワダツミの神様って、海の深いところにいるんでしょう」

「大丈夫です。この船を使いなさい」

シオツチノカミくんは竹を細かく編んで「無目籠(まなしかつま)」という船を作ってくれました。

「じゃ!潮の流れに乗っていけば、ワダツミくんのいる竜宮城まで行きますから」


エラ呼吸もできないのに海の深いところまでいけるとは、さすがは神様の子孫。

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