『【大惨事】トツカノツルギの上で鯛を丸かじりする武神と、衝撃で耳が遠くなって恵比寿様になった神の謎』
ある日、オオクニヌシくんの息子のコトシロヌシくんは釣りを楽しんでいました。
そこへ海からふにゃふにゃした神様がやってきました。
「あなたは?」
「私はヒルコ。遠い昔に骨がないふにゃふにゃとした子だという理由で、父ちゃんのイザナギくんと母ちゃんのイザナミちゃんに捨てられたのです。西宮というところに流れついて親切な人々に看病してもらっていました」
「そのヒルコ様が私に何の用ですか」
「今、タカマガハラの神と地上の神が争っていると聞く。私はこの争いを止めたい」
「それは私も常々、思っていた事です。なんとか平和裏に解決できないものかと」
「ええ、ですから、あなたの身体に入りこませてください。間もなくタカマガハラから使者がきます。その交渉を私にさせてください」
「わかりました。あなたにお任せします」
ヒルコくんはコトシロヌシくんの中に入りました。
コトシロヌシくんが、おうちに帰るとタケミカヅチくんという神様がトツカノツルギの上であぐらをかき、オオクニヌシくんと交渉していました。
トツカノツルギって何本あるんだろう?
「お父ちゃん」
「おお、コトシロヌシか。今、この神様、タケミカヅチ殿が地上をタカマガハラに譲れと言っているのだが、どう思う?」
「ええ、もう争い事は沢山です。この地上はタカマガハラの方々にお譲りしましょう。タケミカヅチ殿とおっしゃいましたね。これ、どうぞ」
コトシロヌシくんは、釣ってきた鯛をタケミカヅチくんに差し出しました。
タケミカヅチくんはトツカノツルギの上であぐらをかきながら、鯛を丸かじりしました。
その後、コトシロヌシくんは舟をひっくり返して、手を叩き、舟を青い柴の垣根に変え、そこへ隠遁しました。
「ねえ、ヒルコ様、これでよかったのですよね」
「うん、よくやった」
「………」
「どうした?」
「なんだか、ボク、耳が遠くなったような」
「それはおそらく、舟を青い柴垣に変えた時の衝撃だな」
「そうですか?どうしましょう」
「よし、これからは私がお前の耳となろう」
二柱は融合し、恵比寿様として商業の神、漁業の神として、人々から深く信仰されるようになりました。
(半分うそんこ混ざってます(^_^;))




