28/32
名前を聞いてもわからない!迷子のスクナヒコナくんと、夕べ泣いたのをカカシにバラされたオオクニヌシくん
その日、オオクニヌシくんは海を眺めてぼうっとしていました。
「はあ…さみしい。ヤガミヒメちゃんはオオヤビコ様と行ってしまうし、スセリヒメちゃんは怒って根の国に帰っちゃうし」
なんてことを考えてるとガガイモの皮のボートに乗って小さな男の子がやってきました。
「誰?」
でも、その子は何も答えません。
♪名前を聞いてもわからない お家を聞いてもわからない 神のオオクニヌシくん 困ってしまい♪
オオクニヌシくんが困っているといつの間にか側に来ていたカエルくんがいいました。
「かかしくんに聞けば、かかしくんは何でも知ってるよ」
♪かかしくんは何でも 知っている 夕べ オオクニヌシくんが泣いたのも♪
かかしくんに聞いたところ、この子はカミムスビ様の子供でスクナヒコナくんであるということがわかりました。
カミムスビ様に連絡を取るオオクニヌシくん。
カミムスビ様が現れて言いました。
「ここに来ていたのか。この子、小さすぎて、私の指の間からこぼれ落ちたんだ。この子さあ、性格がちょっとあれだし、私の言うことも聞かないんだよ。いい機会だから、ちょっと鍛え直して」
カミムスビ様の姿は消えました。
「あ?ちょっと、カミムスビ様」
つづく




