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『アホ神話ーしょーもなと笑ってください【古事記コメディ・神様たちの黒歴史】』  作者: 杉勝啓


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根の国のDIY大作戦! 〜オオクニヌシ誕生とスサノオの餞別〜

「オオムナジくん、オオムナジくん」

「あ、スセリヒメちゃん、どうしたの」

「今のうちに、これ、持って逃げましよ」

スセリヒメちゃんが持ってたのは、生太刀 生弓矢 天の沼琴でした。

「あ、それ、ボクが躓いた琴じゃないか」

「いいから、早く、逃げましょ」

「でも、宮殿、壊したの、ボクにも責任あるし」


宮殿の修繕を始めるオオムナジくん。

「本当にオオムナジくんったら、お神よしなんだから。いいわ、私も手伝う」

「ありがとう。スセリヒメちゃん」

二人で仲良くDIYしていると瓦礫の下敷きになっていたスサノオくんが立ち上がりました。

「いてて…」

「あ、お父さん、大丈夫ですか」

「ああ、なんとかな。で、お前ら、何してるんだ?」

「いやあ、宮殿、壊したの、ボクにも責任あるんで」

「なんだとう!お前が壊したのか」

「違いますよ。壊したのはお父さんですよ」

「俺が…?そんな覚えはないぞ」

「とにかく、ちゃちゃっと直しちゃいましよ」

「何だとおー、お前、俺に指図する気か」

「お願い。お父様」

にっこり微笑むスセリヒメちゃん。

「う…うん、よかろう」


宮殿の修繕に励む三人。ヘビくんとムカデくん、ハチくんも手伝ってくれたので、案外、早くおわりました。

大黒柱を見て、スサノオくんは言いました。

「お前、今日から大黒な。オオクニヌシと名乗れ」

「え?そんな名前、もらっていいんですか?」

「ああ、そのかわり、スセリヒメちゃんを大切にしろよ」

「お父さん」

「お父様」

「それから、これ、持っていけ。餞別だ」


スサノオくんは生太刀 生弓矢 天の沼琴をくれました。


スサノオくんとヘビくん、ハチくん、ムカデくんたちに見送られてオオムナジくん改めオオクニヌシくんは地上世界へ



「よかったですね。スサノオ様」

ヘビくん、ハチくん、ムカデくんが言いました。

「全く、オオヤビコめ、面倒なこと、頼んできやがって」

「でも、スサノオ様、楽しそうでしたよ」

「まあな、オオヤビコにあいつを修行させてくれって頼まれた時は、どんな奴がくるかと思ったが。あんなお神よしとはな。宮殿なんて◯ハリーク マハリーックの呪文で建てられったってのに」

「まあ、まあ、お茶でも入れますか」

「頼むよ」


根の国では和やかにお茶会が開かれてました。

「そういえば、ネズミの奴はどうした?いざとなったらあいつを助けてやれと言っといたんだが」

「なんか、白うさぎくんのところへ借金取り立てに行ったそうですよ」

「白うさぎも災難だな。ネズミの奴に尻の毛までむしり取られるぞ」


つづく




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