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神でなしとトイチの利息
オオムナジくんと白うさぎくんは荷物を二つに分けて唐草模様の風呂敷に包み背中に背負いました。
「ねえ、オオムナジくん。どうして唐草模様なの?」
「それしかなかったんだよ」
「でも、これ、オオムナジくんのお兄ちゃんたちのヤガミヒメちゃんへの贈り物だよね。ダサすぎません?」
「そうか?あれで、兄ちゃんたち、ダンディを気取ってるぞ」
「だって、みましたけど、天竺の鉢じゃなくて天丼の鉢でしょ。メイド・インほらの国の玉の枝ってなんですか?ドブネズミのももひき。タツノオトシゴのあそこの玉でしょ。つばめの子安貝って、もろ、あそこの形じゃないですか?しかも、この材質、絶対に貝じゃないですよ」
「まあ…兄ちゃんたちのセンスだからなあ」
「ところで、オオムナジくんは、何か贈り物、用意してないんですか」
「そうだなあ…ボク、こづかい少ないし…って…全部、君の治療費に使ったんじゃないか。いつか、返せよ」
「返しますよ」
「じゃ、トイチな」
「それ、ひどくないですか?オオムナジくん、それでも神ですか?この神でなし」
つづく




