第70話「鬼哭餓亂城、開城」
第三セクション、その最終地点。
だが、和泉たちを待っていたのは、試験の終わりではなかった。
現実との連絡は断たれ、荒れ寺には本物の悪鬼が群れをなし、さらに四天王までもがその牙を剥く。
そしてついに、長く胎動を続けていた悪鬼たちの“城”が、その門を開こうとしていた――。
「ガアアアアアア!!」
数体の悪鬼が、咆哮とともに一斉に飛びかかってきた。
和泉たちが応戦しようと踏み込む、そのよりも早く――
「顕現――牙王印!!」
大久保が動いた。
巨躯に似合わぬ鋭さで間合いへ滑り込み、襲いかかる悪鬼たちへ、目にも止まらぬ速さで印を打ち込む。
ぽん、ぽん、ぽん――。
突然の接触に、悪鬼たちは一瞬たじろいだ。
だが、すぐに目立った損傷がないと知るや、嘲るように牙を剥き、大久保へ殺到する。
「こっちのターンは、まだ終わってないよ!」
大久保が手のひらを返し、再び押印の構えを取る。
次の瞬間。
悪鬼たちの頭上に、巨大な象の脚の幻影が現れた。
どんっ――!!
叩きつけられた圧倒的な重みが、悪鬼たちを石畳ごと押し潰す。
地面の石板が砕け、亀裂が蜘蛛の巣のように走った。
「今だ!!」
大久保の声を合図に、和泉たち四人も一斉に飛び出す。
先制を受けた悪鬼どもは反応が遅れた。
和泉の一閃が喉を断ち、理恵の双剣が胴を裂き、杏樹の泡弾が群れを弾き、亜子の銃火がまとめて薙ぎ払う。
だが、敵もすぐに混乱を立て直した。
濁った咆哮とともに、次の群れが押し寄せる。
「くっ!? いったい何なの、こいつら!?」
杏樹が複数の悪鬼へ泡弾をばら撒きながら叫ぶ。
「さあな! でも、試験の延長ってわけじゃなさそうだ!!」
和泉の手にある点火針が、神速の軌跡を描いて次々と悪鬼を断つ。
「大久保さん! 現実とは連絡が取れないのでしょうか!?」
理恵が斬り払いざまに叫ぶ。
「だめだ! こっちも何度も呼んでるけど、まるで反応がない!!」
大久保の顔にも、はっきりと焦りが浮かんでいた。
「とにかく、こいつらを何とかしないとどうにもならない!」
亜子が顕現させた火器で、できる限り多くの敵を粉砕していく。
だが、五人の奮戦を嘲笑うように、悪鬼たちは次から次へと湧き出してくる。
倒しても、倒しても、尽きる気配がない。
そして――。
「ぐっ……!?」
和泉の動きが、不意に乱れた。
「和泉くん!?」
異変に気づいた亜子が叫ぶ。
「百希夜さん!」
「トッキー!!」
理恵と杏樹が駆け寄ろうとする。
だが――
「近寄っちゃだめだ!!」
大久保が、鋭く二人を制した。
その瞬間。
ゴオオオオオオオッ!!
和泉の身体から、突如として業火が噴き上がった。
「だ、だめだ……! 抑えられない!!」
和泉の内に巣食う悪鬼――白影が、ついに暴れ出したのだ。
溢れ出した業火は、周囲にいた悪鬼たちを一瞬で包み込み、焼き尽くしていく。
火勢は止まらない。荒れ寺の床を舐め、石段へ走り、あっという間に一帯を火の海へ変えていく。
「あっちちちち!!」
駆け寄ろうとした杏樹は、その熱波に押し返されて後退を余儀なくされる。
「だめです! これでは、百希夜さんに近づけません!!」
理恵もまた、目の前の業火に足を止められていた。
「百希夜くんは、僕が何とかする!」
大久保が叫ぶ。
「それよりも、君たちはここからすぐに離脱するんだ!!」
和泉から噴き上がる火は勢いを増す一方だった。
このままでは敵より先に、自分たちの方が焼かれる。
「……ここは、退こう」
亜子が絞り出すように言う。
「で、でも――」
杏樹は目の前の現実を受け止めきれず、声を詰まらせる。
「今のあたしたちじゃ、どうすることもできない!!」
亜子の言葉に、誰も異を唱えられなかった。
「……そうですわね」
理恵が、唇を噛みながらも決断する。
「ここは大久保さんにお任せして、私たちは一時離脱しましょう――」
その時だった。
「な~んだ。“お友達”を見捨てるんだ~」
女の声が、三人の背後から響いた。
「くっ!?」
亜子が反射的に鋭い蹴りを放つ。
「おお~、こわ」
だが、口元をマスクで覆った少女――シナバーは、その蹴りを紙一重で躱した。
いや、躱しただけではない。亜子の脚へ軽々と飛び乗っていた。
「!?」
亜子が目を見開いた次の瞬間、シナバーもまた回転と同時に蹴りを返す。
「いきなり、びっくりするじゃない!!」
凄まじい速度で迫る一撃を、亜子は辛うじて右腕で受けた。
だが勢いまでは殺せず、そのまま大きく弾き飛ばされる。
「大丈夫ですか、亜子さん!」
理恵と杏樹が、飛ばされた亜子の前へ立つ。
「何なの、こいつは!?」
見た目こそ人間の少女。
だが、放つ気配だけで分かる。
目の前の存在は“人”ではない。
「あたしのことはいい……それより二人は、早く和泉くんのところへ」
亜子が苦しげに言う。
二人が和泉の方へ視線を向ける。
するとその時には、すでに別の影が彼の方へ向かっていた。
同時に、和泉の救出へ向かおうとした大久保の前へ、黒い煙のようなものが広がる。
「これは――!?」
黒煙は一塊となったかと思うと、突如、鋭い突起を無数に生やして大久保へ襲いかかった。
大久保は一瞬早くそれを察知し、かろうじて身を捻って避ける。
だが、そのせいで和泉の元へ近づけない。
「少し、待っていただけますか?」
穏やかな女の声が、火の揺らめきの向こうから降ってくる。
「私たちが、彼を止めてあげますから」
荒れ寺の外壁、その屋根の上。
赤い傘をくるくると回しながら、アカネが見下ろしていた。
* * *
そして、アカネは口にくわえていた煙管をそっと唇から離し、ふう、と細く息を吐いた。
吐き出された煙は黒い灰へと変じ、足元で荒れ狂っていた業火へまとわりつく。
じゅ、と音を立てて炎が削がれた。
燃え盛っていたはずの火が、まるで喰われるように勢いを失っていく。
そのまま、アカネはふわりと地へ降り立った。
燃え残る熱気の向こうで、彼女は真っ直ぐに和泉と対峙する。
「お、お前は……!?」
「あらあら、覚えていてくれるなんて嬉しいわ――いえ」
アカネはすっと目を細め、唇の端に艶やかな笑みを乗せた。
「貴方が覚えているのは……この“体”のことかしら?」
「貴様……!!」
その一言だけで十分だった。
和泉の内に燻っていた怒りが、一気に噴き上がる。
轟、と。
彼の全身から迸る炎がさらに膨れ上がり、空気そのものを焼き焦がしていく。
「もう、あぶないな~!」
間延びした幼い声が、炎の海の中から響いた。
「な――!?」
和泉が目を見開く。
次の瞬間、業火を突き抜けるようにして一人の少女が飛び出してきた。
シンシャだ。
その細い腕から放たれた拳が、信じ難い速度と威力で和泉の眼前へ迫る。
ごっ!!
重い衝撃が、和泉の全身を貫いた。
「ぐっ!?」
咄嗟に腕を差し込み、直撃だけは免れる。
だが、それでも衝撃は凄まじい。骨ごと軋ませるような一撃に、和泉の身体が大きく揺らいだ。
「おっと、まだ終わりじゃないんだな、これが!!」
吹き飛ばされた炎の向こうから、今度は細身の優男めいた影が滑り出る。
バーミリオンだった。
しなやかに間合いへ入り込むと、そのまま和泉の脇腹へ鋭烈な蹴りを叩き込む。
「うっ!!」
今度は反応が遅れた。
まともに受けた一撃に、和泉の口から鮮血が噴き出す。
身体が軽々と宙へ浮いた。
「シンシャ、バーミリオン。よくやりました」
その言葉とともに、アカネが跳ぶ。
赤い傘を携えたその姿は、まるで舞うように宙へ躍り上がり、飛ばされた和泉の身体へ真上から傘の石突きを叩き込んだ。
どおん――!!
地面が砕け、瓦礫と石片が弾け飛ぶ。
「がはっ!!」
まともにそれを受けた和泉は、大量の血を吐いた。
やがて、その手足から力が抜ける。
糸の切れた人形のように、和泉の四肢は虚しく地へ落ちた。
「何だい、結局アカネが美味しいところを持っていくのかい」
やれやれと肩をすくめ、髪をかき上げながらバーミリオンが言う。
「シンシャ、おなかへっちゃったよ」
シンシャは本当に不満そうに腹を押さえ、その場へぺたりと座り込んでいた。
「ふふ、これはごめんなさい。でも、貴方たちのおかげで彼の暴走は止められたわ」
アカネの言う通りだった。
真紅に燃え狂っていた炎は、和泉が倒れたことで急速に勢いを失い、あれほど荒れ狂っていた業火も嘘のように鎮まり始めていた。
「じゃあ、早いところ済ませてしまおう。あまり時間をかけすぎるのは美しくない」
「シンシャも、さんせー! もう、おなかぺっこぺこだよ」
バーミリオンとシンシャの抗議を受け、アカネはやれやれとでも言いたげに肩を竦める。
「まったく、貴方たちは本当にせっかちなんだから。……でも、そうね。早速始めましょう――」
その瞬間だった。
ぞん、と。
三者へ同時に、凄まじい殺気が降りかかった。
ドオオオッ!!
激しい地響きとともに、三つの影がそれぞれに襲いかかる。
「あら、私たちは別に貴方たちに興味はないんだけど」
アカネは灰を操り、大久保の一撃を受け止める。
「そうかい。でも、こっちは大ありなんだが!」
大久保が押印の構えを取る。
次の瞬間――。
「!?」
アカネの操る灰が、突如として重みを持ったように沈み込む。
「おおっと、これはこれは……美しい子猫ちゃんだこと。
でも、少しばかり気が立っているみたいだね」
バーミリオンが身を翻して躱した一閃は、しかし、ほんの紙一重だった。
理恵だった。
立華鉢頭摩鋏の巨大な刃が、バーミリオン目掛けて振り下ろされる。
「ッ!!」
そこから先は、ほとんど連撃だった。
理恵の剣戟が、荒れ寺の残骸ごと空気を切り裂く。
文字通り、一瞬でも気を抜けば細切れにされる。そう確信させるほどの速度と圧だった。
「ガガガガガッ!!」
氷結した霰の弾丸が、石板を容赦なく砕いた。
「ちょっとぉ~! 危ないからやめてよ!!」
頭を押さえ、わたわたと逃げ回るシンシャ。
「うっさい! そっちが先に仕掛けてきたんでしょ!!」
デガ喇叭を握る杏樹の手に、ぐっと力がこもる。
これほどまでに激しい怒りが、彼女の全身を貫いたことがあっただろうか。
胸の奥から噴き上がる感情が、そのまま引き金を引かせていた。
「あらあら、素敵なお友達に恵まれたようね――」
大久保の鋭い拳を紙一重で避けながら、アカネが大きく跳躍する。
そのまま、地に倒れた和泉の腹部へ深々と突き立った赤い傘を引き抜こうと、持ち手へ手をかけた。
だが、触れた瞬間。
「っ!?」
アカネの指先に、猛烈な熱が走った。
思わず手を放す。
見ると、傘の表面がじゅうじゅうと音を立てて赤熱していた。
「そこには、もう印を押してあるよ!!」
大久保の声。
その時にはすでに、アカネの頭上へ巨大な脚の幻影が浮かび上がっていた。
どごおおおおっ!!
凄まじい地響きとともに、象の脚が振り下ろされる。
アカネは咄嗟に身を翻し、その一撃を辛うじて躱した。
直撃していれば、地面ごと叩き潰されていたに違いない。
「大丈夫かい? 百希夜くん!!」
その隙に、大久保が和泉のもとへ駆け寄る。
だが、彼は思わず息を呑んだ。
和泉の腹部へ突き刺さっていた赤い傘が、先端から徐々に赤熱し始めていた。
傘布はじりじりと燃え落ち、残った鉄芯すら、熱に耐えかねてゆっくりと融解していく。
やがて、もはや原型を留めることもできず、どろりと崩れて地へ落ちた。
その直後――。
和泉が、ゆっくりと立ち上がる。
受けたはずの深い傷は、すでに塞がり始めていた。
裂けた肉は煙を上げながら再生し、焼け爛れた皮膚がみるみるうちに元の形を取り戻していく。
「淳さん」
和泉が前を見たまま言う。
その視線の先には、アカネ。
「あいつは、俺がやります。フォロー、お願いします」
大久保は一瞬、制止しかけた。
だが、和泉の横顔を見て口を閉じる。
その眼に宿るものを見てしまったからだ。
「……分かった」
大久保は、短く答えた。
「全力でやっていいよ!」
その言葉を聞いた瞬間、和泉の身体が弾けた。
まるで放たれた弾丸のような速度で、アカネとの間合いを一気に詰める。
そして、手にした点火針の刀身を、真っ向から振り下ろした。
だが、それより一瞬早く、アカネは後方へ跳ぶ。
空を切った――そう見えた。
「な……!?」
次の瞬間、アカネの左肩から脇腹へかけて、深い裂傷が走った。
遅れて、赤い飛沫が散る。
アカネの顔に、初めて明確な驚愕が浮かんだ。
「お、おどろいたわ……」
傷口を押さえながら、アカネがかすかに息を呑む。
「まだ、これほどの力があったなんて」
その声音は、平静を装っていた。
だが、胸の奥に芽生えた小さな恐怖を、完全には隠しきれていない。
「よくしゃべるな」
和泉は、地面へめり込んだ点火針の切っ先をゆっくりと引き抜く。
そのまま、真っ直ぐにアカネを見据えた。
「……怖いのか?」
一瞬、アカネの瞳に憎悪の火が灯る。
だが、その火も次の瞬間にはすっと消えた。
代わりに浮かぶのは、いつもの薄い笑みだけだった。
「なら、場所を変えましょう」
アカネは赤い傘をくるりと回し、唇を吊り上げる。
「素敵なデートには、それ相応の“場所”が必要でしょう?」
その言葉を合図にしたかのように、アカネをはじめとする三人の刺客たちの身体がふわりと浮かび上がる。
「!?」
次の瞬間には、もう彼女たちの姿はなかった。
闇に溶けるように、忽然と消え失せていた。
「奴ら……いったい何を――」
大久保が呟きかけた、その瞬間だった。
ゴオオオオオオオッ!!
巨大な地鳴りが、大江山全体を揺るがした。
あまりの轟音に、空気そのものが震える。
次いで、山を囲う四方の地面が盛り上がり、土と岩を押し退けるように、四本の巨大な柱が姿を現した。
東。
西。
南。
北。
それぞれの柱の頂には、四天王が一人ずつ立っている。
東に、アカネ。
西に、シンシャ。
北に、バーミリオン。
南に、シナバー。
その光景は、まるで最初から彼女たちがこの山そのものを支配していたかのようだった。
「では、開きましょう」
アカネがゆっくりと告げる。
「私たちの新たな“居城”を」
四人はそれぞれ、手にしていた鍵を柱の中央に穿たれた鍵穴へと差し込んだ。
「「「「鬼哭餓亂城――“開城”」」」」
ガチャリ――。
静かだった。
あまりにも静かなその解錠音が、かえって世界のすべてを凍りつかせた。
「ぜ、全員、一か所へ集まるんだ――!!」
大久保がとっさに叫ぶ。
だが、その声は次の瞬間、更なる地鳴りに呑み込まれた。
山が揺れる。
樹々が悲鳴のような音を立てて倒れ、地面が裂け、岩肌が崩れ落ちていく。
「な、何これぇ!?」
杏樹の叫びと同時に、彼女の足元の地面が崩れた。
「これは――!?」
理恵もまた、崩れた石床をかろうじて踏みしめていたが、その足場ごと大きく割れた亀裂へ呑み込まれていく。
亜子の姿は、突如として隆起した土塊と瓦礫の向こうへ掻き消えた。
まだ第二セクションにいたレイカたちも例外ではなかった。
巨大な波が舟を真横から打ちつけ、彼女たちは悲鳴とともに舟ごと転覆していく。
「百希夜くん!!」
大久保の声が木霊する。
だが、もう和泉の視界にはその姿はなかった。
崩れた石板は粉々に砕け、荒れ寺の残骸が雨のように降り注ぎ、眼前にはただ崩壊した景色だけが広がっている。
「――ッ!?」
突然、和泉の身体がふっと軽くなった。
浮遊感。
重力が消えたかのように、身体が宙へ投げ出される。
その中で、崩れた瓦礫の奥に“何か”が姿を現し始めていた。
門。
柱。
屋根。
廊下。
数え切れぬ部屋。
それらが崩壊した荒れ寺の残骸を喰らうように、闇の中からせり上がってくる。
やがて、和泉の意識は一瞬、深い闇に呑み込まれた。
そして――
ダンッ!!
気づけば、和泉は地面へ降り立っていた。
「……は?」
一瞬、何が起きたのか理解できなかった。
足元を見る。
そこには、いつの間にか白い畳が何枚も何枚も敷き詰められていた。
「ここは――」
和泉がゆっくりと周囲を見渡す。
木で組まれた太い柱。
板張りの壁。
白く整えられた畳。
遥か向こうには、幾重にも連なる引き戸が並んでいる。
どうやらここは、どこかの広間――いや、巨大な屋敷の一室であるらしい。
そんな異様な一室に、和泉のほか、ただ一人だけ立っている者がいた。
「さあ、ここなら存分に遊べるわよ」
煙管を咥えた女。
アカネが、嬉しそうに笑っていた。
「何だ、ここは?」
和泉は点火針を構えたまま、低く問う。
アカネはふふ、と喉を鳴らして笑い、煙管を口元から離す。
そして白い煙を、ゆっくりと吐いた。
「ここは、鬼哭餓亂城」
煙の向こうで、アカネの紅い唇が愉しげに歪む。
「私たちの居城であり――」
その声音が、静かに底冷えする。
「貴方たちの、死に場所でもあるのよ」
かくして――。
和泉たち参加者を巻き込みながら、悪鬼どもの巣窟たる鬼哭餓亂城は、ついにその門を開いたのであった。
次回予告
崩壊する大江山。
引き裂かれる仲間たち。
そして、鬼哭餓亂城の内部へと呑み込まれていく参加者たち。
開かれたのは、ただの城門ではない。
それは、悪鬼たちの本拠そのものだった。
次回――鬼哭餓亂城編、本格開幕。




