超闘祭 最終日②
リューロン王国の王都に建つ図書館の前に立ったメイトは、図書館を見上げた後、中に足を踏み入れた。
図書館に入ったメイトは、一階の読書スペースで競技中にも関わらず本を読んでいる男に目を向ける。
「よくここにいるって分かったね」
「魔法が飛んできた方向と、本が好きそうだなぁって雰囲気だね。まぁ殆ど勘だよ」
メイトがそう言うと、本を読んでいたルーフーは本をパタッと閉じて立ち上がり、本を棚に戻した。
「僕等って負けず嫌いなんだよ。初日の借りを返しに来たよ」
メイトは腰の鞘から剣を抜いて一歩踏み出したその時。突如、足元に魔方陣が現れた。
「これは!?」
「すまないが、私も君が来ることは予想していた。だから、罠を仕掛けさせてもらったよ。地雷魔法、火炎魔法、合成」
魔方陣が赤く光ると、大きな火柱が上がり、メイトを包み込んだ。
火柱が消えると、そこにはメイトはいなかった。
「残念だったね。借りは返せなかったようだ」
「うーん。直撃したら危なかったかもね」
「っ!?」
背後からメイトの声が聞こえたルーフーはすぐに振り向くが、そこには誰もいなかった。
気のせいかと思っていると、図書館の入り口に向かって歩く足音が聞こえて再び振り返ると、ルーフーに背を向けて外に向かって歩くメイトがいた。
「避けていたのか。流石と言いたいところだが、だからと言って背を向けるとは、どういうこ――」
ルーフーが喋っている途中で、メイトが剣を鞘に納めた瞬間、ルーフーの腹が斬られた。
「がっ……!?」
ルーフーはその場で仰向けに倒れると転移され、光族に一ポイントが入った。
「借りは返させてもらったよ」
ルーフーを倒したメイトは、図書館を出てその場を後にした。
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「……ここで良いかな? そろそろ出てきたら?」
大きな広場にやって来たアスレルは、先程から自分をつけている人物に向かって声を掛けた。
アスレルの言う通りにしたのか、意外にもその人物はあっさりと姿を見せた。
「気付いていたか」
「まぁね」
姿を見せた人物……カタナはアスレルと睨み合う。
「SSランクのアンタと戦うんなら、これぐらい広い場所じゃないとね」
「良いだろう」
カタナは鞘から刀を抜き、アスレルも棍のボタンを押して鞭に変形させた。
対峙する二人が映し出されているマジックビジョンを、脱落してしまった戦乙女の三人がコロシアムから見ていた。
「カタナ、勝てるよね?」
「大丈夫だよ。カタナは『目的』の為に頑張ってSSランクに登りつめたんだから。相手が光族だろうと負けないよ」
「そうね。気絶さえさせれば勝ちだから、勝ち目はゼロじゃない」
グランダ達がカタナの勝利を信じ応援していると、三人の元に、ボロボロのミリーアが転移されてきた。
「ミリーア!?」
「大丈夫かい!? 酷い怪我じゃないか!」
気を失っていたミリーアは、ゆっくりと目を開いた。
「ここは……?」
「気がついたね。誰にやられたんだい?」
「分からない……。気配を感じて後ろ向いたら、爆発が起きて。それで……」
スパラが各チームのポイントの数字を見ると、ドラゴンナイトズに一ポイント入っていた。
「ドラゴンナイトズの誰かにやられたみたいだね」
「あとはカタナだけだね。頼んだよ」
――――――――――――――――――――
地面を蹴って向かって来るカタナに、私は鞭を振り下ろし、カタナは鞭を刀で弾くと、すぐに私との距離を縮めて刀を振るう。
私は鞭のグリップとボディの境辺りで防いで蹴りを入れると、カタナは脚でガードした。
(流石SSランク、反応も早いし、パワーもスピードもある)
(この鞭、まるで撓る剣だな。この長さなのに小回りも出来るとは)
お互いに弾いて距離を取った私とカタナは、再び距離を縮めて武器を振りかざした。
……すると、私達の間に光の玉が現れて、そこから二本の腕が伸びてくると、私とカタナに掌を向けて爆発の魔法を放って、私とカタナは吹き飛ばされた。
「童も混ぜてもらおうか?」
顔を上げると、そこには光の玉の変わりに、ミネマが立っていた。今のはアイツの仕業ね。
「不意打ちからの乱入なんて、やってくれるわね」
「普通に入り込むよりは面白いであろう?」
「誰が来ようと斬る。それだけだ」
SSランクが二人。これはちょっとキツいわね。でも……勝つ。
私は鞭、カタナは刀を構えて、ミネマは右手に魔力を集中させた。
その場を動かずジッと待つと、近くの木から枝が一本折れて地面に落ちた。
それと同時に、私達三人は地面を蹴って鞭、刀、魔力をぶつけ合って、大きな衝撃が広がった。
一位 光族 36ポイント
一位 チーム4 36ポイント
三位 戦乙女 35ポイント
四位 ドラゴンナイトズ 34ポイント




