超闘祭 二日目②
「はぁ……はぁ……」
午前の競技での疲労が回復した俺は、アスレル達の元に戻って来た。
「お、戻って来たか」
「ああ……何とか」
「丁度午後の対戦表が発表されたよ」
「おぉ~、ナイスタイミング」
俺は空中に投影されている対戦表に目を向けた。
一回戦 チーム4、ソルラVSジャーマス、クロネク
二回戦 光の兄弟、エグラルVSファイヤーズ、バースト
三回戦 光族、アールVSゴールドスマイル、ジェア
四回戦 ドラゴンナイトズ、シロンVS戦乙女、カタナ
「俺等からはエグラルか」
「相手はさっきの競技で一位になった男だね」
「アイツか。武闘士っぽかったし、丁度良い相手だ」
エグラルは拳と掌を当てて気合を入れる。
「向こうのチームからはアールが出るみたいだね」
「アールか……。昔は成績良かったが、捕まってたせいもあるから、今はどうなんだ?」
まぁ普通に戦えば問題ねぇだろ。一番の懸念は……。
俺はジャーマスの方を睨み、奴等の動きを警戒した。
――――――――――――――――――――
昼休憩が終わり、二日目の午後の一回戦が始まろうとしていた。
『さぁ皆さん。二日目、午後の試合がやってまいりました! 一回戦は、チーム4のソルラVSジャーマスのクロネク!』
俺達はフィールドに出てきた両者に目を向ける。
ソルラは俺達がちょっと鍛えたのもあって、初めて会った時より比べて大分強くなってる。
油断さえしなけりゃあ負けねぇだろ。
『それでは一回戦、開始!!』
開始のベルが鳴ると、最初に動いたのはソルラだ。
走り出したソルラはクロネクに向けて大剣を振り下ろすと、クロネクは飛び退いて躱す。
「あの黒男。武器持ってねぇみてぇだが、どうやって戦うんだ?」
俺がそう呟いた直後、クロネクは魔法で手から土の弾丸を放ち、ソルラは大剣で防いだ。
魔法がメインかアイツは?
すると今度は大剣で防御の構えをとっているソルラに近づき、大剣に向けて蹴りを当てると、ソルラが何と蹴り飛ばされた。
「ぐあっ!!」
「何だあのパワー。流石のソルラのあんな簡単に吹っ飛ばされる程ヤワじゃねぇぞ」
近接戦闘も出来るみてぇだが、それでも……。
「ガクラ。今ジャーマスの方を見たら、アイツ等少し笑ってた」
「何?」
フォクサーの言葉に、俺もジャーマスに目を向けると、確かに余裕そうな笑みを浮かべている。
(妨害をすんのは、俺達にだけじゃねぇのか。読みが甘かったか)
その後、クロネクの強力な土魔法の一撃を受けて、ソルラは倒れた。
『試合終了! 勝者、クロネク!』
クロネクが勝利し、ジャーマスに10ポイントが入った。
ソルラが負けてしまい、ユール達は残念そうに見える。
「次は俺か」
「頑張れよエグラル。アイツ等が何かしない様に目を光らせとく」
「ああ。んじゃ、行ってくる」
――――――――――――――――――――
『さぁ、続きまして第二試合。光の兄弟、エグラルVSファイヤーズ、バースト!!』
フィールドにエグラルとバーストが出てきて互いに目を向けると、バーストはニヤリと笑みを浮かべる。
「良いねぇー。こんなに早く光族と戦えるなんてよぉ」
「そうかい。悪いが俺は勝ちを譲る気はねぇぞ」
「良いぜ。そうじゃねぇと燃えねぇ」
バーストの闘志が燃え出すと、ジャーマスの観覧席でダーシがバーストに強化魔法を掛けようと手を伸ばそうとすると、オウワが止めた。
「待て」
オウワが顎で指すと、その先にはジッと睨みつけるガクラがいた。
「恐らくもうバレている。今日は何もするな」
「了解」
オウワに言われ、ダーシは手を下げた。
『それでは第二試合、開始!!』




