超闘祭 二日目①
「うう……ぐぅ……」
二日目の午前の競技。
光の兄弟からは俺が参戦したんだが、あまりの競技に俺は始まって早々にピンチに陥った。
「どうしたぁ~ガクラ? 顔色悪いぞぉ~」
「お前ぇに言われたくねぇんだよ~」
チーム光族からはエスティーが参戦し、俺の横から揶揄うように声を掛けるが、そんなエスティーの顔色の悪い。
「はは……。光族揃ってこんなんになるなんてな。これが光族の弱点か?」
「あぁん!?」
ドラゴンナイトズから参戦しているスインは、俺とエスティーの様子を見て笑う。……が。
「そう言うお前は何でこんな後ろにいんだ?」
「冷え性なんだよ、俺は」
「お前ぇの方がダセェじゃねぇか!」
二日目の競技は、異空間内にある壁が氷で出来た極寒の洞窟を舞台にしたレースだ。
寒さに対して耐性が低い俺達、光族にとっては相性がとても悪い。
俺、エスティー、そしてスインはまだ洞窟の半分を超えていない、どころかまだ先だ。
他のチームはもう半分を切っている。
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『極寒の洞窟を突き抜けるレース。現在、先頭を走るのはジャーマスのオウワだ!』
現在一位のオウワ。鎧を着ているお陰か、あまり寒そうに感じなかった。
「この程度であれば、何もせずとも問題無いな」
小さく見える程後方に、二位のマルナが見え。そのマルナの後ろに三位のグランダ、四位のイテツ、そして更に離れた所に五位のバーストがいた。
「あの人速いわね。魔力を感じないから、強化魔法を使ってるわけじゃないわね。そろそろ追い上げないと」
マルナはブーツの裏に刃を付けると、杖で前方に道を凍らせながら滑る様に進む。
「やるねぇ。あたしも負けらんないよ!」
グランダは履いてる靴に魔力を注ぐと、何と壁を走りだした。
「むむ。私も負けてられん!」
イテツは自信に俊足魔法を掛けると、走るスピードが上がり一気に進んだ。
追い上げようとする前方の三人を見て、バーストは二ッと笑う。
「おぉ、良いねー。酔いも醒めてきたし、そろそろいっちょ行くか」
昨夜飲み過ぎて調子が出なかったバーストは少し回復すると、右足を大きく上げた。
「よっこらせぇ!!」
バーストは右足を振り下ろし地面を思いっきり踏むと、衝撃で前方の地面が割れ、前を走っていた三人は転倒する。
「よぉーし、今のでスッキリしたぁ! おっ先ぃぃぃ!!」
すっかり元気になったバーストは、走りだして転倒した三人を追い越すと、あっという間に先頭のオウワに追いつき抜いて行った。
「何!?」
驚くオウワを尻目に、バーストは洞窟の出口を出ると、異空間を出てコロシアムのフィールドに出てゴールに着いた。
『ゴール!! 一着は、ファイヤーズのバーストだ!!』
「イェーーーイ!!」
一着でゴールしたバーストは雄叫びを上げると、しばらくしてオウワが二着でゴールし、三着にマルナ、四着にグランダ、五着にイテツがゴールした。
残るは、ようやく半分を切ったガクラ、エスティー、スインの三人だ。
「やべっ。後は俺達だけじゃねぇかぁ」
「ぬおぉぉぉぉぉぉぉ!!」
ガクラとエスティーは苦手な寒さに負けず、必死に前に進む。
そんな二人と違って、スインは諦めた様に進む速度を変えなかった。
「精々頑張りなよ。どうせ俺達はこれからも勝つからな。一、二点大した事ねぇよ」
余裕そうに話すスインをガクラとエスティーは視線を向けると、エスティーはフッと笑う。
「その余裕……いつか命取りになるぜ。小僧」
エスティーの言葉にスインは眉間にシワを寄せると、ガクラとエスティーは走り続けた。
五着がゴールしてから30分以上経ち、ようやく二人はゴールした。
『六着ガクラ、七着エスティー、ゴール! これにより、ドラゴンナイトズのスインは最下位が決まりました。では、ただいまの順位とポイントは、こちらです』
一位 ジャーマス 18ポイント
一位 ドラゴンナイトズ 18ポイント
三位 ゴールドスマイル 17ポイント
四位 チーム4 15ポイント
五位 ファイヤーズ 12ポイント
六位 戦乙女 七ポイント
六位 光族 七ポイント
六位 光の兄弟 七ポイント




