魔術師、入学する
「やぁ、アルヴィン君、ティルナム君。話は手取り早い方がいいだろうし、話すよ」
あれ?予想とは違った。
「ああ、すまないね。第二人格がひょっこり顔を出してね、たまにああなってしまうんだ」
「そういう事ですか。それで話とは?」
「代表の言葉をよろしく」
「分かりました」
「ちなみに2人とも合格だから、特1クラスに入る事になっているよ」
「あ、そうなんですか。ありがとうございます」
「あ、話は終わったから帰っていいよ」
はやっ!まあいいや、宿に帰ろう。
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「…ところで、アルヴィン」
「ん、なに?」
ジッと見つめてくるティナが怖い。
「試験終わって合格してたらいう事聞くっていう約束、覚えてる?」
「あっ…う、うん覚えてた覚えてた!」
「忘れてたでしょ、ひどいなぁ〜、一生懸命に頑張ってたのに」
「ごめん…なにすればいいの?」
謝り、なにをすればいいのか聞いた。すると、
「なにもしないで座ってればいいよ」
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「ん…く…はぁっ……」
この声を上げているのはティナではない、僕だ。
「そんなにくすぐったいかなぁ、ペロッ」
「ちょ、ちょっと!髪とかすだけじゃなかったの!?」
出された条件、それは
「え、『なにもしないで座ってて』がお願いだよ?」
やられた。ひっかけかよ、ちくせう。
髪とかし、うなじ舐められ、etc…。
「でも、もうそろそろ代表の言葉書かないといけないからやめてほしい…な」
「やーだ。書いてていいからやってるね」
「うひぃっ!」
その晩、高い悲鳴が一晩中聞こえ続けた(一室限定)。
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「はぁ、疲れた」
開始10分前に行き席で待ってると、新入生を見ようという先輩達から、
「うわぁ、可愛すぎて鼻血出そう」「もふりたい、あの尻尾…」「はぅあ!萌え死にしそう」「食べたーい」「彼女にしてぇ〜!まじで彼女にしたい!」
などの声が聞こえた。完璧に女子だと思ってるな。まあそれもそうだろう。
白髪(と言っても薄く赤が混じっている)の長髪ストレート。目は赤く、全体的に色白。そして女の子みたいな見た目だ。窓を見て絶叫したのが最後にみた自分の姿だが変わっていないだろう。そんなこんなで入学式が始まり、長々しい挨拶、理事長の話やらを聞きながらアルヴィンは呼ばれるのを待っていた。
「新入生代表、アルヴィン=カラミティ。前へ登壇してください」
「はい」
席を立ち、タンタンと階段を上がる。そしてマイクらしき魔道具を掴み、
「どうも、新入生代表のアルヴィン=カラミティです。僕がこの学園に入学したのは学べる事がたくさんあり、技術を持った方々に指導していただける、と思ったからです。それだけではないですが、上げるとキリがありませんので止めにします。私達はこれからなにをしようか、なにをすればいいかなどの将来の目標も考えていければいいなと考えています。なので、何かアドバイスなどがあったら教えてください。よろしくお願いします」
ぺこり、と頭を下げ、顔を上げると、拍手が鳴り響いた。自分の席に戻り、入学式が終わるまで待った。
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「これからは寮生活になるね〜、アルヴィンと隣部屋だからいいけど」
今日から寮生活になる。ただし、首席と、首席から5番目までは特別生となり、一人部屋を与えられる。
「うん、これからもよろしく、ティナ」
「うん!」
〜で、そこまではいいんだ、そこまではいいんだ。
「なぜ、部屋に入ってくる?」
「え、ダメ?」
「まぁ、いいけどさ。ちゃんと夜には部屋には帰ること、いいね?」
「わかった、わかった〜」
はぁ、今日は疲れたなぁ〜、お風呂入って寝よ。




