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第62話/外伝 勇者達との邂逅


 リクの口利きで王都近辺に住む勇者達と会うことになった一行。


 しかし誰も彼もが一癖も二癖もあって……。



【引きこもり勇者】

 王宮も何考えてんだろなー? 12歳のガキを勇者にするなんて。そんないきなり戦えるわけねーじゃねーか。(勇者はランダムで選ばれるって言っていましたよ)そうだっけか? ともかく、初戦で怖い思いして引きこもっちまったけど、ヒロトは大丈夫だ。今はまだ部屋から出られないみたいだが、今日はお前らのおかげで目の輝きが違ってきてたからな。そのうち自分で出てくるとオレは信じてるぜ。



【商人勇者】

 なんだあの守銭奴ババアは!? 自分のことを話せって言うから話したら『お前の話はつまらん』とかふざけんなよ!?(カイ、少し落ち着いて)だってよぉ、国一番の金持ちなんだろ? あのババアが味方についてくれてたら、何もかもが今まで以上にスムーズになってたはずだろ? それをなんだ、俺たちの話を聞くだけ聞いて『もうひと押しってところだね。出直しておいで』だと!?(ほら、カイ。リラクゼーションの魔術かけてやるからちょっとこっち来い)



【元社畜勇者】

 変わった方でしたね。いや、普通と言えば極めて普通の人なんでしょうが。この世界に来たことで仕事から解放されて、8年かけてようやく『普通』の人生を送れるようになった、か。あの人は現状に満足していて変えたくないようですが『世界の矯正力』が働いた時、望まなくても元の世界に送り返されるんでしょうか? ……僕には、それが彼の幸せとは思えないのですが。



【勇者戦隊】

 変なヤツらだったね。いや、別に含むところはないけどね? 魔物と戦うより困ってる人たちを助ける慈善事業の方が大事ーって姿勢も、好きにすればいいと思うし。あんまり強くはなさそうだったしさ。ただ、あいつら全員妙に明るすぎて逆に……いや、大したことじゃないよ。ただ、全員記憶がないって言ってたけど、元の世界で何があったのかなと思ってさ。まぁ気にしても仕方ないんだけど。



【教師勇者】

 学校かぁ〜……あたし学校なんて行ったことないから、せんせーの話もっと聞きたかったな。(オレたちの村にも学校はなかったけど、勉強はもう勘弁してほしいぜ)でもすごいよね? 元の世界で先生やってたからって、この世界でも子ども達のために学校をやってるなんて! 結構おじいちゃんだったのに、頑張ってるよね〜!(まぁ紹介した手前なんだが、最初から戦力外ではあったんだよな……)



【僧侶勇者】

 こいつも紹介はしたものの、仲間になってくれる可能性は最初から低かったんだよなー。仕事柄付き合いのある坊主だから人格に問題はないんだけど、ちょっと堅物すぎてなぁー。でも元の世界で模範囚だったらしいから、戦闘経験値的に頼れると思ったんだが。



【アンチラブドール勇者】

 いや、すまん。完全にオレが悪い。まさかあんなに過激なヤツだとは思わなかった。いつもはもっとおとなしくて物分かりのいいやつだったんだが。ただ、あの過激さは戦力としては活かせたかもしれないなー。いや、リンナとの相性が悪すぎるから絶対無理だけどな。まぁモンドが乱入してくれたおかげで話がうやむやになったのは不幸中の幸いだな。



【無法(勇)者】

 モンドか……。

 モンドだったね……。

 帯刀門土(たてわきもんど)ねぇ……なんなのあいつ。暇なの?

 あいつは王都でも有名だぞ。とにかく戦果がすごいって。

 しかし。彼はすごいですね。パワードスーツなしでカオルと張り合えるなんて。恐らく無意識に肉体を魔力強化しているのでしょうが……是非研究してみたいですね。

 お前も大概だな……。

 もちろん、なぜ平然と人間にバズーカを向けられるのか? その精神構造にも興味がありますよ?

 そーゆーことじゃねーよ……。

 結局あいつは敵なの? 味方なの?

 いつも勝手に突っかかってくるだけだよ〜!!

 まぁ、あいつは仲間にはならないだろうしな。最初から除外してる。


 ………


 で。結局仲間が1人も増えてないわけだが。


 あと1人だけ心当たりがある。戦力にはならないし、今更危ないことには巻き込みたくないんだけどよー……多分、オレと同じ後悔をずっと抱えてると思う。できれば、できれば一緒に救ってやりたいんだ。……ほら一応、オレって聖女様だしな!


 じゃあ行き先は決まりだね。ちょうど僕も秘密基地にある魔術書を読みたいと思っていたんだ。


 あの村に戻るのか……まぁ、仕方ねーか。


 うん? みんな行き先がどこかわかってるのー?


 アタシはわからないけど、どうやら因縁があるようだね。


 戻ろうぜ! マイナ村に!!




諸般の事情によりこの後の63話(おいでませ!マイナ村)〜69話(Another ending)を削除し、当初予定していた展開でやり直すことにしました。続きを楽しみに待っていてくださった方には申し訳ございません。

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