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Just like starting over〜アメリカ帰りの幼馴染に振り回されちゃって~からのあかりんとTallのそれから〜  作者: 優月菜


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16/27

*灯の決意


メグの実家は平屋だが、それはアメリカならではの広さがあり、どの部屋も本当に広い造りだった。


ダイニングも本当に広く、オープンキッチンにアイランド型の可動調理台、8人掛けのテーブルが鎮座していても、まだ壁までにかなりの余裕があった。


そのテーブルの窓際寄りにに4人は座って、開け放たれた窓の外から入る心地よい風を感じながら、コーヒーとクッキーを楽しんでいた。


「美味しいな、このコーヒーはあかりんが入れてくれたのかい?」


達志がコーヒーカップをテーブルに下ろすと口を開いた。


「はい、日本でTallが通っていた珈琲屋さんってお店があって、Tallが考えたブレンドを店長さんが披露宴の時に炒った豆を持って来て下さったんです。このコーヒーお店でも人気だったんですよ」

「ほう、珈琲屋に享も通ってたのか?」

「え?父さんも?そんな前からあったんだ、驚きだな」

「あぁ、あそこのコーヒーは本当に美味しかった……あれか?あかりんは、邪道で申し訳ござらんがカフェ・オ・レを飲んだんだろ?」


「え?どうしてわかったんですか?」

「だって、ほら、僕のコーヒー飲んだ時、口から……」

「あぁ!もう、親子揃ってそんなことを、しっかり覚えてるなんて!」

「あぁ、そうか……恥ずかしかったか……今忘れた」

「ふう……Tallと同じこと言うんですね」

「え?享も、そう言ったのかい?」


「同じこと考えついちゃうのかしらね?」


おばあちゃんが笑いながら言うと灯が嬉しそうに言った。


「親子なんですよね」

「ひとくくりにしないで」


享は少し不満げだ。


「そういえば、このコーヒーは享がブレンドを考えたんだろうけど、オーダー名はなんて付けたんだ?」

「「え?」」


享と灯が二人揃って聞き返す。


「なんだ?何かあるのか?店長がつけたのか?」

「あぁ……ともしび……」

「え?なんだ。そうか……”あかり”か……いいじゃないか……いい名前だ」

「素敵ね。灯の名前がコーヒーの名前なんて、ロマンチックじゃない」


達志とおばあちゃんが口々に店長はセンスがあると話すのを見て、享も灯も少し微妙な顔をしている。


「どうした?照れてんのか?」

「いや、何だか……人気商品になったみたいで、”灯”の名前が使われたと思うと正直、ちょっと」

「なんだ、そんなことにもヤキモチか?」


達志に笑われて享は更に不満げだ。

その時、灯が話す。


「”あかり”って、日本語で、そのまま言ってる訳じゃないのに、珈琲屋さんでコーヒー飲んでると時にも、そのオーダーが入る度に、Tallったら反応しちゃって……」

「おいおい、全く、そんな独占欲が強くて、どうするんだ、これから赤ちゃんが生まれたら、自分の子にもヤキモチ妬く気か?」


「……それは……ちょっと何とも言えないけど……今はまだ二人の時間をしばらくは大事にしたいから、子供のことは先にしたいと思ってる」

「おいおい、それは何とも言えないけどって……」


笑う達志をしり目に灯が声を上げた。


「え?そんな話した?」


灯には既視感を覚えた。

『また、勝手に言ったっていう気?』


「いや、僕の仕事のこともあるけど……今は離れてるし、もし赤ちゃんが出来たりしたら灯が大変だから」


『あれ?違うのか?でも、今はそんな話じゃなく、これだけは話しておかないと!!』灯は思いを口にしないととと考えていた。


「私、皆さんにお話しがあります」

「急にどうしたの?」


灯が、改まった態度をとったので、これから何を話そうとするのかを危惧して、皆、一様に表情が強張った。


「その……そんな、注目されると話しずらいのですが」

「どうしたの?」


隣に座っている享が心配そうに灯の手を握る。


「えっと、その、今朝、スチュワートお義祖父様が私に仰って下さったことがあって」

「あ!あの抱きあげた時だな?なんて言われたの?」


享は既に不機嫌な顔になる。


「……バーバラおばあちゃんにも仰っていましたが、みんなで一緒に住もうと……そのあとでですが、子だくさんの大家族にしてくれよ。俺達、みんなで面倒は見るからと」

「父さんが?」

「じいさんが?

「スチュワートが?」


それぞれ、その言葉に秘める想いを違った立場で思い返す。

思うことはあれど、灯が言い出した故、本人の意向を確認するのが筋だと思い享は意を決して尋ねた。


「それで灯はどう思ったって言いたいの?」

「私は……お義祖父様とお義祖母様が来ている時のおばあちゃんが、とても楽しそうで……パパもTallも一緒だったら、もっと楽しそうで……赤ちゃんがいたら……もっともっと……嬉しいことでいっぱいになるんじゃないかと思って」

「灯……」


灯は泣き始めてしまった。

バーバラはそんな灯を見て嬉しくも思いつつ、そんな想いさせていることを辛い気持ちにもなっていた。

ただ、灯がまだ話したいことがあったらしく、涙を一生懸命にぬぐいながらこう言った。


「Tallと私の赤ちゃんは、まだいませんが……、きっとTallに似た、勘のいい、気が利く、頭がいい、知識欲がある、どんなに大変なことにも負けない、強い意志と、誰にでも優しくできる、可愛い子が生まれると思うんです!!」

「「「えっ!?」」」


三人は灯の真意を測りかねて同時に”!?”の声をあげた。

が、そのまま灯は話を続けた。


「だから、私たちの子供は、自分たちでどうしたいか選択ができる子に育つと思うんです」

「選択って何を?」


享がようやく質問の声をあげた。


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― 新着の感想 ―
灯ちゃん、子供に対して欲張りすぎです(-_-;) きっと期待しちゃんものなんでしょうけどね(笑)
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