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#51 私の使命

~おとめtheルル~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#51 私の使命


1月1日。年が明けた。


ただ、どういうわけか2度も年明けを体験する。

しかもこの体験をしたのはどうやら私だけで父さん母さん瑠夷斗は何も気づかなかった。


このことについてフィアラたちなら何か知っているかもと気になった私。

しかしその前に初詣という年明けに神社へ行くという風習や

この近くに住む母さんの妹家族がやってきたりしたこともあって

なかなかカレー屋に行くことができなかった。


それに、休みの終わりが近づいてくると休みの課題が残っていることを思い出し.....


学校が始まってからでもいいや、とフィアラたちと話すのは後回しにして

課題を片付けるという7日間を送っていた....。


--------------------------------------------------------------------------------------------------------


1月8日。


学校、そしてカレー屋の仕事が再開する日。

久しぶりの学校になんだか少しワクワクしていた。


「あ....優衣奈ちゃん、お久しぶりです....!」「うーっす。あけおめ。」


朝。学校に行き靴箱の入り口に入るとすぐに藍や美歩と合流。

この2人は相変わらずね。


すると美歩は藍と私にそっと近づいてくる。何何、どうしたの...?


「2人とも...特に藍。楓へのプレゼントは持ってきたっすか...?」


ああ、そうだったわね。

藍と楓の誕生日が近いもんで、藍には楓のプレゼントを、私と美歩は藍へのプレゼントを

持ってくることになってるんだった。大丈夫大丈夫。ちゃんと持ってき....


「す、す、す、す、す......すみません.....2人とも.......」


あれ....。

私と美歩は藍に渡すプレゼントを確認したが、藍の様子が.....


「家に忘れてきてしまいましたーー.....!」


新年早々、靴箱の前で落ち込んでしまう藍。

まあまあ....大丈夫よ....ね....?


「ありゃりゃ。それじゃ今日は渡せないっす。

大丈夫っすよ、藍。明日こそちゃんと持ってきてほしいっす。」


「ええそうよ。楓も藍も誕生日はまだ迎えてないんだし....!」


「わ、私.....?」


んなっ、と固まってしまう美歩。

え?どうしたの?私何か言った?


「ま、まあ藍の誕生日はちょうど休み期間だったし....?その....

一緒にお祝いするつもりだったんっすから....」


ああっ、しまった!!


ここでようやく自分の失言に気がつく。

藍の誕生日は昨日(7日)だったー!!


---------------


「えー、皆さん。明けましておめでとうございます。

いよいよ3学期のはじまりですね。皆さんの今年の目標は......」


午前中。

今日もやっぱり校長の長い話が体育祭で行われる。

そしてその後、特に授業もなく昼には解散することになった。


カレー屋の仕事は夕方からで、

一度帰ってからでもいいがカレー屋へは学園からのほうが近い。

ということで私はひとりで図書室に行って時間を潰したあと

適当に売店のパンでも買ってカレー屋へと向かうことにした....。


---------------


夕方。

いつもより少し早くに着いたが特に問題はなかった。

カレー屋に行くといつもの感じで楓やフィアラたちが準備をしている。


「あ....お疲れ様、でーす....」


すると真っ先に楓がやってきてから言う。


「明けましておめでとう!!やっと言えたよー!学校ではフィアラとずっと一緒だったし

優衣奈も優衣奈で藍や美歩と一緒でさー....なかなか声かけるタイミングなかったんだよねー!

とにかく荷物置いてゆっくり準備しよ!」


「あ、うん、分かった....」


この感じ....たぶん楓も2度の年明けを体験していない。


フィアラたちにも話を聞きたかったが、楓と色々話しているうちに夕方の開店時間になり

結局そのまま仕事がはじまるのであった....。


-------------


夜。


楓は自分の部屋に戻り、私も帰る準備をする。すると.....


「は?知恵の実の粉....だと?

何を言うフィアラ。そんなものとっくに使い切ったではないか。」


ちょうど知恵の実の話をしているのが聞こえた。

やっぱり何か知っているのね。


「えー、でも知恵の実の粉がないと奇跡の雫は作れないんだよね....?どうするの?!」


奇跡の雫....!

そのワードで確信した私は、話すなら今しかない....そう思った。そして.....


「知恵の実の粉....?それって、小人族が守ってきたという伝説の実....の粉....?」


「...?!」


先ほどの話に被せるようにしてフィアラたちの前に行く。

当然みんな驚いてこちらをじっと見つめていた。


「あ、ごめん。実は私、ちょっと前に小人族がいるの見つけたんだよね。いつもの公園で。」


「いつもの公園.....だと?それはど....」


「落ち着いてフィレッチェ。」


私の話に食いついてくるフィレッチェ。

だけどそれをフィアラは冷静になって止める。


「....うん、それでそのとき知恵の実や世界の危機について教えてもらったんだよね!」


「そんな簡単に教えていいのか.....」


ええ。これは恐らく私が信頼されているからのこと。

そしてもちろん私もみんなのことを信頼している。


「....それで.....知ってるよ....?

この世界を救うには奇跡の雫が必要で、その材料である知恵の実を探してる、ってことも....」


「......は.....い.....?」


みんなの戸惑いを感じながらも私は少し口調を変え話し続けた。

いや...これは小人たちとの約束でもあるからさ....!


「話が早くて助かる。ならば早く知恵の実の粉をフィアラに....」


フィレッチェだけは相変わらず飲み込みが早い。

他の3人がきょとんとする中、さらに話を進めようとする。


「いや、それがね。知恵の実を混ぜるのは

この世界で最も若き魔力エネルギーを持つ子孫じゃないと安定しないんだって。」


しかしこれにはフィレッチェも黙り込む。

あれ....小人族たちの....あのメモはまだ届いていないの....?

仕方ないので校長の娘についても補足しながら続ける。


「....校長の娘っ!彼女がこの世界で最も若き魔力エネルギーを持つ子孫だって言ってたよ!

はい、これで全部託したからね!!私、あなたたちの役に立ったでしょ?!」


こうして小人族からのお願いを(ほぼ一方的に)話し終えた私。

肩の荷が降りたとはまさにこのことね。すると....


「あれ?優衣奈まだ帰ってなかったの?明日学校だしそろそろ帰ったほうがいいよ。」


ちょうどよきタイミングで私服姿の楓が顔を覗かせる。

...って...明日も学校....!!


「わあ、ほんとだ!!そんじゃね!」


我に返ったように慌ててカレー屋を後にする。

走りながら、みんなにこのことを話せてほんとよかった....

そう思う私なのであった...。


続く...


はじめまして、おとめtheルルです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

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