#50 世界の危機の予感?!
~おとめtheルル~
20代くらいの青年。
イラスト、アニメ、ゲームが趣味。
文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。
小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。
#50 世界の危機の予感?!
12月31日。年明け前。
年明けという概念はあっちの世界でも存在し、
どちらの世界でも年明け前後は特別な日として認識されている日。
そしてこの世界、この場所ではその1年の最後である12月31日のことを大みそかと言うらしい。
さらに今日は父さん母さん、瑠夷斗に私....久しぶりに家族全員揃っての休みとなる。
学校だけでなく仕事やお店の多くは休み期間になるからだって。
ただ、近所のコンビニは年中無休のため開いていたけれど.....。
...朝...(?)
起きるとなぜかいつもより気持ちがソワソワしていた。
「お、起きたのか姉ちゃん。おそよう。」
すると目の前に瑠夷斗の姿が映る。
お、おそよう....?
何それ。おはようなのに遅いってこと?
瑠夷斗にそう言われたのが気になり時計を見てみると、
時刻は既に昼の2時をまわっていた。
「ああ....これはおそようだわ.....」
いつも学校がある日は7時に起きて、休みの日でもカレー屋の仕事があれば8時には起きる。
何もない日でも12時までには起きていた。
つまり昼の2時に起きた今日はおそようで間違いない。
すると....
「まあまあ、瑠夷斗。お姉ちゃんは今年仕事や学校、友達関係で
忙しくてあまり休んでないようにも見えたわ。だからたまにはゆっくり休ませてあげて。」
私と瑠夷斗の様子を見にきた母がそっと声をかける。
そっか.....母はどんな私でも心配してちゃんと見守ってくれているのね。
母の優しい言葉に胸が温かくなるのと同時に苦しくもなった。
なんだろう.....私はこのまま本物の「優衣奈」として扱われたままでいいの....?
「あ、あのね、実は......」
私はベッドから身体を起こし、突然何か言おうとしている。
だがそれが何を言おうとしていて何でこのタイミングなのかは私にも分からなかった。
しかし....
「おっと。みんなここにいたのか。優衣奈も起きたみたいだし、みんなでお昼を食べよう。」
「そうね。」「ああ、やっと食べられる....」
やってきた父に話を遮られ、そのまま自然とみんなリビングのほうへと向かう。
まあ.....あとでいっか、あとで.....。
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それから。
いつもよりかなり遅めのお昼を食べ、
適当に流れていたテレビをみんなで観ながらダラダラするという感じの時間が続く。
だけどそれはは今まで味わったことのないくらい暖かくて心地の良い時間であった。
そして気づいたら夜になっていたのでみんなで夕食のそばを食べ、
さらにそのままテレビを眺める。
やがて年明けが近づいてくるのであった....。
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「....あー、もうすぐ今日が終わ....ったら今年ももう終わっちゃうじゃん!」
「今さら....」
今日はあまりにも何もしていなさすぎて年明け前であることを忘れそうになった。
テレビをつけたまま父さんも母さんも椅子に座ってくつろいでいる。
「優衣奈、瑠夷斗。今年もありがとう。来年もまたいい年にしましょうね。」
母さんの一言のあと父さんが続ける。
「おっ、カウントダウン始まったな。5、4、3、2、1.......明けましておめでとう!」
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翌朝。
この日のことをここでは元旦、というみたい。
しかしややこしいことに元旦というのはこの1月1日の朝のみで、
それ以降は元日となるんだとか。
私もだいぶこの世界について馴染んできたわねぇ....
新年早々そう思うのであった。
「おお、おはよう優衣奈。今日は早かったな。」
起きてリビングへ行くと父さんがひとりでテレビを観ていた。
今は....午前9時半....?
すると母さんと瑠夷斗も起きていたみたいでリビングに集合する。
今日もみんなお休みだった。
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その後はまたご飯を食べたりテレビを観てたりしながらのんびり過ごす。
家の中の空気はとても柔らかくてこれまた心地の良い空間だった。
そうこうしているうちにあっという間に夕方になる.....
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ウウー.....
しばらくゆっくりしていた私。
サイレンの音によってその解放感は終わりを迎えた。
ウウー.....
しかもそのサイレン音は次第に多く、そして近くなっていた。
窓を開け、そこから車両を目で追っていると、この近くを通り過ぎたあと
カレー屋方向に向かっていることを確認。
なんだか胸騒ぎがする。
「....どうした、姉ちゃん。外なんか見て。」
「そうよ、優衣奈。寒いから閉めて。」
しかしこのときの瑠夷斗の声も母さんの声も、私には届いていなかった。
ただただパトカーの向かう方向を眺める。すると....
「ううーっ、寒寒寒...って窓開いてるじゃないか。
外を眺めるのもいいが、せめて窓は閉めておいてくれ。寒いからな....」
トイレから出てきた父さんが私の開けた窓を勝手に閉める。
そこでようやく意識が家の中に戻った。
「あ....ああ.....ごめん....」
しかし私の胸騒ぎは収まらない。むしろさらに騒ぎ出している。そして....
[.....?!]
次の瞬間、私はわずかな絶望エネルギーを体感した。
やはりあのパトカーたちには何か違和感がある。
「ちょっと優衣奈?!」
私は急いで玄関の方向に走るとそのままの恰好で家を飛び出した。
ああ....思い出した.....この感覚.....
夏に感じた絶望エネルギーと同じ匂いである。
私は慌ててエレベーターのボタンを押し、足踏みしながらエレベーターが到着するのを待つ。
ここは39階なのでとても階段では降りれそうにない。
....そして1階に降り立った私は無我夢中であの警察署に向かって走り出していた。
[フィアラ....!みんな....!]
するとそのとき、靴の紐がほどけたことに気づかず走っていた私は
ほどけた靴紐にもたつきそのまま倒れそうになる。
「あっ.......!」
転びかけたその瞬間、私の意識は急に遠のいていき......?!
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「....?!」
次に目を覚ましたときには家の中にいた。
あれ....私は一体.....
「おお、どうした優衣奈。ちょうどよかったな。もうすぐ年が明けるぞ。」
???
「年が....明ける....?」
何言ってんのよ父さん。年は昨日明けたんじゃ.....
しかしテレビをつけたまま父さんも母さんも椅子に座ってくつろいでいる。
この感じ、確か昨日の年明け前の雰囲気だわ。
「優衣奈、瑠夷斗。今年もありがとう。来年もまたいい年にしましょうね。」
母さんの一言のあと父さんが続ける。
「おっ、カウントダウン始まったな。5、4、3、2、1.......明けましておめでとう!」
何何...どういうこと....?
「ね、ねえみんな!!い、今が年明け1月1日ってこと?!
だったら昨日の年明けは何だったのよ?!」
「あら、昨日.....?」「は?何言ってんの?姉ちゃん....」「おいおい大丈夫か....?」
父さん母さん瑠夷斗にはおかしなモノでも見るような目で心配された。
もしかして....私.....だけ.....の現実.....?
「う、ううん、なんでもない.....」
私自身、何が起こったか分からない。
でも何かが起こったことは確かだ。
とりあえず今は、流れに身を任せて年明け後の挨拶を家族と交わす私なのであった.....
続く....
はじめまして、おとめtheルルです。
クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。
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