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#48 年末の公園で....

~おとめtheルル~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#48 年末の公園で....


12月30日。


いよいよ明日は大みそかで今年最後の日になる。


そんな大みそかを前に藍や美歩からいつもの公園に呼び出された。

ちょうどカレー屋のほうも休みだったからね。

しかし誘ったのは私だけで楓やフィアラは誘っていないのだとか。


...朝。


公園に着くと既に藍と美歩が集まっている....。


「あ、優衣奈ちゃん....!」「うっす。」


なんかこの公園で3人だけで集まるのって久しぶりね。

結局あの夏以降カレー屋での仕事が始まってあまり遊べていないから。


「....それで?今日は一体何の用なの?!」


私は居ても立っても居られなくなり2人に用件を聞く。


「実は.......今年最後の記念に、3人だけで遊びたかったんっす!!」


「....は?」


思わず本音が漏れてしまう。

何よ、そんなことのために私は休みに呼ばれたの....?


「ごめんなさい、ごめんなさい....これは私の思いつきで.....」


「....ああ、ごめんごめん。まあとりあえずもっと詳しく聞かせて?」


私はこの2人ともう半年以上の付き合いがあり、もちろん仲はいい。

だから一緒に遊ぶことは別に構わないのだが

それならそうと事前に言ってほしかったのである。


「....最近たくさんお友達が増えてきて、

優衣奈ちゃんや美歩とちゃんとお話しする機会が減って.....

それでどうしても、またこの3人で遊びに行きたいなーって.....」


藍はもじもじしながらそう答える。

つまり藍は、みんなと仲良くするのも好きだが

それ以上に私と美歩のことを大事に想っているということでなんか嬉しかった。

まったく....藍らしい理由ね。


「分かった。いいわよ。それじゃあ今日はとことん藍や美歩と遊んじゃうんだから!」


「やったぁ....!」「あざっす!」


こうして私は藍や美歩と一緒に遊ぶことになった....!


-------------


...まずは渋谷。

最初の頃、翔や山村たちも連れて遊びに行ったところね。

けれど今回の目的地はゲーセンではなかった。


「カラ....オケ....?」


カラオケボックスとかいう歌を歌うための娯楽施設に入る。

しかもこの渋谷のカラオケボックスは地元のカラオケボックスより規模が大きく、

イベントやドリンクなども充実しているんだって。


「ラララララー.....!!んゲホゲホゲホッ....!」


「ちょっと美歩、張り切りすぎ....」


私はこの世界の歌はそんなに詳しくはないが、

2人が楽しそうに歌うのを聞いてこちらまで楽しくなっていた。


1時間ほど歌が続き、次の目的地に向けて移動することになる。


-------------


次にやってきたのは新宿のデパート。

せっかく来たついでに何か欲しいものがあるんだって。


向かったのは賑やかな服売り場。

年末のバーゲンということでいつもより安くなっている商品が多かった。


藍はともかく、美歩も服売り場に興味があるなんて意外ね。そう思っていると.....


「ちょっといいっすか....」


藍が色々な服を見てまわっている間、美歩が私にそっと近づいてきてから言う。


「実は....もうすぐ藍と楓の誕生日なんっすよ。

一応藍には楓の誕生日プレゼントに服を選んでもらってるんっすけど、

自分たちはこっそり藍に服を選んで、楓に渡すときに一緒に渡したいんっす。」


「なるほど....藍にもサプライズするわけね....!」


ちなみに誕生日は藍が1月の7日で楓が1月の12日。

学校が始まった頃に渡せば両方祝えるわ。


...そんなわけで美歩と私と藍は楓に向けての服を選び、

美歩と私はそれとは別で藍に向けてての服を選ぶ。


そしてそのあとはそのまま施設を周って、

最後にはイートインスペースで飲み物片手におしゃべりするのであった....。


-----------


夕方。午後5時。


いつもの公園に戻ってきた。

この時間帯でも外は暗く、公園に設置された街灯が厳しい冬の寒空に暖かく灯る。

ほんと、早めに買い物を終わらせて帰ってきて正解だったわね。


「今日は楽しかったっすね。また来年もよろしくっす!」


「優衣奈ちゃん、今日は来てくれてありがとう。よいお年を....!」


「よ、よいお年を....(?)」


私はその言葉が何なのか分からなかったがとりあえず繰り返すと

2人はそのまま手を振って帰っていってしまった。


やれやれ....

だけどまあ....楽しかったからいいか....!

そんな風に思いながら私も家までの帰路につく。


すると.....


「あ、いやっ!見つかっちゃう!!」


「....?」


誰もいないはずの広場から何か声が聞こえたような気がした。

思わず私は足を止める。


そのとき....


ガサガサ....!


暗がりの中、草むらのほうに何かが逃げる音がした。

恐怖心よりも好奇心のほうが勝った私は思わずその草むらに近づきつつ叫ぶ。


「誰?!ねえ、誰なの?!」


すると私は持っていたスマホのことを思い出しそのまま草むらをライトで照らす。


そこにいたのは......


「....こ、小人族.....??!」


そう、小人族という向こうの世界にしかいないはずの住人。

3人の小人族がいて、先ほど草むらに隠れたのはいちばん小さな男の子であった。


「やれやれ....見つかっ.....って、あなた、私たちのことが見えるの?!」


真ん中にいた大人の女性小人族が言う。

それに対し私は、え....?まあねと簡単に頷いた。


...まさか小人族が向こうの世界にしかいないというのはただの思い込みで、

こちらの世界にも一定数存在していた....とでも言うわけ...?


「ねえねえ。この人からは僕たちと同じ、王国の気配がする。

もしかしてその名残で魔力が残っていたから僕たちのことが見えたんじゃないの....?」


王国....魔力....


いや、違う....ここにいる小人族は何らかの形でこちらの世界にやってきたということ?

しかし私のことを何となくでも見抜いているのはすごすぎる。


「アハハ、当たりみたいね、元妖精さん....?」


「...って、はあ?!誰も妖精なんて言葉出してないのに....!!」


「大丈夫大丈夫。まあ落ち着いて。これはすべて知恵の実の効果だから。」


「知恵の実.....」


小人たちの話に流され、考える。


知恵の実、か....

そういえば昔聞いたことがある。


神があの国に残したとされる伝説の実。

その実には結界が張られていて、穢れのない小人族はそれを手にすることが許された....

そんな感じだったかしらね。


....しかし向こうの世界で当時妖精だった私は小人族と出会ったことがない。

妖精族も人間族からすれば神聖な種族であり

他の種族と顔を合わすなんてめったになかったから。


まさか転生してまで向こうの世界と関わりがあるとは....

フィアラと出会ったとき以来の不思議な感覚を覚え、

小人族からさらに話を聞く私なのであった....


続く....


はじめまして、おとめtheルルです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

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