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46/50

#46 お昼仲間が増えました

~おとめtheルル~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#46 お昼仲間が増えました


12月になった。


すっかり外は冷え込んで、みんな厚手の上着を身にまとって歩いている。


....この世界で12月と言えばクリスマス。

クリスマスって正直何なんのか分からないけれど、

ケーキやチキンを食べる楽しい日だって藍たちから聞いた。


そんなある日.....


いつものように学校に行くと、藍や美歩、楓の他にフィアラもいた。

あれ。いつもなら、楓はともかくフィアラは絶対隣にいないはずなのに。


「おはよう、優衣奈!...ってあれ。どうしたの?」


楓に話しかけられて視線をフィアラから楓に移す。


「あ、ううん、おはよ....」


不思議そうな顔をする楓や藍、美歩を横目に

もう一度フィアラのほうを見ると、既にフィアラは自分(いつも)の席に戻っていた....。


---------------


キーンコーンーカーンコーン.....


昼休みになった。

今日もみんなで一緒に弁当を食べるため、楓や藍、美歩と私は席に集まる。


「んーっ。やっと授業終わったーー.....そうだ、まず先にお手洗い行ってくる!」


楓はそう言って席を立ち上がる。

それなら私も行こうかな....


「あ、優衣奈ちゃんも行きます?なら私も.....」


こうして藍も一緒にトイレへ行くことに。


「自分は....いいっす。先に準備しとくっすよ。」


--------------------


ジャー.....


「...あれっ。優衣奈と藍も来たんだ。じゃあ一緒戻ろ?」


....トイレから帰ってきた。

ひとりで待っている美歩のところにみんなで向かう。すると....


「あれー?ここにいたんだ、美歩?」


いつもの机にはおらず、フィアラの席の隣に座っていた。

そして私たちに気づいた美歩はすぐさま助けを求めてくる。


「ちょっと助けてほしいっす...!フィアラ、全然こっち興味持ってくれないんっすー...!」


「まあそりゃそうかもね。フィアラは人と関わるのあまり好きじゃないタイプだから。」


しかし私は苦笑いしてそう答えた。

だって彼女、向こうの世界でもそんな感じだったもの。


「そ、それじゃあなんで楓や優衣奈とは仲いいんっすか?!

自分や藍じゃ、仲良くなれないとでも言うんっすかー?!」


それは......その......

改めてそう言われるとなんて言えばいいのか分からない。


するとここで、楓が助け舟を出してくれる。


「た、たぶんだけど.....!関わりがあったからじゃない...?」


ああ、なるほど.....


「ほら、私と優衣奈って、フィアラの傍にずっといるから.....

自然と仲間意識っていうか、その.....」


楓の言いたいことはすごく分かる。

確かにずっと傍にいるメンバーっていうのは自然と交流も増えるだろうし、

意識していなくても仲間意識は芽生えてくるのよね。

まあつまり、私や楓とはカレー屋で一緒にいたからはある程度仲がいいってことね!


....するとおどおどする楓に代わってフィアラが話を続けた。


「ええ。楓の言う通りよ。

だから美歩も、私と仲良くなりたいならもっと関わりを続けることね。」


「なんで上から目線なんっすか?!」


私と同じツッコミを思った美歩が先に言う。

楓は笑いながらさらに続けた。


「まあまあ.....けれどこれで、最初のきっかけはできたんじゃない?」


それを聞いてなるほど、と頷く藍。

そして....


「わかりました....これから毎日、フィアラちゃんも一緒にお昼食べましょう....

それならいいですか?フィアラちゃん....?」


「まあそれくらいなら....」


藍や美歩とも関わりを持つために、

これからはフィアラも一緒に弁当を食べることになった。


「やったあ...!これでお友達になったのも同然ですね....!」


藍は新たなお友達ができて嬉しそうにする。

ほんと、藍ってばみんなのことが好きなのね。

すると.....


「...ねえ。藍や美歩はなんでそんなに私と仲良くなろうとするの?」


あ..........


そっか.....

フィアラも結局は私と一緒。

確かに私も最初はそんな風に思っていた。


.......しばらくの沈黙のあと、最初に答えたのは美歩だった。


「...それはー.......仲間が多いほうが楽しいからっすかね....?」


「私も同感です....!」


すると藍も美歩の意見に激しく頷く。


「確かに人と関わるのは大変なこともありますけど、それ以上に

皆さんと一緒に過ごす時間が、私は楽しいんです....!」


なるほど.....

改めて藍の意見を聞いて納得した。

ここは私もフィアラに何か言ってあげないとね.....


「フィアラ....

私も最初は積極的に友達になろうとするこの2人のことが分からなかった。

でもね、今なら分かるの.....

人と関わることの楽しさが.....」


私のひと押しに軽くため息をつくフィアラ。

そして....


「....分かったわ。今回はみんなのことを信じて友達になってあげる。

でも....余計な心配や面倒事に巻き込んだらただじゃおかないからね....?」


「だからなんで上から目線なんっすか!?」「ふふ...フィアラらしい。」


相変わらずの上から目線。

けれど私は、先ほどまでのむすっとした表情が

ずいぶん緩くなっていたことを見逃したりなどしていなかった.....。


--------------------------------------------------------------------------------------------------------


それから数日後の昼休み.....


「みんなお疲れっす!」


今日も私たち5人で一緒に弁当を食べることになった。

最初は渋々だったフィアラも徐々に自分から机とイスを持ってくるようになる。

....ただ、手に持った魔術書(教科書に偽装してある)だけは絶対に離してくれないんだけどね。


「いやーもうすぐクリスマスっすねー。クリスマスってなんか予定とかあるんっすか?」


早速美歩の話が弾む。すると.....


「そうだ.....!実はね、私、お父さんとバンド組んでるんだけど、

クリスマスイブの日に近くのライブハウスでクリスマスライブをすることになって.....!

今度チラシ持ってくるね!」


楓はクリスマスの予定について楽しそうに語る。


「へえー.....!ライブですか......!楽しそうですね、フィアラちゃん.....!」


するとここで藍がフィアラにも会話に混ざってもらおうと気を利かせて声をかける。しかし....


「............」


魔術書に夢中で、まったく話に混ざってくれないフィアラなのであった....


続く....


はじめまして、おとめtheルルです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

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