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#45 勝手な踊りは許しません

~おとめtheルル~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#45 勝手な踊りは許しません


11月後半。


この日、私たちの住む町にある商店街では秋祭りが開催されていた。

学校や仕事が休みだったこの日、ディエルや店長も含めたカレー屋全員で

そのお祭りに行くことになり、みんなそれぞれ自由行動と散策を楽しむ。


そんな中、広場やステージがあるほうでは学生たちによる踊りが披露されていて

全員でその踊りを見に行くことになった。


しかしそのステージが終わった直後。

なんとディエルがステージに登り勝手にその場所で踊り出してしまう。


それを止めるべくバーランドとリアンもステージに上がるが

なかなか捕まえられないでいる。

するとそれを見ていた観客が、いつしかエンタメとして盛り上がっていき....?!


---


「お?鬼ごっこか?いいぜ、受けて立つ!!」


「あ、あのー.....」


ステージの進行を無視し、勝手に鬼ごっこをはじめるディエル。

ただそれを止めようとする司会の人より

盛り上げようとする観客たちの声のほうが大きかった。


(早く....行かなきゃ....!)


私も必死でステージのほうに向かうが人混みによってなかなか進めない。


「おとなしくしなさいっ!!」


その間、ステージ上では2対1の鬼ごっこが始まっている。

しかもディエルの動きは素早くなかなか捕まらない。


「リアン!!挟み撃ちよ!!そっちから徐々に詰めて!」


「わ、わかりました...!」


反対側にいたリアンと協力し、ディエルを追い詰める作戦を立てるバーランド。

しかしその作戦はディエルの元にも聞こえていた。


「へへーん、2人の挟み撃ちなんて絶対捕まらな....」


「誰が2人だと?」


するとそのとき、ステージの裏からフィアラとフィレッチェが現れた。

気づいて逃げようとしていたディエルだったがフィアラは既にその首根っこを掴んでいる。


「勝者、鬼チーーム!!」


[うおおおおおーーー!!]


気づけば司会の人も代わっていて、完全に大会のような盛り上がりになっている。

フィアラはまんざらでもなさそうにフィレッチェの腕を上げ、

勝者のポーズをするのであった....。


----------


夕方。

お祭りは終わり、ステージは撤収作業が行われていた。


メンバー全員である楓、店長、真乃、私、

フィアラにフィレッチェ、リアン、ディエル、バーランドのみんなは商店街を後にして

そのままカレー屋に向かって歩いている。


「んもう、フィレッチェってばー!!あれだけ目を離すなって言ったのにー....!」


「今回ばかりは面目ない....。」


バーランドに押され、自分の非を認めるフィレッチェ。

どうやらフィレッチェがディエルと一緒にいる監視役だっだが、

フィレッチェがガチャガチャに夢中になっている間に逃げ出して

あんなことになったのだという。


すると......


「いや、今回は私の責任でもあるわ。ガチャを回したあと、

クラスメイトに会ってそのまま.....」


ここでフィアラも申し訳なさそうに呟く。

それに対してリアンが、


「まあまあ2人とも.....無事に捕まえらえんだからいいじゃないですか.....」


フィアラとフィレッチェのことを慰めている。

私もリアンの意見に賛成。


「そうよそうよ。それにディエルがあんな身軽に動けるなんて....私、はじめて知ったし....」


とりあえずいい方向に落ち着くように話を持っていってみた。

さらに....


「なるほど、だから外に出ようとしなかったのか.....ごめんな、気づいてあげられなくて....」


「な、なんていうか、色々苦労しているんですね....

いつも先に帰ってしまい申し訳ありません....」


謝る必要のない店長や真乃まで謝ってくる。

いやいやいや?勝手なことをしたアイツがいちばん悪いんだから?!

そう思って聞いていると......


「なあなあ!なんでみんなそんな変な顔してんだ?

今日はめーっちゃ楽しかったのにな!!ぎゃーハハハハ!!」


みんなが彼を止められなかったことを反省している間、

その張本人はまったく反省の様子もなくいつも通り騒いでいる。

そしてそれに耐えきれなくなった私は.....


「いや.....アンタのせいでしょうがよーっ!!」


向こうの世界にいたときのような勢いで彼のことをポコポコと叩いているのであった...。


-------------------------------


翌日。


今日は日曜日。つまり学校がお休み。

そしてついでにカレー屋の仕事も休みだった。私だけ連休ね。

最近学校や仕事で忙しかったし、たまにはこうして家でゆっくりするのも悪くないかもね。


そしてちょうど弟、瑠夷斗も家にいた。

瑠夷斗はリビングでテレビをつけたままくつろいでいる。すると.....


[今週の新京地域ニュースです。

昨日行われた商店街秋まつりで、新手の進行妨害発生?!]


たまたま流れていたニュースからそんなことが聞こえてくる。

...商店街の、秋まつり....?


「....あれ。姉ちゃん。これって昨日の.....」


[昨日、豊年祭と地域の親睦を深めることを目的とした秋まつりが商店街で開催されました。

メインはなんと言っても学生たちの踊り!今年は延べ30人ほどがその踊りを披露しました。]


ニュースでは昨日の映像も交え、踊りを中心に紹介している。


[....しかしここで踊りが終わったあと......

突如として少年が舞台に上がり、進行を妨害してしまう事態となります。]


そして映像にはモザイクのかかったディエルやバーランド、リアンが映っていた。


[秋まつりの実行委員会によると、「本来は警察沙汰だが人的被害に繋がらなかった上、

観客の多くも楽しんでいたようなので許容する。ただし、次はない」

と忠告した上で今回の事件を許容する考えを示しました。

また、これにより遅れてしまったスケジュールは1時間遅れで再開したそうです。]


このニュースを聞いてひと安心する私。

ええっ?なぜって.....そりゃあ警察沙汰にならなかったからに決まってるでしょ?

あの警官たちあんまりいいイメージがないから.....


けどとりあえず、ディエルと外に行くときは私もちゃんと監視しておこう.....

改めてそう思うのであった....


続く.....


はじめまして、おとめtheルルです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

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